本ガイドでは、TeamsのPlannerインスタンスを移行するための具体的な手順について説明します。Plannerインスタンスと同時に他のコンテンツも移行する場合は、Microsoft TeamsからMicrosoft Teamsへの移行ガイド(バージョンとメタデータの移行)を参照してください。
Plannerを移行する
Microsoft Plannerのコンテンツとタブは、現在はTeamsからTeamsへの移行の一部として移行することができます。MigrationWizの「完全移行を開始(Start Full Migration)」フライアウトウィンドウの「データを移行(Migrate Data)」セクションで、現在は新しいアイテムタイプとして「Planner」を選択することができます。
前提条件
- 移行するユーザーアカウントには、移行元と移行先の両方で、有効なMicrosoft Plannerライセンスが割り当てられている必要があります。
- Plannerのタスクのコメントを移行するには、移行先の移行用ユーザーアカウントにメールアカウントが関連付けられている必要があります。Plannerのタスクのコメントを移行しない場合は、詳細オプションの「SkipPlannerTaskComments=1」を使用してください。
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Plannerは常に「チームとチャネルのメンバーシップ(Teams and Channels Memberships)」アイテムタイプと同時に移行し、Plannerの各タスクが移行先で適切に割り当てられるようにする必要があります。
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「チームとチャネルのメンバーシップ(Teams and Channels Memberships)」を選択せずに「Planner」を選択すると、次のアラートが表示されます。
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「OK」をクリックすると、「チームとチャネルのメンバーシップ(Teams and Channels Memberships)」が自動的に選択されます。
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- タブ
- プラン
- タイトル
- 所有者
- 設定(ラベル、説明、共有範囲)
- バケット
- タイトル
- 表示順序:差分移行サイクル間では、表示順序の1対1マッピングは行われません。詳細については、「制限」セクションを参照してください。
- プラン(バケットが属するプラン)
- タスク
- タイトル
- 担当者
- ラベル/カテゴリ
- 親バケット
- 進捗状況
- 開始日
- 期限
- タスクの詳細
- メモ
- カードに表示する
- チェックリスト
- 添付ファイル*
- 添付ファイルのプレビュー
- 説明
- コメント
- 優先度
- チャート
* チームのSharePointサイトにある添付ファイルへのリンクのみが、自動的に再マップされます。
- タスクで直接アップロードされたファイル(ファイルは最終的にチームのSharePointサイトに保存されます)は、自動的に再マップされます。
- SharePointファイルへのリンク(チームのSharePointサイトにすでにあるファイルへのリンク)は、再マップされます。
- 外部リンクを含む他のリンクは、再マップされません。
- タスクの詳細(Microsoft Graph APIの制限による)
- 作成者
- 作成日
- 最終更新者
- 最終更新日
- 完了者
- 完了のタイムスタンプ
- 担当者の優先度
移行手順
以下の手順は、Microsoft TeamsからMicrosoft Teamsへの移行ガイド(バージョンとメタデータの移行)の手順の一部として実行します。上記ガイドの「移行を開始する」セクションまでの手順を完了します。 次に、以下の手順に従って、Planner、会話、ドキュメント、ドキュメントのバージョン、メタデータ、権限を移行します。
200チームのバッチごとに:
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最初に、チームの枠組みを作成します。「完全移行を開始(Start Full Migration)」フライアウトウィンドウで、「チームの作成(Teams Creation)」にのみチェックマークを入れ、「移行を開始」をクリックします。
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すべてのチームの作成が完了したら、次のフェーズを開始するまで、少なくとも1時間待ちます。
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残りのコンテンツにチェックマークを入れ、「移行を開始」をクリックします。
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投稿(Conversations)
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ドキュメントとOneNote(Documents and OneNote)
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Plannerの添付ファイルも、ドキュメント移行の一部として移行されます。
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ドキュメントのメタデータ(Document Metadata)
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ドキュメントのバージョン(Document Versioning)
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ドキュメントの権限(Document Permissions)(必要に応じて)
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「チャネルのタブ(Channel Tabs)」の移行は、少なくとも1回のドキュメント移行が完了した後に開始します。
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1つのバッチの移行が完了したら、次のバッチの移行を開始します。
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移行先テナントへのカットオーバーの準備が整ったら、「チームとチャネルのメンバーシップ(Teams and Channels Memberships)」および「Planner」の移行を開始します。これは、移行先のユーザーが、Teams移行イベントに関するメール通知を何度も受信するのを防ぐために、最後に行います。
重要
- 移行をリセットすると、次のサイクルは新しい移行と見なされ、すべてのプラン、バケット、およびタスクが、新しいアイテムとして移行先に再移行されます。
- エラーを再試行すると、移行に失敗したプラン、バケット、タスクのみが再移行されます。移行に失敗したバケットとタスクは、移行先の既存のプラン内にそれぞれ移行されます。
- チャネルに「OneNote」タブと「Planner」タブの両方があり、ユーザーがそれらを同時に移行する選択をした場合、移行先のチャネルでのタブの表示順序は、次のようになります。
1.OneNote
2.Planner
制限
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バケットとタスクの表示順序は、最初のサイクルで移行された分についてのみ、移行先で保持されます。後続のサイクルで移行される新しいバケットまたはタスクの表示順序は、保持されません。
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作成者/最終更新者/完了者の情報は、移行されません。
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Plannerのタスクに添付された外部リンクは、再マップされません。(外部リンクは、別のSharePointサイト内のファイルへのリンクである場合もあります。)
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MigrationWizでは、Plannerのタスクの数が、エンドポイントのユーザーアカウント(移行のためにMigrationWizセキュリティグループに追加したMicrosoft 365のユーザーアカウント)あたり20,000を超えると、移行は失敗します。
- 次のエラーメッセージが表示されます。「移行は失敗しました。ユーザーあたりの作成可能なPlannerタスクの最大数に達しました。「プロジェクトの編集」 「移行先の設定(DESTINATION SETTINGS)」で、Microsoft 365の別の移行用ユーザーアカウントに切り替えてください。このユーザーがMigrationWizセキュリティグループに追加されていることを確認してください。Plannerの移行をもう一度実行して、残りのPlannerタスクを移行してください。(Migration has failed. The maximum number of Planner tasks that can be created per user has been reached. Switch to another Office 365 migration user account via ‘Edit Project ‘Destination Settings'. Ensure this user has also been added to the MigrationWiz security group. Rerun the Planner migration once again to migrate the remaining Planner tasks.)」
詳細オプション(Advanced Options)
TeamsWaitTimeBeforePlannerRequestsInSeconds=<秒:スロットリングを回避するために、Planner APIにリクエストを行うまでの待機時間を構成します。入力できる値は1から24までです。デフォルトの待機時間は約5秒です。Planner APIは、サインインしているユーザーごとに1分あたり100件のリクエストを受け入れます。詳細については、MicrosoftのPlannerの記事を参照してください。
TaskCommentNotifierOverride='NewTextDescription':「以前のテナントから移行されたタスクのコメント(Task comment migrated from previous tenant)」のデフォルトのテキストを変更します。
SkipPlannerTaskComments=1: Plannerのタスクのコメントを移行するには、移行先の移行用ユーザーアカウントにメールアカウントが関連付けられている必要があります。Plannerのタスクのコメントを移行しない場合は、詳細オプションの「SkipPlannerTaskComments=1」を使用してください。
トラブルシューティングまたはエラーの参照
エラーメッセージ | 解決策 | |
バケットの作成 | 「プラン {プラン名} にバケット {バケット名} を作成できませんでした。これは、スロットリングの問題が原因である可能性があります。このバケットを移行するには、エラーのみをリセットし、Plannerの移行を再実行してください。(Couldn't create bucket {バケット名} under plan {プラン名}. This could be because of throttling issues. Please reset errors only and rerun Planner migration to migrate this bucket.)」 | 移行の完了後、エラーのみをリセットし、Plannerの移行を再実行します。 |
「プラン {プラン名} にバケット {バケット名} を作成できませんでした。エラー:(エラーの内容) (Couldn't create bucket {バケット名} under plan {プラン名}. Error: {エラーの内容})」 |
移行の完了後、エラーのみをリセットし、Plannerの移行を再実行します。 |
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タスクの作成
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「プラン {プラン名} にタスク {タスク名} を作成できませんでした。これは、スロットリングの問題が原因である可能性があります。このタスクを移行するには、エラーのみをリセットし、Plannerの移行を再実行してください。(Couldn't create task {タスク名} under plan {プラン名}. This could be because of throttling issues. Please reset errors only and rerun Planner migration to migrate this task.)」 |
|
「プラン {プラン名} にタスク {タスク名} を作成できませんでした。これは、スロットリングの問題が原因である可能性があります。エラー:(エラーの内容) (Couldn't create task {タスク名} under plan {プラン名}. This could be because of throttling issues. Error: {エラーの内容})」 |
||
「プラン {プラン名} にタスク {タスク名} を作成できませんでした。タスク {タスク名} を作成するバケットが移行先にありません。バケットとバケット内のタスクを移行するには、エラーをリセットし、移行を再実行してください。(Couldn't create task {タスク名} under plan {プラン名}. The destination bucket under which the task {タスク名} has to be created is not found. Please reset errors and rerun migration to migrate the bucket and the tasks under it.)」 |
移行の完了後、エラーのみをリセットし、Plannerの移行を再実行します。以前作成されなかったバケットとタスクは、再作成する必要があります。 |
|
「移行が失敗しました。ユーザーあたりの作成可能なPlannerタスクの最大数に達しました。(Migration has failed. The maximum number of Planner tasks that can be created per user has been reached.)」 |
「プロジェクトの編集」 > 「移行先の設定(DESTINATION SETTINGS)」で、Microsoft 365の別の移行用ユーザーアカウントに切り替えます。このユーザーがMigrationWizセキュリティグループに追加されていることを確認してから、Plannerの移行を再実行して、残りのPlannerタスクを移行します。 |
|
プラン |
「プランが移行先にありません。この問題を解決するには、サポートにお問い合わせください。(Plan not found in the destination. Please contact support to resolve this issue.)」 |
BitTitanサポートに問い合わせます。 |