ワークグループの追加と編集

ワークグループを使用して、顧客、Runbook、およびエージェント情報を個別に作成できます。これで、組織内のセキュリティ境界を設定するか、異なるサブスクリプションの請求ニーズに応えることができます。この記事では、ワークグループの作成理由の概要、ワークグループの使用要件に関する説明、および設定プロセスの案内について記述されています。

 

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ワークグループの基礎

顧客をワークグループに分割することで、異なるセキュリティ要件や財務要件に対処することができます。ワークグループは、地理的に異なる地域にわたってサービスを提供したり、異なる請求方法で MSPComplete サブスクリプションを購入する必要がある大企業に役立ちます。

 

新しいワークグループは作成しなくてもかまわない

他のワークグループを作成しない場合、MSPComplete のすべてのデータは既定のワークグループ内に収まり、その名前が変更されます。サービス配信規模が小さい組織では、1 つのワークグループを使用するのが妥当である場合が多いです。

 

ワークグループではデータ共有は行わない

ワークグループは MSPComplete 内でセキュリティ境界を作成するため、すべての顧客レコード、サブスクリプション情報、エージェント アカウント、およびスケジュールされたサービスが、対象のワークグループ内に含まれます。

重要: MSPComplete インターフェイスを使用して、ワークグループ間で情報をコピーまたは移動することはできません。

 

ワークグループによって設定されているクレジット カードの請求方法は異なる

ワークグループは、個別の請求メカニズムを使用して、サブスクリプションとライセンスの購入を行います。たとえば、2 つの異なるクレジット カードを使用する必要がある場合は、2 つのワークグループを個別に設定できます。

 

ワークグループのクーポンはすべてのワークグループで有効

ディストリビューターからサブスクリプションを購入する場合、サブスクリプションをまとめて購入し、ディストリビューターのクーポンの利用時にサブスクリプションを異なるワークグループ間に割り当てることができます。

 

エージェントには既定のワークグループが設定されており、他のワークグループに加入するよう招待できる

MSPComplete の各エージェントには既定の個人ワークグループが設定されており、他のワークグループに加入するよう招待できます。たとえば、設定したワークグループのマネージャーになるよう誰かを招待するとします。新しいエージェントはワークグループに加入しますが、テスト目的で使用できる既定のワークグループも指定されています。エージェントは、左のナビゲーション ウィンドウの上部にあるセレクターを使用して、2 つのワークグループ間を移動できます。

 

ワークグループを設定する理由の例

ワークグループを設定する理由として、以下が考えられます。

  • トレーニング目的にテスト グループを作成する。ワークグループ データは、ワークグループ外に流出することがないため、テスト ワークグループは、実際の顧客情報を扱う前にサービス担当者をトレーニングするのに便利な方法です。

    ヒント: トレーニングに役立つように、各ワークグループには、エージェントがサービス配信のテストに使用できる無料サブスクリプションが 3 つ用意されています。
  • セキュリティまたは財務上の規制への遵守。顧客情報の外部への流出を規制するポリシーを課した地域でサービスを提供する場合は、地域のワークグループを設定してこれらの規則を遵守することができます。
  • 顧客を区分して安全または便宜を図る。MSPComplete エージェントには、各自が属するワークグループの情報のみが表示されるため、IT 担当者にサービスを提供する顧客のみにアクセスできるワークグループを設定できます。

 

ワークグループの作成

管理者は、上のナビゲーション バーにある [追加 (Add)] ボタンを使用して、新しいワークグループを作成できます。

以下の手順に従って、ワークグループを作成します。

  1. 上のナビゲーション バーで [追加 (Add)] をクリックし、[ワークグループ (Workgroup)] をクリックします。
  2. ワークグループ名を入力します。

    注意: MSPComplete の登録時にディストリビューター ライセンスに対してアカウントが承認された場合は、[ディストリビューターからライセンスを購入しない (I do not want to purchase licenses through a Distributor)] のボックスが表示されています。
    • サブスクリプションからサブスクリプションを購入する場合、このボックスのチェックは外したままにしておきます。
    • クレジット カードを使用してライセンスを直接購入する場合は、チェックマークを入れます。
  3. オプションの [規定のエージェント レート (時間給)] フィールドに、ワークグループの一部であるエージェントの標準時間給を入力します。この数値は、「エージェントの役割と時間給の編集」の記事に説明されるように、エージェントごとに変わり、サービス配信コストを特定するために MSPComplete Runbooks and Services で使用されます。
  4. クレジット カードによる請求が設定されており、既定で米ドル (USD) で請求されない地域にお住まいの場合は、[USD での請求を希望する (I would like to be charged in USD)] のボックスにチェックマークを入れます。このボックスにチェックマークを入れないと、クレジット カードはお住まいの地域で承認されている通貨単位で請求されます。詳細については、「サブスクリプションの請求」の記事をお読みください。
  5. [保存 (Save)] をクリックします。

 

ワークグループの編集

管理者とマネージャーは、ワークグループを作成した後で編集することができます。ワークグループの名前を変更したり、ワークグループ内の顧客に対してサブスクリプションを購入するのに使用する請求方法を変更したりできます。

重要: ワークグループを削除することはできません。

以下の手順に従って、ワークグループを編集します。

  1. 左のナビゲーション ウィンドウでワークグループを選択します。
  2. 左のナビゲーション ウィンドウの [設定 (Settings)] をクリックします。
  3. [ワークグループ (Workgroups)] ページで、以下に示した詳細を編集できます。

    詳細

    説明

    名前

    変更するワークグループの名前をクリックし、Enter キーを押して保存します。

    既定のエージェントのコスト

    エージェントの時給をクリックして変更し、Enter キーを押して保存します。

 

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