このガイドでは、OneDrive for Business から OneDrive GCC High/Chinaへの移行について説明しています。移行元がOneDrive for Businessで、移行先がOneDrive GCC High/Chinaである必要があります。Azureを使用する個人用OneDriveは対象外です。GCC High/China OneDriveの移行は、Azureを利用しません。
移行プロセスは、Microsoft 365 Small Businessテナントのアカウントへの移行とよく似ています。ただし、移行先エンドポイントで管理者資格情報を使用できないため、代わりにエンドユーザー資格情報を使用します。
移行元または移行先がGoDaddyの場合、GoDaddyの接続制限により、本移行タイプはサポートされていません。
OneDriveの移行
OneDriveでクロール実行およびインデックス作成が行われるため、移行後数日間はOneDriveのデータにアクセスできない場合があります。移行完了後すぐにログインする事をお勧めしますが、データがまだ利用できない可能性があり、注意が必要です。このため、金曜日に移行を完了し、週末にインデックス作成が行われるようにするのが最善と思われます。
権限を移行する場合は、バージョン管理のため、OneDriveのストレージの使用量が増加する可能性があります。
初めての移行
移行プロセスのスコーピング、計画、および管理の詳細については移行計画と戦略を参照してください。初めて移行を実行する際は、このガイドを読むことをお勧めします。
MigrationWiz
MigrationWizは移行ツールであり、同期ツールではありません。移行完了後に移行元のアイテムに変更が加えられた場合、その変更は移行先には反映されません。同様に、移行先で加えられた変更も、移行元には反映されません。MigrationWizには、(同期エージェントのような)「ライブ」での変更のモニタリング機能はなく、ユーザーの操作なしに競合解決などを処理することはできません。
MigrationWizは、ワークグループ全体に対し、移行プロジェクトを共有する機能をサポートしています。プロジェクト共有機能をオンにすると、非アクティブなエージェント以外のすべてのエージェントに、全移行プロジェクトが表示されます。
2要素認証あるいは多要素認証を使用した移行は、サポートしていません。
移行元環境を準備する
前提条件
移行元のOneDriveアカウントのロックを解除する、またはサイトコレクション管理者としてmigrationwiz@domainname.onmicrosoft.comをOneDriveアカウントに手動で追加します。
認証方法
次の 2 つの認証オプションから選択して、移行元環境を設定します。
- アプリベースの認証 - より安全な方法で、スロットリングを回避できます。
または
- 委任された管理者権限
委任された管理者権限を使用して管理者アカウントを作成する
最も簡単な方法は、テナントの作成時に設定したグローバル管理者アカウントを使用することです。移行にグローバル管理者アカウントを使用しない場合は、代わりに新しい管理者アカウントを作成することができます。この場合は、サイトコレクション管理者権限を付与し、OneDrive for Businessを含むライセンスを割り当てる必要があります。
重要: 移行するユーザーアカウントを、管理者アカウントとして使用しないでください。共有権限が失われる問題が発生する場合があります。
プロセス
- Microsoft 365でユーザーを作成し、OneDrive for Businessを含むライセンスを割り当てます。詳細な手順については、Microsoft の記事「ユーザーを追加して同時にライセンスを割り当てる」を参照してください。
- 管理者権限を設定します。以下に示す権限レベルのいずれかを付与します。
- グローバル管理者。グローバル管理者の権限を設定する手順については、次のMicrosoftのガイドを参照してください: Microsoft 365 管理センターで管理者ロールを割り当てる。
- サイトコレクション管理者。サイトコレクション管理者の権限およびプロジェクトの設定については、MigrationWiz - アクセス権限の要件を参照してください 。
上記の手順を実行すると、指定したユーザーが、Microsoft 365管理センターに表示されます。ユーザーアカウントを完全にプロビジョニングするには、最大24時間かかる場合があります。
ユーザーのエクスポート
OneDrive for Businessユーザーアカウントの一覧を CSV ファイルにエクスポートします。これは、移行先にユーザーを追加したり、MigrationWizでユーザーをプロジェクトに追加する際に使用できます。
両方のMicrosoft 365テナントでアプリベースの認証をセットアップする
委任された管理者アクセスの代わりに認証アプリを使用することを選択できます。アプリベースの認証は、SharePoint、OneDrive for Business、Microsoft 365グループ(ドキュメント)の移行、およびTeamsの移行で使用します。この認証を有効にすると、セキュリティが強化されるとともに、Microsoftのスロットリングが発生する可能性を減少させることができます。以前のMicrosoft 365認証では、Microsoftによるスロットリングの対象となる頻度が高かったため、この認証方法が実装されました。アプリベースの認証は、移行環境がMicrosoft 365テナントの場合の認証方法です。
重要: アプリベースの認証を選択する場合は、Microsoftの調整ポリシーの変更に伴うスロットリングと移行の失敗を減少させるために、このアプリケーションを .microsoftonline.com の両方のテナント(移行元と移行先)に追加する必要があります。
アプリケーションが両方のテナントに追加されていない場合、MigrationWizは、認証に使用する一時的な代替アプリケーションをテナントに作成します。この代替アプリケーションの作成処理は、MigrationWiz内で実行される暫定措置に過ぎないので、この処理に依存することはお勧めしません。移行の中断または失敗が発生するリスクを回避するために、両方のテナントにアプリケーションを追加することを強くお勧めします。
テナントにアプリケーションを追加する
移行元の権限レベルを設定する手順は、次の通りです。この認証プロセスでは、移行元へのアクセス権をどのユーザーに付与するかを制御することができます。
- グローバル管理者としてサインインしていることを確認します。
- MigrationWiz-SharePoint-ReadOnlyまたはMigrationWiz-SharePoint-FullControlのいずれかに移動し、プロンプトが表示されたら、アプリへのアクセスに同意します。
- Microsoft 365管理ポータルで、「MigrationWiz」という名前の新しいセキュリティグループを作成します。
- 新しいユーザーを作成します。
- 作成したセキュリティグループに、新しいユーザーをメンバーとして追加します。
- MigrationWizプロジェクトを作成します。
- エンドポイントを作成する際に、新しいユーザーの資格情報を入力します。
- サポートオプションの「UseApplicationPermission=1」を追加します。
移行先環境を準備する
委任された管理者権限の管理者アカウントを作成する
最も簡単な方法は、テナントの作成時に設定したグローバル管理者アカウントを使用することです。移行にグローバル管理者アカウントを使用しない場合は、代わりに新しい管理者アカウントを作成することができます。新しい管理者アカウントには、OneDrive for Businessを含むライセンスを割り当て、グローバル管理者権限またはSharePoint管理者権限のいずれかを付与する必要があります。
重要: 移行するユーザーアカウントを、管理者アカウントとして使用しないでください。共有権限が失われる問題が発生する場合があります。
プロセス
- Microsoft 365でユーザーを作成し、OneDrive for Businessを含むライセンスを割り当てます。詳細な手順については、Microsoft の記事「ユーザーを追加して同時にライセンスを割り当てる」 を参照してください。
- 新しいユーザーに、Microsoft 365のグローバル管理者権限またはSharePoint管理者権限を付与します。
- 管理者アカウントが、多要素認証ではなく基本認証を使用するように設定されていることを確認してください。
上記の手順を実行すると、指定したユーザーが、Microsoft 365管理センターに表示されます。ユーザーアカウントを完全にプロビジョニングするには、最大24時間かかる場合があります。
アプリベースの認証を使用するには、次の手順を実行します。
テナントにアプリケーションを追加する
移行先の権限レベルを設定する手順:
- グローバル管理者としてサインインしていることを確認します。
- MigrationWiz-SharePoint-FullControlにクリックし、プロンプトが表示されたら、アプリへのアクセスに同意します。
- Microsoft 365管理ポータルで、「MigrationWiz」という名前の新しいセキュリティグループを作成します。
- 新しいユーザーを作成します。
- 作成したセキュリティグループに、新しいユーザーをメンバーとして追加します。
- MigrationWizプロジェクトを作成します。
- エンドポイントを作成する際に、新しいユーザーの資格情報を入力します。
MSPCompleteでの手順
顧客を作成する
- 上部のナビゲーションバーで、「追加(Add)」をクリックします。
- 「顧客(Customers)」ページで、「顧客を追加(Add Customer)」ボタンをクリックします。
- 左のナビゲーションウィンドウで、該当するワークグループを選択し、「顧客(Customers)」 をクリックします。
- 「顧客を追加(Add Customer)」ボタンをクリックします。
- 「顧客を追加(Add Customer)」フォームに、新しく追加する顧客の情報を入力します。「プライマリメールドメイン(Primary Email Domain)」と「会社名(Company Name)」は必須項目です。その他の項目は任意です。
- 「保存(Save)」をクリックします。
- 追加する顧客ごとに、上記の手順を繰り返します。
ライセンスを購入する
本移行シナリオでは、UMB(ユーザー移行バンドル)ライセンスを購入することをお勧めします。UMB(ユーザー移行バンドル)ライセンスを使用すると、1つのライセンスで複数の種類の移行を実行することができます。また、DeploymentProを使用して、Outlookのメールプロファイルを構成することもできます。ライセンスの詳細については、MigrationWizライセンスを参照してください。
ライセンスを購入するには
- BitTitanアカウントにサインインします。
- 上部のナビゲーションバーで、「購入(Purchase)」をクリックします。
- 「選択(Select)」ボタンをクリックして、「UMB(ユーザー移行バンドル)」ライセンスを選択します。
- 購入するライセンス数を入力します。「今すぐ購入(Buy Now)」をクリックします。
- 必要に応じて「請求先住所(Billing Address)」を入力します。
- 「次へ(Next)」をクリックします。
- 「注文内容(Order Summary)」を確認し、支払い方法を入力します。
- 「購入する(Place Your Order)」をクリックします。
ライセンスを適用する
- 左のナビゲーションウィンドウの上部で、目的のワークグループを選択します。 選択したワークグループに顧客と移行プロジェクトが作成されています。使用中のログインアカウントで作成したプロジェクトではない場合は、そのログインアカウントをワークグループに紐づける必要があります。
- 左のナビゲーションウィンドウで、「顧客(Customers)」をクリックします。
- UMB(ユーザー移行バンドル)ライセンスを適用するユーザーを含む顧客(Customer)をクリックします。
- ページ上部の「ユーザー(Users)」タブをクリックします。
- ライセンスを適用するユーザーのメールアドレスの左にあるチェックボックスをオンにします。
- ページ上部の「UMB(ユーザー移行バンドル)ライセンスを適用する(Apply User Migration Bundle License)」ボタンをクリックします。独自ドメインでユーザーを顧客ページに追加することをお勧めします。.onmicrosoftドメインを移行に使用する場合は、ユーザー名の表示を .onmicrosoftドメインに変更する前に、UMB(ユーザー移行バンドル)を適用します。
- 選択したユーザーの中に、UMB(ユーザー移行バンドル)ライセンスを割り当てられていないユーザーが1人でもいる場合は、「確認(Confirm)」をクリックします。
MigrationWizでの手順
ドキュメントプロジェクトを作成する
- MigrationWizにログインします。
- 「マイ・プロジェクトへ(Go to My Projects)」ボタンをクリックします。
- 「プロジェクトを作成(Create Project)」 ボタンをクリックします。
- 「プロジェクトの種類」で「ドキュメントプロジェクトを作成(Create a Document Project)」を選択します。
- 「次のステップ」をクリックします。
- 「プロジェクト名(Project Name)」を入力し、「顧客(Customer)」を選択します。
- 「次のステップ」をクリックします。
エンドポイント
エンドポイントは、MSPCompleteではなくMigrationWizで作成します。次の手順に従って、MigrationWizでエンドポイントを作成してください。
既存のエンドポイントを選択する場合、ドロップダウンリストにはエンドポイントが最大10までしか表示されないため注意が必要です。既存のエンドポイントが10を超える場合は、検索する必要があります。エンドポイント検索では、大文字、小文字、数字が区別されます。例えば、「customer」を検索する場合、「Cust0mer」と入力すると検索結果は表示されません。作成したエンドポイントのリストを作り、特有のスペルや大文字の使用について記録しておくことをお勧めします。
エンドポイントは、既存のものを使用することも、新しいものを作成することもできます。
新しい移行元エンドポイントを作成するには:
- 「エンドポイント(Endpoints)」をクリックします。
- 「エンドポイントを追加(Add Endpoint)」をクリックします。
- 「OneDrive for Business」を選択します。
-
OneDrive for Businessの移行タイプを選択します。
- 「資格情報を提供する(Provide Credentials)」オプションは選択したままにします。
- 「エンドポイントを追加(Add Endpoint)」をクリックします。
新しい移行先エンドポイントを作成するには:
- 「エンドポイント(Endpoints)」をクリックします。
- 「エンドポイントを追加(Add Endpoint)」をクリックします。
- 「OneDrive for Business」を選択します。
-
移行タイプ OneDrive for Business (GCC or China migrations) を選択します。
- フィールドに管理者のユーザー名とパスワードを入力します。
- 「エンドポイントを追加(Add Endpoint)」をクリックします。
ユーザーを追加する
移行するユーザーアカウントをプロジェクトに追加します。MigrationWizでは、ユーザーをシステムに一括インポートすることができます。
一括追加またはクイック追加(Quick Add)を使用するか、MSPCompleteで顧客にユーザーアカウントを追加します。
一括追加(Bulk Add)
1つまたは複数のアカウントをインポートするには:
- MigrationWizアカウントにサインインします。
- 一括追加(Bulk Add)を実行するプロジェクトを選択します。
- 「追加(Add)」をクリックします。
- 「一括追加(Bulk Add)」をクリックします。
- ページの指示に従って、操作を続けます。
クイック追加(Quick Add)
このオプションを使用すると、ユーザーを1人ずつ追加することができます。プロジェクトの設定時に管理者資格情報を入力しなかった場合は、各ユーザーのメールアドレス、ログイン名、およびパスワードを入力する必要があります。プロジェクトの設定時に管理者資格情報を入力した場合は、メールアドレス(Email Address)のみ入力します。
資格情報の検証(Verify Credentials)を実行する
- MigrationWizアカウントにサインインします
- 検証するアイテムを含むプロジェクトを開きます。
- 検証するユーザーを選択します。
- ダッシュボードの「Start(移行を開始)」ボタンをクリックします。
- ドロップダウンリストから「資格情報の検証(Verify Credentials)」を選択します。
検証が完了すると、検証結果が「ステータス(Status)」セクションに表示されます。
移行前にOneDriveアイテムをロック (読み取り専用に設定) するには、次の手順を実行します。
-
すべてのOneDriveラインアイテムがロックされていないことを確認します。
-
すべてのOneDriveラインアイテムに対して「資格情報の検証(Verify Credentials)」サイクル を実行します。これにより、提供された資格情報がアイテムのサイトコレクション管理者として追加されます。
-
すべてのOneDriveラインアイテムをロックできます。
-
「完全移行(Full Migration)」サイクルを実行します。
ユーザーに通知する
移行が行われることをユーザーに通知します。すべてのユーザーにメールを送信し、移行の日時を伝えます。
詳細オプションとサポートオプション
必要に応じて、「詳細オプション(Advanced Options)」タブと「サポートオプション(Support Options)」タブに次のオプションを追加します。
- UseApplicationPermissionAtSource=1を追加します。
- これは、アプリケーション権限が移行元で機能するために必要です。
- 非標準URL(non-standard URL)のエンドポイントの場合は、OneDriveProExportAdminUrl=<non standard URL>とOneDriveProImportAdminUrl=<non standard URL>を追加します。(<non standard URL>をカスタムURLに置き換えてください。)
- InitializationTimeout=8 - 初期化のタイムアウト値を8時間に増やします。このオプションは、大規模な移行に有用です。
- IncreasePathLengthLimit=1 - MigrationWizでこの詳細オプションを使用すると、ファイルパス名の最大文字数を400文字に増やすことができます。OneDriveでは、ファイルパス名の文字数が制限されているため、フォルダー構造を移行するときにエラーが発生する可能性があります。
- BitTitanでは、移行ごとのフォルダー数に制限はありません。フォルダー数の制限はMicrosoftによって設定されます。
- 上記のコマンドを入力する際は、「=」記号の両側にスペースは入れないでください。また、大文字と小文字が区別されるため、大文字に注意する必要があります。
-
GCC Highの米国政府テナントから移行する場合は、以下を追加します。
OneDriveProExportEnvironment=AzureUSGovernment
GCC Highの米国政府テナントへ移行する場合は、以下を追加します。
OneDriveProImportEnvironment=AzureUSGovernment
- 移行先でアプリベースの認証が使用されている場合は、
DestPersonalSiteIsProvisioned=1
を追加します。
移行サイクルの完了後にエンドユーザーに通知を送信するための「詳細オプション(Advanced Options)」を設定します。(この設定は任意です。) 通知を設定するには、次の手順を実行します。
- 「通知(Notifications)」をクリックします。
- 「成功した移行の通知メールの送信先(Send successful migration email notifications to:)」をクリックします。
- 「移行元メールアドレス(Source Email Address) 」(ユーザーがまだ移行元のMicrosoft 365テナントを使用している場合) または「移行先メールアドレス(Destination Email Address)」(ユーザーが既に移行先のMicrosoft 365テナントを使用している場合) を選択します。
「通知」メールのカスタマイズ:
- 「「成功した移行」の通知メールをカスタマイズする(Customize "successful migration" email)」のチェックボックスをオンにします。
- カスタマイズしたテキストと会社名を追加してください。
- 通知は、最終移行サイクルの前に設定する必要があります。「完全移行(Full Migration)」サイクルを1回のみ実行する場合は、すぐに設定します。「前段階移行(Pre-Stage Migration)」戦略に沿って移行を実行する場合は、最後の「完全(差分)移行(Full (Delta) Migration)」サイクルの前に設定してください。
移行プロジェクトが長期にわたる場合、最後の移行サイクルの実行時に、以前に移行したアイテムの内容を確認するための追加の「詳細オプション(Advanced Options)」が必要になる場合があります。詳細については、サポートにお問い合わせください。
メールアドレスの組み合わせによる権限のマッピング
移行中にユーザー名が変更される場合は、次のコマンドを実行して、権限が新しいユーザー名に確実にマッピングされるようにする必要があります。
オプションコマンド: MapPermissionEmailByPairsInProject=1
環境: OneDrive/Googleドライブ(移行先)
移行タイプ: 移行先がOneDriveまたはGoogleドライブの場合のみ
重要: 通常、移行元と移行先でメールアドレスのプレフィックスが一致しない場合、アクセス権限を移行することはできません。サポートオプションの MapPermissionEmailByPairsInProject=1 を選択することにより、メールアドレスが一致しない場合でも、権限を移行することができます。
詳細説明: OneDrive/Googleドライブが移行先の場合、このオプションを使用すると、たとえば user@domain.com から firstinitial.lastname@domain.com へ、プロジェクト内のメールアドレスの組み合わせに従って権限をマッピングすることができます。
移行を実行する
小規模な移行の場合は、前段階移行(Pre-Stage)サイクルを省略して、完全な移行を実行することをお勧めします。ただし、ユーザー数が50人を超える大規模な移行には、「前段階移行(Pre-Stage Migration)」をお勧めします。
Dropbox APIの最近の変更により、移行先のDropboxアカウントのファイルにウォーターマークを追加できなくなりました。そのため、部分的な移行を実行した後に、MigrationWizのアイテムをリセットして再移行を行うと、移行先でファイルの重複が発生する可能性があります。移行の再実行が必要な場合は、まず、移行先のDropboxアカウントにすでに移行されているファイルをすべて削除することをお勧めします。
前段階移行(Pre-Stage Migration)サイクル
- 移行するユーザーを選択します。
- 上部の「開始(Start)」 ボタンをクリックします。
- 「前段階移行(Pre-Stage Migration)」を選択します。
- 「移行のスケジューリング」セクションのドロップダウンリストから、「90日前(90 Days Ago)」を選択します。
- 「移行を開始(Start Migration)」をクリックします。
完全移行(Full Migration)サイクル
- ユーザーを選択します。
- 上部の「開始(Start)」 ボタンをクリックします。
- 「完全移行(Full Migration)」を選択します。
- 「移行を開始(Start Migration)」をクリックします。
エラーの再試行(Retry Errors)を実行する
ユーザーリストを確認し、「移行に失敗しました(Failed)」という赤いエラー表示をクリックします。表示された情報に従って対応してください。
問題が解決しない場合は、サポートにお問い合わせください。
統計情報のリクエスト
MigrationWizダッシュボードの 「円グラフアイコン」 をクリックすると、プロジェクトのすべての移行統計情報をメールで受信することができます。