本記事では、Google Vault Extractorの一般的なエラーおよび特殊なエラーについて説明します。一般的なトラブルシューティングの情報も記載しています。
重要:Google Vault Extractorをインストールして使用するには、コンピューターに.NET Framework 4.6.1以降がインストールされている必要があります。現在インストールされている.NET Frameworkのバージョンを確認するには、Microsoftのガイド、方法:インストールされている.NET Frameworkバージョンを確認するに従ってください。
トラブルシューティング情報の収集
詳細ログは、「%userprofile%\appdata\local\bittitan」に保存されています。
- 「GoogleVaultExport」には、Google Vaultからのデータ抽出に関するコンソールログの出力が含まれます。
- 「UploaderWiz」には、ローカルマシンからAzureへのGoogle Vaultコンテンツのアップロードに関するコンソールログの出力が含まれます。
「GoogleVaultExport.exe.config」の<appSettings>キー内に次の文字列を追加すると、ログの冗長性を高めることができます。
- <add key="serilog:write-to:RollingFile.restrictedToMinimumLevel" value="Verbose" />
サポートに問い合わせる前に、Extractorを開始してから停止するまでの接続のトレースを記録しておくことをお勧めします。
特有のエラーのトラブルシューティング
クォータメトリックのクォータ超過エラー
エラーメッセージ:Message[Quota exceeded for quota metric 'vault.googleapis.com/export_writes' and limit 'ExportWritesPerMinutePerProject' of service 'vault.googleapis.com' for consumer 'project_number:54169706180'.] Location[ - ] Reason[rateLimitExceeded] Domain[global] (メッセージ「コンシューマー 'project_number:54169706180' 向けのサービス 'vault.googleapis.com' のクォータメトリック 'vault.googleapis.com/export_writes' および制限 'ExportWritesPerMinutePerProject' を超過しています。」場所「 - 」、理由「レート制限の超過」、ドメイン「グローバル」)
このエラーを解決するには、OAuthのセットアップの手順に従ってください。
Google Vaultの例外:エクスポートされたメールのタイムアウト
エラーメッセージ:BitTitan.GoogleVaultExport.Export.GoogleVaultException (ユーザーの新しくエクスポートされたメールの待機中にタイムアウトが発生しました。)
次の情報は、すべてのタイムアウトエラーに有効であり、エクスポートサイズが大きいプロジェクトでは、無条件で実装する必要があります。
新しいメールの収集と圧縮を待機する時のGoogle Vault Extractorのタイムアウト設定は、コマンドラインスイッチで調整することができます。 次の両方のスイッチを実装してください。
- -newEmailsTimeout 86400000
- -compressionTimeout 86400000
エラーメッセージ番号:5535
コマンドラインスイッチ「-command」がありません。
エラーメッセージ番号:11140
コマンドラインスイッチ「inputFile」がありません。
エラーメッセージ番号:6592
コマンドラインスイッチ「outputFolder」がありません。
Google Vaultの例外:システムは指定されたファイルを見つけることができません。
エラー:BitTitan.GoogleVaultExport.Export.GoogleVaultException (ファイルのアップロード中にエラーが発生しました。システムは指定されたファイルを見つけることができません。)
このエラーは、Google Vault Extractorが目的のUploaderWiz実行ファイルを見つけることができない場合に発生する可能性があります。Google Vault ExporterとUploaderWizのzipファイルは、必ず解凍して同じディレクトリに保存してください。
原因不明の切断/再試行の失敗メッセージ
原因不明の切断および再試行の失敗のメッセージ:大規模なエクスポートでは、回線の切断とそれに続く再試行の失敗は、珍しいことではありません。これは、Googleが情報をエクスポートする方法が原因です。
ログインの問題 - 最近のログインの有無に関係なく、Google Vaultページhttps://ediscovery.google.comにアクセスし、ログインしている場合はログアウトしてください。もう一度ログインして、エクスポートを再試行します。
基本的なエラー
ログインの失敗、ログインできない、キャプチャ認証/チャレンジ認証ページ、入力フィールドの重複などの、一般的なエラーメッセージ。
Login again(再度ログインしてください) - 最近のログインの有無に関係なく、Google Vaultページhttps://ediscovery.google.comにアクセスし、ログインしている場合はログアウトしてください。 もう一度ログインして、エクスポートを再試行します。
応答ステータスコード
エラーメッセージ:Response status code does not indicate success (応答ステータスコードは成功を示していません): (応答コードがここに表示されます。)
Exporterで作成された案件は、案件名に付与されたID文字列で識別することができます。 これが、予期しないページエラーが発生する主な原因です。
- ログイン - 最近のログインの有無に関係なく、Google Vaultページhttps://ediscovery.google.comにアクセスし、ログインしている場合はログアウトしてください。 もう一度ログインして、エクスポートを再試行します。
- 案件の検証 - Google Vaultにログインして、「案件(Matters)」を選択します。 エラー発生時にExporterが特定のユーザーをエクスポートしていた場合、その特定のユーザーに対してExporterが作成した案件を削除してから、エクスポートを再試行します。
一部のメッセージが正しくエクスポートされませんでした。
エクスポートを再実行します。
エクスポートが途中で失敗した場合はどうすればよいですか?
Google Vault Exporterでは、前回停止したところからVaultファイルのエクスポートを再開することができます。 エクスポートが24時間を超えた場合は、そのエクスポートはGoogle Vaultによってキャンセルされます。
30を超えるGoogle Vault Extractorのインスタンスを同時に実行しないでください。 Google Vaultでは、最大30の並列エクスポートをサポートしています。
サポートへのお問い合わせ
サポートに問い合わせる前に、Extractorを別のマシンまたは新しいマシンで実行し、結果が同じであることを確認してください。
上記以外の問題が発生した場合、または、上記の手順では問題解決に至らなかった場合は、BitTitanサポートまでお問い合わせください。次の情報を必ず提供してください。
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Exporterの基本ログ
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詳細ログ
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Fiddlerトレース