Google Vault Extractorのセットアップと構成

BitTitanでは、ユーティリティソフトのGoogle Vault Extractorを使用して、Google Vaultのデータを移行します。  Google Vault Extractorは、ユーザーごとに案件を作成し、Vaultを検索して、情報の抽出とエクスポートを行います。エクスポートでは、検索結果のコピーがまずローカルのエクスポートサーバーにダウンロードされ、その後、所定のAzure BLOBコンテナーにアップロードされます。 Azure BLOBコンテナーのデータにアクセスできるようになると、MigrationWizがデータを移行します。

本記事では、Google Vault Extractorで使用可能なコマンド、および、ほとんどのGoogle Vault環境の抽出に使用できるコマンドについて説明します。

エクスポートサーバーのセットアップ 

  1. Google Vault Extractorは、ローカルで管理されているサーバーで実行する必要があります。 エクスポートサーバーのセットアップと保守は、顧客が行います。エクスポートサーバーは必要不可欠であり、BitTitanでは提供していません。 ローカルのワークステーション、オンプレミスサーバー、または仮想サーバーを使用することができます。
  2. エクスポートサーバーを準備し、Google Vault Extractorを実行して、エクスポートしたファイルを保存します。クライアントに対する要件:

a.インターネットアクセス。 Google VaultとMicrosoft Azureにアクセスできるサーバーが必要です。

b.Windows 7以降、またはServer 2008以降。

c.Google Vaultからエクスポートしたデータを保持するのに十分な空きストレージ。 これは、バッチあたりのエクスポートするユーザー数で決まります。

Google Vaultでのデータの検索およびエクスポートの準備が完了すると、ファイルはエクスポートサーバーにダウンロードされ、その後、Azure BLOBにアップロードされます。エクスポートサーバーでのストレージ管理は重要です。

d.コマンドプロンプトを実行するローカル管理者権限。

e. .NET Framework 4.6.1以降のインストール。

3.ここからGoogle Vault Extractorをダウンロードしてインストールしてください

a.インストールルーティンにより、デスクトップにショートカット(GoogleVaultExport.lnk)が配置され、次の場所にフォルダーが配置されます:%userprofile%\AppData\Local\GoogleVaultExport

b.データディスクにフォルダーを作成します。このフォルダーは、作業ディレクトリとして使用されます(例:\GVault)。

c.手順 a のGoogleVaultExport.lnkショートカットをこのフォルダーにコピーします。

d.上記の手順で作成したフォルダー内に作成およびエクスポートしたフォルダー(例:\GVault\Export)は、次のように表示されます。

 blobid0.png

4.UploaderWizをダウンロードしてインストールします

a.UploaderWizの使用方法については、BitTitan UploaderWizをインストールして使用する(Installing and Using BitTitan UploaderWiz)の記事を参照してください。

b.UploaderWiz.exeファイルとUploaderWiz.exe.configファイルをコピーします。

Google Vault ExtractorでUploaderWizを使用するには、UploaderWizをGoogle Vault Extractorのインストールディレクトリにコピーする必要があります。

c.ファイルをGoogle Vault Extractorの現在のバージョンのインストールディレクトリ(%userprofile%\AppData\Local\GoogleVaultExport\app-??????)に貼り付けます。

更新

デフォルトでは、Google Vault Extractorを起動するたびに、利用可能な更新プログラムが確認され、インストールされます。更新のたびに、「%userprofile%\AppData\Local\GoogleVaultExport\」の下に(新しいバージョン番号の)新しいフォルダーが作成されます。

Google Vault Extractorの更新が完了したら、次の手順を手動で行う必要があります。

  • 作業ディレクトリ(\GVaultなど)にある「GoogleVaultExport.lnk」ショートカットファイルを更新する必要があります。

  • 「UploaderWiz.exe」ファイルと「UploaderWiz.exe.config」ファイルを、Google Vault Extractorの最新のインストールディレクトリ(%userprofile%\AppData\Local\GoogleVaultExport\app-xxxxx)にコピーする必要があります。

自動更新を無効にする

Google Vault Extractorの自動更新を無効にしたい場合は、次の手順に従ってください。

  1. Google Vault Extractorの最新のインストールディレクトリ(%userprofile%\AppData\Local\GoogleVaultExport\app-xxxxx)に移動します。

  2. 「App.config」ファイルを特定し、編集モードで開きます。

    1. 自動更新リンク(GoogleVaultUpdateUrl)を削除またはコメントアウトします。

    2. ファイルを保存します。

  3. 「GoogleVaultExport.exe.config」ファイルを特定し、編集モードで開きます。

    1. 自動更新リンク(GoogleVaultUpdateUrl)を削除またはコメントアウトします。

    2. ファイルを保存します。

ステートメントをコメントアウトする

ステートメントをコメントアウトするには、次の手順を実行します。

  • ステートメントの先頭に「<!--」を入力し、コメントの開始位置を指定します。

  • ステートメントの末尾に「-->」を入力し、コメントの終了位置を指定します。

  • 例:

<!-- <add key="GoogleVaultUpdateUrl" value="https://api.bittitan.net/public/downloads/GoogleVaultExport"/> -->

これにより、表示は次のようになります。

image-20210406-091110.png

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