オンプレミスExchange 2007以降のパブリックフォルダーからOffice 365のパブリックフォルダーへの移行ガイド(20GB以上の場合)

 

はじめに

本記事は、オンプレミスExchange 2007以降のパブリックフォルダーからMicrosoft Office 365のパブリックフォルダーへ移行するための導入手順書です。

移行元のパブリックフォルダーの合計サイズが20GBを超える場合は、このガイドに従ってください。

このガイドは、ハイブリッド併用が用意されていない前提としています。

表記の順序に従い、各ステップを完了してください。

MigrationWizは同期ソリューションではなく、移行ソリューションであるため、以前に実行された移行サイクルで移行されたアイテムの更新、削除、または移動を追跡しません。これは、MigrationWizには(同期エージェントのように)「ライブ」での変更のモニタリング機能はなく、ユーザーの操作なしに競合解決などを処理することができないためです。移行中、もしくは移行後に手動で移動されたドキュメントは、新しいアイテムとして扱われ、該当する移行先に複製されます。

MigrationWizは、ワークグループをまたがって、移行プロジェクトを共有する機能をサポートしています。プロジェクト共有機能をオンにすると、非アクティブなエージェント以外のすべてのエージェントに、全ての移行プロジェクトが表示されます。詳細については、MigrationWizの「プロジェクト共有 (Project Sharing)」をご覧ください。

 

移行元環境を準備する

  • 移行用の管理者アカウントに昇格された「組織管理(Organization Management)」の管理者ロールを設定します。
    (必要な読み取り専用フィールドにアクセス許可が付与されます)。
  • 移行する管理者アカウントには、すべてのパブリックフォルダーに対するアクセス許可があることを確認します(所有者のアクセス権は、移行に使用されるアカウントに許可する必要があります)。
  • 大きい単一のパブリックフォルダーを分割する
    パブリックフォルダーに20,000アイテムを超える(移行元がExchange 2007の場合)、
    または100,000アイテムを超える(移行元がExchange 2010以降の場合)、複数のパブリックフォルダーに分割する必要があります。
    これで移行も高速化されます。

 

移行先環境を準備する

  • Office 365テナントをセットアップします。
  • ユーザーを追加し、Office 365ライセンスを割り当てます(アクセス許可を移行するには必要です)。
  • パブリックフォルダーメールボックスを作成して、移行用の管理者アカウントにルートアクセスを付与します。
  • 移行元のパブリックフォルダーを移行先のOffice 365に対応するパブリックフォルダーメールボックスに割り当て、各メールボックスの容量を20GB未満に調整します。
    重要:フォルダーの数が1,000個を超えている場合、または20 GBを超えるフォルダーがある場合、BitTitanサポートにご連絡いただき、プロジェクト計画の支援を受けてください。メールの件名に「Public Folder Split」と「Folder Mapping」を記載してください。 20 GBを超えるパブリックフォルダーは、Office 365上のパブリックフォルダーメールボックスの自動分割をトリガーする可能性があり、移行が失敗する原因になります。完了するまでは数日かかる場合があります。プロジェクト計画に処理時間を考慮してください。 

MigrationWizの手順

  • プロジェクトをセットアップします。
  • パブリックフォルダーを追加します。
    方法:
    • 「追加(Add)」から「クイック追加(Quick Add)」を選択し、「ルートフォルダーパス (Root Folder Path)」というテキストフィールドにスラッシュ (記号の「」) を入力します。
    • 「追加(Add)」から「クイック追加(Quick Add)」を選択し、個別に移行する各フォルダーを追加します。
      :各最上位フォルダーは、少なくとも1つのパブリックフォルダーライセンスを消費します。
  • 資格情報の検証(Verify Credentials)を実行します。
  • 移行元の最上位フォルダーの配下にパブリックフォルダーの数が1000個を超える場合、BitTitanサポートに連絡して、1000個フォルダー毎の移行ポイントに基づいて移行を分割できるようにサポートします。
    :ツールが完了してから、新しいプロジェクトから移行を実行する必要があります。それから古いプロジェクトを削除できます。
  • パブリックフォルダーライセンスを購入します。
  • プロジェクトメニューから詳細オプション(Advanced Options)を設定します。
  • 「移行権限(Migrate Permissions For)」のオプションを「新規と既存のフォルダー(New folder and existing foldersに設定します。パブリックフォルダーマッピングスクリプトが作成されているため、この設定が必要です。
  • 消費するライセンス値を設定します。
    「最大消費するライセンス数(Maximum licenses to consume per item)」を「アイテム毎、サイクル毎 (per item per pass)」 に設定します。
    デフォルト値 = 「1」。この設定では最大10GBを移行できます。
    例:パブリックフォルダーを全て移行する。スラッシュ( / )を利用し、そしてデータの合計サイズが78GBの場合、この値を「8」に変更しない限り、移行は10GBで停止します
    (詳細:ライセンス数を「8」に設定すると80GBまで移行できます)。AutoDiscoverを利用して、最上位フォルダーのサイズが 37GBの場合、この値を「4」に変更します(ライセンス数を「4」すると40GBまで移行できます)。
  • サポートのサポートオプション (Support/Support options) に RemoveFilterBasedOnFolderType = 1 を追加します。パブリックフォルダーに、カレンダーアイテムや連絡先アイテムなど、メール以外のアイテムが含まれている場合、
  • このフラグは必須です。希望のBitTitanデータセンターを設定します。移行速度を最速するには、Office 365の移行先テナントの最短距離にあるデータセンターを選択します。
  • MigrationWizの初回サイクル手順
    • 追加:MaintainWatermarkCompletionState = 1
    • 6か月より古いアイテムを移行するように日付を設定します。
    • 一次サイクルのプロジェクトの詳細オプション(Advanced Options)を設定します。
  • 完全移行サイクルを実行します
    (ルートパスのボックスにチェックを付け、「スタート」ボタンを選択し、
    ドロップダウンリストから「完全移行(Full Migration)」を選択し、「移行開始(Start Migration)」ボタンをクリックします)。
  • MigrationWizの二次サイクル もしくは 最終サイクルの手順:
    • 削除する:MaintainWatermarkCompletionState = 1
    • 追加する:SkipImportFolderWhenPublicFolderExists = 1
    • 日付を6ヶ月より新しいアイテムを移行するように設定します。
    • 二次サイクルのプロジェクト詳細オプション(Advanced Options)を設定します。
  • 完全移行サイクルを実行します
    (ルートパスのボックスにチェックを付け、「スタート」ボタンを選択し、
    ドロップダウンリストから「完全移行(Full Migration)」を選択し、「移行開始(Start Migration)」ボタンをクリックします)。
  • 最終に完全移行サイクルを詳細オプションから実行します:
     すべてのセキュリティグループのアクセス許可を移行するには、AllowAllMailboxTypesForPFPermissions = 1を使用します。
    二次サイクルを実行しない場合、セキュリティグループのアクセス許可は移行されません。
  • 移行統計情報を受け取ります。

 

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