SharePointからSharePoint Onlineへのドキュメントライブラリの移行ガイド(Microsoft 365グループを含む)

本ガイドは、次の移行シナリオで使用します。

  • SharePointオンプレミスからSharePoint Onlineへの移行
  • SharePoint OnlineからSharePoint Onlineへの移行

本ガイドは、GCC Highまたは中国の移行はサポートしていません。GCC Highまたは中国への移行については、次の移行ガイドの手順に従ってください。SharePointからSharePoint(GCC Highおよび中国)の移行ガイド(SharePoint to SharePoint Migration Guide for GCC High/China Migrations)

本記事では、移行元のSharePointテナントから移行先のSharePoint Onlineテナントに、ドキュメントライブラリを移行するためのワークフローについて説明します。本移行にはライセンスが必要です。  本ガイドは、Microsoft 365グループ(ドキュメント)およびファイル共有インスタンスの移行にも使用することができます。 

移行を開始する前に、プロセス、タイムライン、および前提条件を理解するために、本ガイドを最後まで読むことをお勧めします。

初めて移行を実行する際は、移行計画と戦略を参照してください。移行の計画と設定、および一般的な移行のベストプラクティスについて説明しています。移行を開始する前に、内容を確認することをお勧めします。 

MigrationWizは移行ツールであり、同期ツールではありません。MigrationWizには、(同期エージェントのような)「ライブ」での変更のモニタリング機能はなく、ユーザーの操作なしに競合解決などを処理することはできません。 

移行元もしくは移行先がGoDaddyの場合、GoDaddyの接続制限により、本移行タイプはサポートされていません。

多要素認証(MFA)

2要素認証あるいは多要素認証を使用した移行は、サポートしていません。 

本シナリオで移行されるアイテムの種類(メタデータとバージョンを含む)については、以下のドロップダウンを参照してください。メタデータとバージョンの詳細については、SharePointとOneDriveのバージョンとメタデータの移行(Versions & Metadata Migration for SharePoint & OneDrive)を参照してください。

ドキュメントのプロパティの制限

Microsoft Wordドキュメントのコンテンツコントロールのプロパティは、移行後、移行先には保持されません。ドキュメントのカスタムメタデータ値の情報は、移行後、移行先のドキュメントライブラリでは破損した状態で表示されます。これはMicrosoftによる制限で、基本のドキュメントを同じテナント内の新しいドキュメントライブラリにMigrationWizを使用せずにコピーすることで、複製することできます。 

この問題の回避策については、SharePointおよびOneDriveの移行に関するよくある質問を参照してください。   

Microsoft 365グループ(ドキュメント)の移行

移行元および移行先の「Microsoft 365グループ(ドキュメント)(Microsoft 365 Group (Documents))」エンドポイントは、2021年6月28日をもって廃止されました。Microsoft 365グループは、SharePointからSharePointへの移行の一部として移行されます。 

移行できるアイテムと移行されないアイテム

MigrationWizでは、ドキュメントライブラリレベルで設定されたドキュメント、フォルダー、権限、バージョン、およびメタデータの移行をサポートしています。

移行できるアイテム

ドキュメントライブラリ

  • ドキュメント

  • フォルダー/フォルダー構造

  • 個々のフォルダーまたはアイテムレベルで設定された権限

  • バージョン(最大25)

  • カスタムメタデータ

    • 1行のテキスト

    • 選択肢

    • 通貨

    • 日付と時刻

    • 数値

    • ユーザーまたはグループ(移行先で利用可能なユーザー/グループ)

    • はい/いいえ

    • URL/ハイパーリンク

    • 画像

    • 場所

    • 算出値(サポートされている他の列に基づく計算をサポートしています)

  • 現在は15GBを超える移行もサポートしていますが、実行するには、「詳細オプション(Advanced Options)」での設定が必要になります。次の設定により、インポートの完了に10分以上かかる場合のタイムアウトエラーを防ぐことができます。
    • LargeFileMigrations=1」を設定します。
    • LargeFileMigrationsTimeout=7200000」を設定します。
      • 「7200000」という値は一例です。時間はミリ秒単位で測定されます。

カスタムメタデータの制限

  • 複数行テキスト:1行のテキストとして移行されます。移行された値は、移行先では更新されません。

  • タスクの結果:1行のテキストとして移行先に移行されます。

  • 外部データ:サポートしていません。

  • 管理されたメタデータ:サポートしていません。

  • 参照:サポートしていません。

移行されないアイテム

  • サイト/サイトコレクション

  • サイトのロゴおよびカスタマイズしたもの

  • ドキュメントライブラリの設定

  • カスタム権限

  • リスト

  • カスタムタスク

  • ニュースフィード

  • ドキュメントライブラリの外部からの情報(リストまたはその他のサイトレベルのデータなど)に関するメタデータは、移行されません。例:外部データ、管理されたメタデータ、参照、保持ポリシータグ/保持ラベル
  • サイトまたはテナントレベルで設定された権限。  MigrationWizでは、個々のフォルダー/アイテムの権限のみが移行されます。
  • 名前に記号が含まれるファイル/フォルダーの共有権限 
  • アクセス用のリンク/リンク共有

移行元環境を準備する

任意:ライブラリテンプレートを保存します。この手順は、移行元ライブラリのテンプレートを移行先ライブラリに適用する場合にのみ必要です。 

SharePointのアプリケーション権限

手順に従って、移行元の権限レベルを有効にします。この認証プロセスでは、移行元へのアクセス権をどのユーザーに付与するかを制御することができます。

  1. グローバル管理者としてサインインします。
  2. MigrationWiz-SharePoint-FullControlに移動し、プロンプトが表示されたら、アプリのアクセスに同意します。
  3. Microsoft 365管理ポータルに移動し、「MigrationWiz」という名前の新しいセキュリティグループを作成します。 
  4. 新しいユーザーを作成します。
  5. 上で作成したMigrationWizセキュリティグループに、新しいユーザーをメンバーとして追加します。このユーザーの資格情報は、移行元のSharePointエンドポイントの設定時にも使用します。
  6. プロジェクトの「詳細オプション(Advanced Options)」で、次の詳細オプションを追加します。UseApplicationPermission=1

権限を削除する手順については、後述の「移行後の手順」セクションで説明します。  

フルコントロールと読み取り専用

なぜ移行元でフルコントロールのアプリケーション権限を許可する必要があるのか?

AMRの移行では、常にフルコントロール権限が必要です。フルコントロール権限を許可しない特別な理由がある場合は、読み取り専用のMigrationWiz-SharePoint-ReadOnlyを使用することができます(移行元のみ)。ただし、読み取り専用権限を使用する場合、MigrationWizでは、ドキュメントの権限、バージョン、メタデータはエクスポートされず、AMRを使用することもできないため、注意が必要です。

Azure環境を準備する

Microsoft提供のAzureストレージ

本移行では、Microsoftが提供するAzureストレージの使用をお勧めします。詳細については、Microsoftのドキュメントを参照してください。Microsoft提供のAzureストレージを使用する場合は、本セクションをスキップして、「移行先環境を準備する」に進んでください。

お客様所有のAzureストレージ

お客様が所有するAzureストレージを使用する場合は、次の手順に従って、Azure環境を準備してください。移行先のMicrosoft 365テナントと同じMicrosoftデータセンターに、Azureストレージアカウントを作成することをお勧めします。移行のためにAzureコンテナーを作成する必要はありません。

  1. Azureストレージのコストを見積もります。この手順は任意ですが、顧客に事前にストレージのコストを提供する際に有用です。 
  2. Azureサブスクリプションを購入します。(または、1か月間無料の試用版を使用します。試用版では、移行できるデータ量が少ないため、注意が必要です。) 
  3. Azureストレージアカウントを作成します。「Blob Storage」ではなく、「StorageV2(汎用v2)」アカウントを作成してください。
  4. ストレージアカウント名とプライマリアクセスキーを書き留めます。(Azure内のストレージ画面で、下部にある「アクセスキーを管理(Manage Access Keys) 」をクリックします。) これらの情報は、MigrationWizの移行プロジェクトで、移行先を設定する際に必要となります。 

Azureストレージアカウントの作成方法

    1. Azureポータルにアクセスします。
    2. 新規(New)」をクリックします。
    3. ストレージ(Storage)」 > 「ストレージ アカウント(Storage account)」を選択します。
    4. ストレージ アカウント名を入力します。
    5. デプロイモデルに「リソースマネージャー(Resource manager)」を選択します。
    6. StorageV2(汎用v2)」を選択します。
    7. ストレージアカウント名(-accesskey、例: “accountname”)とプライマリアクセスキー(-secretkey、例: “W1RrDfkPNkfYfdVqizMNJjn5mXchwMP5uYBY8MsMqWTA7EubG911+4fZlki0Gag==“)を書き留めます。
    8. 「レプリケーション(Replication)」フィールドで、「ローカル冗長ストレージ(Locally Redundant Storage)(LRS)」を選択します。
    9. 新しいストレージアカウントを作成するサブスクリプションを選択します。
    10. 新しいリソースグループを指定するか、既存のリソースグループを選択します。
    11. ストレージ アカウントの地理的な位置を選択します。
    12. 作成(Create)」をクリックして、ストレージアカウントを作成します。

ストレージアカウントが、ストレージリストに表示されます。

移行先環境を準備する

  1. 移行に使用するサービスアカウントを作成します。  必要に応じて、既存のアカウント/管理者を使用することもできますが、推奨はしていません。  ここで使用するアカウントには、以下の「SharePointのアプリケーション権限」セクションで説明している以外の特別な権限は必要ありません。
  2. お客様の環境でSharePointがプロビジョニングされ、既定のSharePointサイトが作成されていることを確認します。
  3. 必要なすべてのユーザーが移行先に設定されていることを確認します。グループに権限が適用されている場合は、一致するグループが移行先に作成されていることを確認します。

移行元のライブラリと同じ表示やデザインを移行先でも維持するには、移行プロジェクトを開始する前に、次の追加手順に従います。

  1. ドキュメントライブラリの構成を作成します。
  2. 移行先のSharePoint Onlineサイトに、実際にドキュメントライブラリを作成します。作成方法については、次のMicrosoftのドキュメントの手順に従ってください。ドキュメントライブラリの概要  注:MigrationWizでは、必要に応じて、サブサイトとライブラリを移行の一部として作成することができます。ただし、それらに特別なテンプレート/フォーマットを適用したい場合は、事前に手動で作成する必要があります。
  3. 移行元のライブラリテンプレートを保存し、移行先のライブラリに適用します。

SharePointのアプリケーション権限

移行先の権限レベルを設定する手順は、次の通りです。この認証プロセスでは、移行先へのアクセス権をどのユーザーに付与するかを制御することができます。

  1. グローバル管理者としてサインインしていることを確認します。
  2. MigrationWiz-SharePoint-FullControlに移動し、プロンプトが表示されたら、アプリのアクセスに同意します。
  3. Microsoft 365管理ポータルで、「MigrationWiz」という名前の新しいセキュリティグループを作成します。
  4. 新しいユーザーを作成するか、既存のアカウントを使用します。
  5. 上で作成したMigrationWizセキュリティグループに、手順4のユーザーをメンバーとして追加します。
  6. このユーザーの資格情報は、移行先エンドポイントの設定時に使用するため、書き留めておきます。

権限を削除する手順については、後述の「移行後の手順」セクションで説明します。  

MigrationWizでの手順

ライセンス

本移行シナリオでは、「共有ドキュメントライセンス(Shared Document License)」を使用します。 

  • プロジェクトのラインアイテムごとに1つのライセンス(つまり、ドキュメントライブラリの移行ごとに1つ)が必要です。  移行するデータの量に関係なく、複数のラインアイテム間でライセンスを共有することはできません。
  • データ制限:購入した「共有ドキュメントライセンス(Shared Document License)」に応じて、50GBまたは100GB

mceclip0.png

ライセンスの購入方法

  1. BitTitanアカウントにサインインします。
  2. 上部のナビゲーションバーで、「購入(Purchase)」をクリックします。
  3. 必要なライセンスタイプの「選択(Select)」ボタンをクリックします。
  4. 購入するライセンスの数を入力します。「今すぐ購入(Buy Now)」をクリックします。
  5. 必要に応じて、「請求先住所(Billing Address)」を入力します。
  6. 次へ(Next)」をクリックします。
  7. 注文内容(Order Summary)」を確認し、「支払い方法(Payment Method)」を入力します。
  8. 購入する(Place Your Order)」をクリックします。

​支払いが受領されると、ライセンスが発行されます。

  • クレジットカードで購入する場合、決済後すぐにライセンスが使用可能になります。
  • 電信送金(100ライセンス以上)による購入の場合は、支払いが受領され、承認された後に、ライセンスが使用可能になります。

ドキュメント移行プロジェクトを設定する

  1. MigrationWizアカウントにサインインします。
  2. マイ・プロジェクトへ」をクリックします。
  3. プロジェクトを作成(Create Project)」をクリックします。
  4. ドキュメントプロジェクトを作成(Create a Document Project)」をクリックします。
  5. 次のステップ」をクリックします。
  6. 「プロジェクト名(Project Name)」を入力し、「顧客(Customer)」を選択します。 
  7. 次のステップ」をクリックします。
  8. 「エンドポイント(Endpoint)」ドロップダウンメニューから、移行元エンドポイントを選択します。該当する移行元エンドポイントがリストにない場合は、「新規」をクリックして、移行元エンドポイントを作成する必要があります。次の各フィールドに入力して、新しい移行元エンドポイントを設定します。
    • エンドポイント名(Endpoint Name):任意の名前を入力してください。
    • エンドポイントタイプ(Endpoint Type):「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」ドロップダウンリストから、「SharePoint」を選択します。
    • URL:移行元のSharePointテナントのURLを入力します。(このURLは、SharePoint管理センターのURLではありません。後述の例を参照してください。)
    • 管理者ユーザー名(Administrator Username)/管理者パスワード(Administrator Password):移行を実行する権限を持つ、移行元テナントのユーザーのメールアドレスとパスワードを入力します。 このユーザーは、移行元テナントのMigrationWizセキュリティグループに追加されたユーザーです。
    • 追加(Add)」をクリックします。
  9. 次のステップ」をクリックします。
  10. 「エンドポイント(Endpoint)」ドロップダウンメニューから、移行先エンドポイントを選択します。該当する移行先エンドポイントがリストにない場合は、「新規」をクリックして、移行先エンドポイントを作成する必要があります。次の各フィールドに入力して、移行先エンドポイントを設定します。
    • エンドポイント名(Endpoint Name):任意の名前を入力してください。
    • エンドポイントタイプ(Endpoint Type):「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」ドロップダウンリストから、「SharePoint Online」を選択します。
    • SharePoint OnlineテナントのURL(SharePoint Online Tenant URL):移行先のSharePointテナントのURLを入力します。(このURLは、SharePoint管理センターのURLではありません。後述の例を参照してください。)
    • Microsoft 365のユーザー名(Microsoft 365 Username)/Microsoft 365のパスワード(Microsoft 365 Password):移行を実行する権限を持つ、移行先テナントのユーザーのメールアドレスとパスワードを入力します。 移行先テナントのMigrationWizセキュリティグループに追加されたMicrosoft 365ユーザーの資格情報を使用します。
    • 使用するAzureストレージを選択します。
      • お客様所有のAzureストレージを使用する場合は、「Azureストレージアカウント名(Azure Storage Account Name)」と、本ガイドの「Azure環境を準備する」セクションで取得した「Azureアクセスキー(Azure Access Key)」を入力します。
      • 移行先エンドポイントの「Azureストレージアカウント名(Azure Storage Account Name)」の入力には、数字と小文字のみが使用可能です。大文字を入力すると、移行は失敗します。
    • 追加(Add)」をクリックします。
  11. 保存して概要へ移動」をクリックします。
  12. 保存」をクリックします。

ラインアイテムを追加する

アイテムの追加方法には、3つのオプションがあります。次のいずれかの方法を選択し、手順に従ってください。「アイテム自動検出(Autodiscover Items)」が推奨されますが、「一括追加」や「クイック追加(Quick Add)」を使用することもできます。

検出されるサイト

「アイテム自動検出(Autodiscover Items)」では、コミュニケーションサイトとチームサイトの両方が検出されますが、Teamsのチャネルにリンクされているチームサイトは除外されます。現在、Microsoft Teamsのサイトは、次の2つの方法のいずれかで作成することができます。

  1. SharePointからチームサイトを追加する - 追加後にTeamsのチャネルにリンクすることができます。

  2. Teamsのチャネルを作成する - デフォルトでSharePointサイトが作成されます。

「アイテム自動検出(Autodiscover Items)」では、上記の2で作成したチームサイトは自動的に除外され、1についても、Teamsの一部のチャネルに接続されているチームサイトが除外される場合があります。 

重要:現在、「アイテム自動検出(Autodiscover Items)」では、Teamsのプライベートチャネルを除外することができないため、手動で削除する必要があります。

アイテム自動検出(Autodiscover Items)の前提条件

  1. 移行元テナントで、次の権限のいずれかが有効になっている必要があります。

    1. MigrationWiz-SharePoint-FullControl推奨。「詳細オプション(Advanced Options)」で、「UseApplicationPermission=1またはUseApplicationPermissionAtSource=1」を設定する必要があります。

    2. MigrationWiz-SharePoint-Delegated

重要:委任された権限にグローバル管理者の資格情報を使用している場合、「アイテム自動検出(Autodiscover Items)」では、グローバル管理者がサイト管理者でもあるSharePointサイトのみが検出されます。たとえば、サイトが検出されるためには、下図のように、グローバル管理者が「Permissions(権限)」の「Site admins(サイト管理者)」に表示されている必要があります。AD1.png

 

「アイテム自動検出(Autodiscover Items)」を有効にする手順

本セクションでは、SharePointの移行で、「アイテム自動検出(Autodiscover Items)」オプションを使用して、移行元の設定時に指定したSharePointサイトのURLにある移行可能なサイトおよびサブサイトの、すべてのドキュメントライブラリを自動的に検出するワークフローについて説明します。

  1. 新しいドキュメントプロジェクトを作成し、移行元エンドポイントのURLフィールドに、必要なルートサイトのURLを入力します。移行元で使用可能なURLの構成の詳細については、この後、本記事内で説明します。

  2. 移行元でMigrationWiz-SharePoint-FullControlの権限を使用している場合は、詳細オプションの「UseApplicationPermission=1またはUseApplicationPermissionAtSource=1」を設定します。

  3. 「アイテム自動検出(Autodiscover Items)」ボタンをクリックします。AD2.png

  4. 自動検出を開始」をクリックします。

  5. 検出が完了したら、「アイテムをインポート」をクリックして、検出されたサイトとドキュメントライブラリを、ラインアイテムとしてプロジェクトに追加します。

    AD3.png

     

  6. インポートが完了すると、検出されたアイテムが、ラインアイテムとして表示されます。

    AD4.png

移行元のURLの構成

移行元エンドポイントのURLの設定

検出されるアイテム

Root_url
例:https://mdbttest123.sharepoint.com

ルートURLとサブサイト(チームサイトとコミュニケーションサイトの両方)にある、すべてのドキュメントライブラリが検出されます。

注:Microsoft TeamsサイトのURL(TeamsにリンクされているURL)は除外されますが、TeamsのプライベートチャネルのURLは除外されません。
例:次のサイトおよびサイトにあるドキュメントライブラリは除外されます。

5.png

Root_url/sites
例:https://mdbttest123.sharepoint.com/sites

不適切な形式のため、エラーが発生します。

Root_url/sites/site_name
例:https://mdbttest123.sharepoint.com/sites/TestSite2

このサイトとサブサイトにある、すべてのドキュメントライブラリが検出されます。

制限

  1. 現在、移行元では、MigrationWiz-SharePoint-ReadOnlyの権限はサポートしていないため、権限エラーが表示されます。
  2. アイテム(ドキュメントライブラリとサブサイト)の数が多いサイトの場合、検出にかかる時間が長くなることがあります。例外はありますが、サブサイトの数が多い場合の方が、ドキュメントライブラリの数が多い場合よりも、検出時間が長くなる傾向にあります。 
    たとえば、当社のテストでは、アイテムが3000以上ある場合、自動検出に30分から1時間かかることが示されています。
  3. ルートURLを指定すると、その配下にあるすべてのサイト(すべてのサブサイトを含む)が表示されます。
    1. TeamsのサイトのURLは除外されますが、Microsoftの制限により、TeamsのプライベートチャネルのURLは含まれたままになります。 
    2. インポート後、移行を開始する前に、特定のドキュメントライブラリをラインアイテムから削除することができます。
  4. オンプレミスのSharePointは、サポートしていません。
アイテム自動検出(Autodiscover Items)に関するよくある質問

名前に特殊文字が含まれているドキュメントライブラリが、アイテムのインポート時に表示されません。
ドキュメントライブラリ名に特殊文字が含まれている場合、URLにそれが反映されない場合があります。また、プロジェクトにインポートされたアイテムは、名前ではなく、URLに基づいて表示されます。

AD5.png

使用する権限が異なると、インポートされるアイテムの数が異なるようです。
MigrationWiz-SharePoint-FullControlには、MigrationWiz-SharePoint-Delegatedよりも多くのアクセス権限が付与されています。委任された権限を使用している場合、グローバル管理者が一部のサイトへのアクセス権限を持っていない可能性があります。その場合、それらのサイトは自動検出されません。このため、移行されるアイテムの数が異なる場合があります。

「アイテム自動検出(Autodiscover Items)」に、TeamsのURLが表示されます。
SharePoint移行の「アイテム自動検出(Autodiscover Items)」では、チームサイトとコミュニケーションサイトの両方が検出されます。
ただし、Teamsのプライベートチャネル以外の SharePointサイトは、自動的に除外されます。TeamsのプライベートチャネルのSharePoint URLは、ラインアイテムとしてインポートされた後に、顧客が手動で削除する必要があります。

すべてのアイテムが自動検出されるには、どのくらいの時間がかかりますか。
以下は、特定のサイトURLにある、すべてのドキュメントライブラリが検出されるまでの推定時間です。これらはあくまでも推定であり、実際の時間は異なる場合があります。
~100 アイテム - < 1分
~900 - 1000 アイテム - < 5分
~2000 - 3000+ アイテム - < 0.5 - 1時間

手動でアイテムを追加する

クイック追加(Quick Add):このオプションを使用すると、ユーザーを1人ずつ追加することができます。ラインアイテムごとに、移行元と移行先のライブラリパスを入力する必要があります。

一括追加: このオプションを使用すると、スプレッドシートからコピーして貼り付けたり、CSVファイルをインポートすることにより、複数のアイテムを一度に追加することができます。

ラインアイテムごとに、移行元と移行先のドキュメントライブラリパスを入力する必要があります。ドキュメントライブラリパスには、URLを使用することをお勧めします。

以下の例は、URLのタイプごとの構成を示しています。

例1:サイトの配下にあるドキュメントライブラリ

Library1.png

例2:サブサイトの配下にあるドキュメントライブラリ

Library2.png

例3:SharePoint Onlineのルートサイト直下にあるドキュメントライブラリ

Library3.png

例4:SharePoint Onlineのルートサブサイト直下にあるドキュメントライブラリ

Library4.png

例5:サイト名やドキュメントライブラリ名に特殊文字が含まれている場合、それらがURLに正しく反映されないことがあります。ドキュメントライブラリパスは、URLから正確にキャプチャすることが重要です。

Library5.png
Library6.png

サイトのプロビジョニング

次のセクションでは、サイトをプロビジョニングする方法について説明します。 

ライセンス

プロビジョニングは、移行開始前の手順であり、「トライアル移行(Trial Migration)」で実行する場合、ライセンスは消費されません。  「前段階移行(Pre-Stage Migration)」または「完全移行(Full Migration)」のいずれかでサイト作成の手順を実行すると、ライセンスが消費されますが、後続のデータ移行の手順で、引き続き同じライセンスが使用されます。この新機能により、現在では、移行先にまだ作成されていないドキュメントライブラリをプロビジョニングするのと同じ方法で、移行先のサイトをプロビジョニングすることができます。プロビジョニングの手順の実行は任意です。 

前提条件

移行元テナントで、次の権限のいずれかが有効になっている必要があります。

  1. MigrationWiz-SharePoint-FullControl (推奨)
    (「詳細オプション(Advanced Options)」で、「UseApplicationPermission=1」または「UseApplicationPermissionAtSource=1」を設定する必要があります。)

  2. MigrationWiz-SharePoint-Delegated

委任された権限にグローバル管理者のユーザー資格情報を使用している場合は、グローバル管理者もサイトコレクションの管理者として追加することをお勧めします。これを行わないと、サイトのプロビジョニングが失敗する可能性があります。下図のように、グローバル管理者ユーザーは「Permissions(権限)」の「Site admins(サイト管理者)」に表示されている必要があります。Provision1.png

SharePointからSharePoint Onlineへの移行プロジェクトを作成する

現在、移行元エンドポイントがSharePoint、移行先エンドポイントがSharePoint Onlineの移行でのみ、プロビジョニングをサポートしています。Provision2.png

ラインアイテムを作成する

「クイック追加(Quick Add)」、「一括追加」、「アイテム自動検出(Autodiscover Items)」を使用して、ラインアイテムの移行元ライブラリパスと移行先ライブラリパスをプロジェクトに追加します。

mceclip2.png

詳細オプションの「TestSharePointWithProjectConfigUrl」を追加する

「詳細オプション(Advanced Options)」のページに移動し、「TestSharePointWithProjectConfigUrl=1」を追加します。これにより、移行先サイトが存在していなくても、資格情報を検証することができます。  このオプションが追加されていないと、サイトの作成前に検証が行われ、サイトの作成が失敗します。Provision4.png

「SharePointの設定(Setting up SharePoint)」を選択する

移行の実行前にサイトとサブサイトをプロビジョニングするには、「完全移行(Full Migration)」をクリックし、「SharePointの設定(Setting up SharePoint)」 --> 「サイトの作成(Sites Creation)」のステップのみを選択して、「移行を開始」をクリックします。これにより、必要なすべてのサイトとサブサイトが移行先に作成されます。

Provisioning6.png

「データを移行(Migrate Data)」を選択する

「SharePointの設定(Setting up SharePoint)」ステップが完了したら、「データを移行(Migrate Data)」に進み、サイトのコンテンツの移行を完了します。

サポートしている認証モード

認証モード*

サポートの有無

注釈

基本認証(ユーザー名とパスワード)

なし

 

アプリケーション権限(BitTitanアプリ)

あり

「MigrationWiz」セキュリティグループに追加されたユーザーの資格情報

委任された権限(BitTitanアプリ)

あり

グローバル管理者/SharePoint管理者の資格情報

委任された権限(BYOアプリ)

あり

グローバル管理者/SharePoint管理者の資格情報

* 移行元と移行先の両方に適用されます。

プロジェクトの「詳細オプション(Advanced Options)」を設定する

サポート(Support)」タブで、次のオプションを追加します。

  • InitializationTimeout=8 初期化のタイムアウト値を8時間に増やします。この値は時間単位で、最大は100時間です。 100を超える値を設定すると、ミリ秒単位として解釈されます。例:
    • InitializationTimeout=2 タイムアウトを2時間に増やします。
    • InitializationTimeout=8 タイムアウトを8時間に増やします。
    • InitializationTimeout=14400000 タイムアウトを4時間に増やします。
    • InitializationTimeout=21600000 タイムアウトを6時間に増やします。
  • アプリケーション権限の設定フェーズで、詳細オプションの「UseApplicationPermission=1」を追加しなかった場合は、ここで追加します。このオプションは、アプリケーション権限が移行元で機能するために必要です。
  • 現在は、15GBを超える移行もサポートしています。次の設定により、インポートの完了に10分以上かかる場合のタイムアウトエラーを防ぐことができます。
    • LargeFileMigrations=1」を設定します。
    • LargeFileMigrationsTimeout=7200000」を設定します。
      • 「7200000」という値は一例です。時間はミリ秒単位で測定されます。

ユーザープリンシパル名(UPN)のプレフィックスが変更された場合

ユーザーマッピング: デフォルトでは、ユーザープリンシパル名(UPN)のプレフィックスに基づいて、移行元から移行先へのユーザーマッピングが行われます。たとえば、ユーザープリンシパル名(UPN)が「name@domain.com」の場合、「name」の部分が照合されます。

移行先に同じプレフィックスを持つユーザーが複数いる場合(例:name@domain1.comname@domain2.com)や、特定のユーザーのプレフィックスを移行先で変更する場合(例:name@source.comname.full@destination.com)は、詳細オプションの「UserMapping="name@source.com->full.name@destination.com"」を使用して、各ユーザーに新しい名前または正しい名前を設定する必要があります。

  1. ユーザーマッピングのコマンドは、「サポートオプション(Support Options)」セクションに入力します。マッピングが必要なユーザーごとに、1行が必要です。行を追加するには、「+」をクリックします。上の例のユーザープリンシパル名(UPN)アドレスを、実際のユーザープリンシパル名(UPN)アドレスに置き換えてください。 

「移行元/移行先(Source/Destination)」タブ

プロジェクト要件に従って、「移行するドキュメントのバージョン数(現在のバージョンを含む)(Document versions to migrate (including current version))」を設定し、「保存(Save)」をクリックします。

  • バージョン数の最小値は1、最大値は25です。 
Advanced_Option.png

資格情報の検証(Verify Credentials)

MigrationWizでは、各アイテムの資格情報を、データの移行やライセンスの消費をすることなく検証することができます。

  1. 検証するラインアイテムを含むプロジェクトを開きます。

  2. 検証するアイテムを選択します。

  3. ダッシュボードの「移行を開始」ボタンをクリックします。

  4. ドロップダウンリストから、「資格情報の検証(Verify Credentials)」を選択します。

  5. 検証が完了すると、検証結果が「ステータス(Status)」セクションに表示されます。

「完全移行(Full Migration)」を実行する

  • SharePoint Online移行のAPIでは、ドキュメントと権限が一緒に移行されます。「ドキュメント(Documents)」と「ドキュメントの権限(Document Permissions)」の両方を同時に選択して移行することをお勧めします。

  • メタデータを移行するには、最初の移行の実行時に、「メタデータ(Metadata)」のチェックボックスを選択する必要があります。  

ドキュメントライブラリの移行を開始する方法

  1. 移行するアイテムを含むプロジェクトを開きます。

  2. 移行するアイテムを選択します。

  3. ダッシュボードの「移行を開始」ボタンをクリックします。

  4. ドロップダウンリストから、「完全移行(Full Migration)」を選択します。

  5. ドキュメント(Documents)」、「ドキュメントの権限(Document Permissions)」、「メタデータ(Metadata)」、「バージョン(Versioning)」のチェックボックスが選択されていることを確認します。デフォルトでは、最新の3つのバージョンが移行されます。移行するバージョンの数は、「詳細オプション(Advanced Options)」の「移行元/移行先(Source/Destination)」タブで変更することができます。詳細については、以下のバージョンのセクションを参照してください。

    Items_to_Migrate.png
  6. 移行を開始」をクリックします。

  7. 移行が完了すると、移行結果が「ステータス(Status)」セクションに表示されます。

移行後の手順

  1. ユーザーが移行元のSharePointライブラリを誤って使用することがないように、移行元のSharePointサーバー、ライブラリ、またはユーザーアカウントを使用停止にします。

  2. 移行に使用したすべてのAzureコンテナーを削除します。これにより、移行後のコストの発生を防ぐことができます。本移行用に作成したコンテナーのみを削除するように注意してください。

アプリケーション権限を削除する

  1. 新しく作成したユーザーを削除します。

  2. MigrationWizセキュリティグループを削除します。

  3. 次の手順に従って、移行元または移行先からアプリを削除します。

    1. PowerShellを起動します。

    2. PowerShellをMicrosoft 365に接続します。

    3. 次のコマンドを入力します: Connect-AzureAD

    4. プロンプトに管理者資格情報を入力します。

    5. 次のコマンドを入力します:Get-AzureADServicePrincipal -SearchString Migration

    6. 削除するアプリのオブジェクトIDを特定し、次のコマンドを入力します: Remove-AzureADServicePrincipal -objectId <オブジェクトID>

グループの権限

MigrationWizでは、移行先に同じ名前のグループが存在する場合、グループの権限を移行します。移行の開始前に、移行先に同じ名前のグループが作成されていない場合、グループの権限は移行されません。MigrationWizでは、移行先にグループを作成しません。グループの作成は、移行先の設定時に手動で行う必要があります。

グループ権限の移行では、詳細オプションの「RecipientMapping」または「UserMapping」は、サポートしていません。 

移行元と移行先のエンドポイントに、SharePointサイトのURL を設定することはできますか?  

はい、移行元または移行先エンドポイントに、サイトレベルのURLを設定することができます。  

たとえば、移行元または移行先のすべてのドキュメントライブラリが、単一サイトの直下にある場合、エンドポイントURLを次の形式で設定することができます。https://tenant.sharepoint.com/sites/site-name 

移行元/移行先エンドポイントに、SharePointサイトのURLが設定されている場合、ラインアイテムには、サイトパスではなくライブラリ名のみを含める必要があります。 

この記事は役に立ちましたか?
2人中1人がこの記事が役に立ったと言っています