MigrationWizは、Microsoft 365およびExchange環境で「回復可能なアイテム(Recoverable Items)」を移行するオプションを提供しています。このオプションは、Microsoft 365からMicrosoft 365への移行シナリオおよびExchange(2013以降またはホスト型) からMicrosoft 365への移行シナリオに適用されます。
非アクティブなユーザーの訴訟ホールドデータの移行
MigrationWizは、非アクティブなメールボックスをサポートしていません。移行するには、ユーザーをアクティブ化して、通常の移行を実行してください。移行前にメールボックスを復元するには、次のMicrosoft ドキュメントの手順を参照してください。非アクティブなメールボックスを復元する
アーカイブされた回復可能なアイテムは、Microsoft 365からMicrosoft 365への移行の場合にのみ移行が可能です。
移行できる回復可能なアイテムは次のとおりです。
- メール
- 予定表
- 連絡先
- タスク
- ジャーナル
- メモ
次のフォルダー タイプがサポートされています。
- 回復可能なアイテム: Deletions
- 回復可能なアイテム: Purges
- 回復可能なアイテム: Versions
- 回復可能なアイテム: DiscoveryHolds
注: 回復可能およびアーカイブされた回復可能アイテムのサブフォルダーはサポートされていません 。
移行手順
「回復可能なアイテム(Recoverable Items)」
回復可能なアイテムを移行するには、次の手順に従います。
- 新しいメールボックス移行プロジェクトを作成します。
- 移行元と移行先を「回復可能なアイテム(Recoverable Items)」に設定します。
- サポートオプション MigrateAllRecoverableItems=1を追加します。このオプションは、回復可能なアイテムの移行を有効にするのに必要です。
- 次のサポートオプションを追加します。 OverrideRecoverableItemsFolderMapping=1 このオプションにより、移行元から移行先に、Deletions、Purges、Versionsのフォルダーマッピングが適用されます。このアイテムがない場合、すべての移行元フォルダーは 「回復可能なアイテム(Recoverable Items)」のDeletionsに移行されます。
- 「 移行対象の選択(Select what you want to migrate) 」セクションで「メール(Mail)」アイテムのみを選択して移行を開始します。これにより、すべて のアイテムが移行されます。ただし、MigrationWizは、回復可能なアイテムのフォルダータイプをメールフォルダーとして認識します。
アーカイブされた回復可能なアイテム
- 「個人用アーカイブプロジェクト(Personal Archive Project)」をセットアップします。
- 移行元と移行先を「回復可能なアイテムのアーカイブ(Archive Recoverable Items)」に設定します。
- サポートオプション MigrateAllRecoverableItems=1を追加します。このオプションは、回復可能なアイテムの移行を有効にするのに必要です。
- サポートオプション OverrideRecoverableItemsFolderMapping=1を追加します。このオプションにより、移行元から移行先に、Deletions、Purges、Versionsのフォルダーマッピングが適用されます。このアイテムがない場合、すべての移行元フォルダーは 「回復可能なアイテム(Recoverable Items)」のDeletionsに移行されます。
- 「 移行対象の選択(Select what you want to migrate) 」セクションで「メール(Mail)」アイテムのみを選択して移行を開始します。これにより、すべて のアイテムが移行されます。ただし、MigrationWizは、回復可能なアイテムのフォルダータイプをメールフォルダーとして認識します。
このオプションを表示するには、移行元エンドポイントと移行先エンドポイントの両方がMicrosoft 365である必要があります。
これは、回復可能なアイテムのアーカイブに固有のものです。