MSPComplete のレポート機能を利用して、顧客にサービスを配信する場合の効率性と収益性を評価できます。作成するレポートを見ながら、IT サービス プロバイダーの現状に関する概略を把握し続けることができます。
作成できるレポートの種類は広範囲にわたり、顧客へのサービス配信に要する時間、これらのサービスにかかるコスト、プロセスのボトルネック発生場所、現在のプロジェクトの状態、会社に最も大きな収益をもたらしているサービスなどについて理解することができます。その他にも概要レポートや在庫レポートなど多数用意しています。レポートは、必要な情報を正確にお届けできるように、日付範囲、顧客、および他の基準ごとに指定することができます。
特に大きな影響力を持つ 2 つのレポートは、サービスの平均値をまとめたレポート (Service Averages Report) とサービス コスト レポート (Service Cost Report) です。これらのレポートによって、(ワークグループ内の) 顧客ベース全体のサービスにかかるコストと収益性、または特定の顧客に提供される各サービスまたはプロジェクトのコストを判断することができます。これらのレポートの種類については、この記事の後半で詳しく説明しています。
重要: 現時点では、MSPComplete で管理者の役割を割り当てられた組織のエージェントのみが、レポート センターを開いてレポートにアクセス、表示、および作成することができます。
MSPComplete のレポート機能の主な特長と利点について、以下にいくつかご紹介します。
- レポートを使用すると、顧客に配信するサービス全体にわたり特定のチームまたはチーム エージェントにかかる時間とコストがわかります。
- レポートを確認しながら、各サービスに合ったエージェントとチームを割り当てることで、最大限の効率とコスト パフォーマンスを実現します。
- サービス配信にかかる真のコストについての洞察を得て、その知識をビジネスに適用し収益を上げます。
- サービス関連のコストをエージェント レベル、パートナー レベル、またはサービスごとに入力できます。
- システムに入力する時間とコスト データが詳細であるほど、レポートの精度と有益性はより高くなります。
- 顧客の概要、ハードウェアおよびソフトウェア インベントリ、およびデバイス利用状況レポートを実行できます。
詳細情報: 特定のエージェントまたはチームの時給を MSPComplete に入力する方法については、「People (ユーザー)」の記事を参照してください。特定のサービスに対して顧客に請求するドル額を入力する方法については、「サービスセンター」の記事を参照し、サービス ライブラリをご確認ください。データをシステムに入力したら、生成するレポートに使用できます。
この記事の内容
レポートの表示
選択したワークグループのレポートを表示するには、左のナビゲーション ウィンドウにある [レポート (Reports)] をクリックします。
レポート センターには以下の情報が表示されます。
- 使用できるすべてのレポートの名前
- 各レポートの種類 (コストまたは在庫)
- レポートの対象期間
- 各レポートの最終作成日
- 各レポートの既存のインスタンスの数
レポート名をクリックすると、[詳細 (Details)] ウィンドウが開きます。このウィンドウには、顧客ベース全体にわたり、そのレポートのすべてのインスタンスのリストが表示されます。リスト内のインスタンスをクリックすると、対象のレポートが表示されます。レポートに含まれる情報の列の見出しは、レポートの種類ごとに異なります。[詳細 (Details)] ウィンドウの [レポートの追加 (Add Report)] をクリックして、レポートの新しいインスタンスを開始することもできます。
重要: レポート センターに表示された各レポートの種類の右に省略記号 (…) があります。このボタンのドロップダウン メニューからオプションを選択すると、そのレポートの既存のインスタンスをすべて表示するか、レポートの新しいインスタンスを生成することができます。
レポートの追加
MSPComplete では、レポートをすばやく簡単に生成することができます。
レポートを追加するには、以下の手順に従ってください。
- 左のナビゲーション ウィンドウの [レポート (Reports)] をクリックします。
- レポート センターで、使用するレポートの種類をクリックします。
- [レポートの追加 (Add Report)] をクリックします。
- レポート記録期間の開始日と終了日を設定します。
- [保存 (Save)] をクリックします。
おすすめのレポートの種類
MSPComplete で使用できるレポートの種類はいずれも、顧客に提供するサービス配信の追跡および分析に有効なツールです。しかし、その中でも何度でも実行する可能性が高い 2 つの極めて重要なレポートの種類があります。それが、サービス収益の平均値 (Service Profit Averages) とサービス コスト レポート (Service Cost Report) です。
サービス収益の平均値
このレポートには、特定の期間内にワークグループ内で顧客ベース全体に配信したすべてのサービスに関する集約サービス コストと収益データが記載されています。
以下の手順に従って、サービス収益の平均値 (Service Profit Averages) を追加します。
- 左のナビゲーション ウィンドウでワークグループを選択します。
- 左のナビゲーション ウィンドウの[レポート (Reports)] をクリックします。
- レポート センターで、[サービス収益の平均値 (Service Profit Averages)] をクリックします。
- [レポートの追加 (Add Report)] をクリックします。
- レポート記録期間の開始日と終了日を設定します。
- [保存 (Save)] をクリックします。
サービス時間の平均値
このレポートには、特定の期間内に特定の顧客に対して実行した特定のサービスまたはプロジェクトに関する完了時間データが記載されています。
以下の手順に従って、サービス時間の平均値 (Service Time Averages) を追加します。
- 左のナビゲーション ウィンドウでワークグループを選択します。
- 左のナビゲーション ウィンドウの[レポート (Reports)] をクリックします。
- レポート センターで、[サービス時間の平均値 (Service Time Averages)] をクリックします。
- [レポートの追加 (Add Report)] をクリックします。
- レポート記録期間の開始日と終了日を設定します。
- [保存 (Save)] をクリックします。