はじめに
本記事では、移行できるアイテムと移行されないアイテムの概要について、移行元の環境ごとに説明します。各移行シナリオは、わずかに異なります。MigrationWizとサポートされている各環境の間には、コネクタと権限に基づいて、異なる相互作用が働きます。したがって、移行できるアイテムも、環境によって異なります。
環境の権限と設定は、頻繁に変更されます。MigrationWizでは、常に新しい機能やオプションが追加されているため、新しいアイテムが追加されているかどうかを定期的に確認することをお勧めします。
本記事のリストは、すべてのアイテムを含むものではありません。移行できるアイテムのサブセットに含まれるアイテムの中には、本記事のリストに記載されていなくても、移行できるものがあります。特定の例外アイテムがあるシナリオについては、該当する移行ガイドに例外の詳細が記載されています。本ガイドに記載されていない特定のアイテムに関する質問や気がかりな点については、サポートまでお問い合わせください。移行に向けて最適な準備ができるように支援します。
MigrationWizでは、移行先でサポートされていないアイテムを移行することはできません。ただし、移行元のアイテムを移行先で受け入れ可能なアイテムに変換(たとえば、GoogleドライブのGoogleドキュメントをOneDrive for BusinessのMicrosoft Wordに変換)できる場合もあります。
メールボックスアイテム
特定のメールボックスアイテムは、移行元や移行先の環境に関係なく、常に移行することができます。
常に移行できるアイテム | 常に移行できないアイテム |
日付/時刻 | メールフォルダー内のカレンダーの返信など、フォルダーの種類と一致しないアイテム。重要:アイテムが移行先で別の種類のフォルダーに移行された場合、そのアイテムは表示されません。 |
件名 |
コアシステムタイプを継承しないカスタムアイテム |
本文 | InfoPathフォーム |
重要度 | カレンダー権限(移行元がExchangeの場合の例外については、以下のExchangeセクションを参照してください。) |
秘密度 | カレンダー通知 |
サイズ | 定期的な会議の例外で修正された説明文と出席者リスト |
アイテムクラス | 連絡先アイテムのユーザー定義/カスタムフィールド |
定期的な会議の例外 | 会議参加者の承認ステータス |
リンクされたメールボックスデータ(EWS経由でアクセス可能な場合) | 個人用配布リスト(Microsoft 365の「連絡先グループ」) |
写真は、ExchangeからMicrosoft 365、Microsoft 365からMicrosoft 365など、忠実度の高い移行シナリオでは移行することができます。 | メールボックスのルールとフォルダーの権限の設定(Exchange Server 2010 SP1以降でのみサポートしています。)権限を移行する場合、移行元と移行先でユーザープレフィックスが一致している必要があります。 |
バウンス通知 | |
RSSフィード | |
メールボックス共有設定 - エイリアス、クライアント設定、代理人(SendAs権限やSendOnBehalf権限など) | |
パーソナルメッセージングリソース管理(MRM)タグ | |
Outlookのクイックステップ | |
クライアント側のルール | |
カテゴリの色分け(カスタム) | |
連絡先の名刺に追加された写真 | |
サーバーベースおよび動的配布リスト |
- IPM.Appointment
- IPM.Contact
- IPM.Note
- IPM.Note.CommVault.Galaxy.Stub
- IPM.Note.GroupMailbox.WelcomeEmail
- IPM.Note.Microsoft.Conversation
- IPM.Note.Microsoft.Conversation.Archive
- IPM.Note.Microsoft.Conversation.Voice
- IPM.Note.Microsoft.Missed
- IPM.Note.Reminder.Event.2
- IPM.Note.Rules.OofTemplate.Microsoft
- IPM.Note.SMIME.MultipartSigned
- IPM.Note.Receipt
- IPM.Schedule.Inquiry
- IPM.Schedule.Meeting.Notification.Forward
- IPM.StickyNote
- IPM.Task
- REPORT.IPM.Note.CommVault.Galaxy.Stub.IPNNRN
- REPORT.IPM.Note.Delayed.DR
- REPORT.IPM.Note.DR
- REPORT.IPM.Note.IPNNRN
- REPORT.IPM.Note.IPNRN
- REPORT.IPM.Note.NDR
- REPORT.IPM.Note.Relayed.DR
次のアイテムタイプとメッセージカテゴリは、移行中に移行元からエクスポートされません。
- IPM.AbchPerson
- IPM.CalendarSharing.CalendarUpdate
- IPM.CalendarSharing.EventDelete
- IPM.CalendarSharing.EventUpdate
- IPM.ControlFlowMessage
- IPM.ControlFlowMessage.DocumentAnalyticsPropagation
- IPM.ControlFlowMessage.GraphTransactionMessage
- IPM.ControlFlowMessage.ModifyActionPropagation
- IPM.ControlFlowMessage.SharePointItemMaintenance
- IPM.ControlFlowMessage.SharePointItemRevokeAccess
- IPM.ControlFlowMessage.SharePointItemSecurityUpdate
- IPM.ControlFlowMessage.UserSubscriptionPropagation
- IPM.DistList IPM.Document.Word.Document.12
- IPM.File
- IPM.File.Document
- IPM.GroupMailbox.AddMemberRequest
- IPM.GroupMailbox.JoinRequest
- IPM.Outlook.Recall
- IPM.Recall.Report.Failure
- IPM.Recall.Report.Success
- IPM.Schedule.Meeting.Canceled
- IPM.Schedule.Meeting.Request
- IPM.Schedule.Meeting.Request.AttendeeListReplication
- IPM.Schedule.Meeting.Resp.Neg
- IPM.Schedule.Meeting.Resp.Pos
- IPM.Schedule.Meeting.Resp.Pos.SilentResponse
- IPM.Schedule.Meeting.Resp.Tent
- IPM.Sharing
- IPM.TaskRequest
- REPORT.IPM.Schedule.Meeting.Canceled.NDR
- REPORT.IPM.Schedule.Meeting.Request.IPNRN
- REPORT.IPM.Schedule.Meeting.Request.NDR
- REPORT.IPM.Schedule.Meeting.Resp.Pos.IPNNRN
- REPORT.REPORT.IPM.Note.IPNNRN.NDR
メール移行の特殊なケース
非表示フォルダー
移行元と同じシステムフォルダーが移行先にもある場合、MigrationWizはそのフォルダーを検出し、アイテムを移行します。たとえば、Exchangeでは、添付ファイルは「ファイル(Files)」という名前の非表示のシステムフォルダーに保存されています。同じシステムフォルダーが移行先にもある場合、MigrationWizは、アイテムを自動的にそのフォルダーに移行します。これらのフォルダーは非表示になっているため、アイテムが移行されていないように見える場合があります。
コンテンツを別のフォルダーに移行する必要がある場合は、フォルダーマッピングを使用して、新しい移行先フォルダーを指定します。
暗号化されたコンテンツ
MIMEコンテンツは、現状を維持したまま移行されます。S/MIMEメッセージは、移行先でも暗号化の状態が維持されます。移行先でS/MIMEメッセージを表示するには、暗号化の際に使用した証明書と同じ証明書(対応する秘密鍵を含む)が必要です。
Azure Information Protectionを使用したメッセージは、移行することはできますが、移行元のテナントポリシーが移行先では使用できないため、移行先で表示することはできません。表示可能な形式で移行するには、移行元でメッセージを復号化し、復号化されたメールを移行します。移行先でメッセージを暗号化するには(任意)、移行先でセキュリティポリシーを再作成し、移行したメッセージに再適用します。弊社のデータ保持とセキュリティポリシーについては、BitTitanのデータセキュリティおよびプライバシーポリシーページを参照してください。
色カテゴリ
デフォルトの色は、移行中も維持されます。移行元で追加の色カテゴリが定義されている場合、移行先でサポートされている色カテゴリのみが移行され、それ以外は移行されません。移行されなかった色カテゴリは、移行先でデフォルトのカレンダーの色に変換されます。たとえば、GoogleではMicrosoft 365よりも多くのカレンダーの色をサポートしています。Googleのカレンダーの色が、Microsoft 365のデフォルトの6色(青、オレンジ、緑、紫、赤、黄)以外だった場合、Microsoft 365のデフォルトの色(明るい赤)に変換されます。
カレンダー内の会議へのリンク
Lync、Skype、Teamsのイベントは、移行することはできますが、イベントへのリンクが移行元環境用であるため、通常は移行先では機能しません。これらのイベントは、移行先で再作成する必要があります。この規則には例外がありますが、一貫性はありません。
Microsoft 365
移行元がMicrosoft 365の場合に移行できるアイテムは、次の通りです。
移行できるアイテム
- 受信トレイ
- フォルダー
- メール
- 連絡先
- カレンダー
- タスク
- ジャーナル
- メモ
- サーバー側のルール
- フォルダー権限
- 投稿(移行先がExchangeまたはMicrosoft 365の場合)
- カレンダーの承認ステータスのメール
- 安全な/ブロックされた送信者リスト
グループ
移行されないアイテム
- ノートブック
- グループドキュメントの場合:ドキュメントライブラリにないもの(以下のSharePointセクションを参照してください。)
Microsoft 365アーカイブ
- フォルダー
- メール
- 連絡先
- カレンダー
- タスク
- ジャーナル
- メモ
- サーバー側のルール
- フォルダー権限
- BCC受信者
OneDrive for Business
権限の移行
OneDrive for Businessを移行元とするドキュメント移行では、移行できる権限は、特定のユーザーがDirect Accessを使用して共有しているファイルとフォルダーの権限のみです。
OneDrive for Businessのファイルまたはフォルダーを共有するには、次の3つの共有範囲のいずれかを選択して設定します:
- 特定のユーザー
- すべてのユーザー
- 組織
ファイルまたはフォルダーがユーザーや組織と共有されると、そのアイテムへのリンクが生成されます。生成されたリンクは、MigrationWizでは認識されないため、いかなる移行先(他のOneDrive for Businessアカウントを含む)にも移行されません。
- フォルダー
- 共有フォルダー
- 権限
- コードファイル
- ドキュメント
- 画像
- フォーム
- 実行可能ファイル
- 動画
- 音声ファイル
- 元のメタデータとBitTitan移行メタデータ(作成者、編集者、作成日時、更新日時、名前、ファイルサイズ、種類、MigrationWizId、MigrationWizPermissionId)
- ドキュメント属性(作成者と作成日時)
- 更新者と更新日時
- バージョンとメタデータの移行のみ: 作成日
移行されないアイテム
- バージョンとメタデータ以外の移行:
- 作成日(作成日は、「移行した日」の日付に変更されます。)
- バージョン履歴
- アクセス用のリンク
- 名前に記号が含まれるファイル/フォルダーの共有権限
SharePoint
SharePointエンドポイント
次のアイテムは、Teams SharePointの移行にも当てはまります。移行できるのは、「ファイル」タブに関連するドキュメントライブラリのみです。
- ドキュメントライブラリ
- 権限 - 個人用フォルダーおよびアイテムのみ
- バージョン管理
- メタデータ
移行されないアイテム
- サイトのロゴおよびカスタマイズしたもの
- タスクリスト
- カスタムタスク
- ニュースフィード
- 名前に記号が含まれるファイル/フォルダーの共有権限
- サイトのページ
- サイトまたはライブラリレベルでの権限
SharePoint Onlineエンドポイント
SharePointの移行は、エンドポイントの組み合わせやパスによって異なります。移行できるアイテムの例は以下の通りですが、移行のタイプによっては、リストにないアイテムも移行できる場合があります。特殊なケースについては、移行ガイドを参照してください。
移行できるアイテム
-
ドキュメントライブラリ
-
フォルダー
-
ファイル
-
権限
-
バージョン
-
メタデータ(詳細については、移行ガイドを参照してください。)
-
移行されないアイテム
-
サイト/サイトコレクション
-
サイトのロゴおよびカスタマイズしたもの
-
タスクリスト
-
カスタムタスク
-
ニュースフィード
-
名前に記号が含まれるファイル/フォルダーの共有権限
- サイトのページ
-
ドキュメントライブラリの外部からの情報(リストまたはその他のサイトレベルのデータなど)に関するメタデータは、移行されません。例:外部データ、管理されたメタデータ、ルックアップ、保持ポリシータグ/保持ラベル。
Teams
重要:MigrationWizでは、Teams内のプライベートチャネルは、デフォルトでは移行されません。プライベートチャネルを移行する場合は、プロジェクトの「詳細オプション(Advanced Options)」の「サポート(Support)」セクションに、「TeamsMigratePrivateChannel=1」という文字列を入力してください。ユーザーは、移行先のプライベートチャネルに追加されません。ユーザーの追加は、プライベートチャネルの移行後に、手動で行う必要があります。手順については、Microsoft TeamsからMicrosoft Teamsへの移行ガイドおよびよくある質問を参照してください。
GCC Highテナントのプライベートチャネルは、Microsoftの制限により移行されません。プライベートチャネルアーカイブは、移行されません。
Teams SharePointの移行で移行できるアイテムを確認するには、SharePointセクションを参照してください。
移行できるアイテム
チーム:移行されたチームは、移行元と同じ順序で表示されるとは限りません。ユーザーは、ドラッグアンドドロップでチームのリストを並べ替えることができます。
- パブリック
- プライベート
- 組織全体 - 組織全体のチームは、移行先でパブリックチームとして表示されます。管理者は、UIを介して組織全体のプライバシーを変更することができます。
- チームの写真
- チームの説明
チャネル:
- パブリック
- プライベート:上記の「詳細オプション(Advanced Options)」を使用します。投稿とドキュメントのみが移行されます。ユーザーの追加は、PowerShellスクリプトを介して行う必要があります。
投稿:
- 移行先では、1チームあたり60件のメッセージが表示されます。チャネルの投稿履歴は、「投稿履歴」タブでHTMLファイルとしてダウンロードすることができます。
- 投稿構造
- ルートメッセージ
- 返信
- 書式設定 - フォント、箇条書き、リスト、色
- 引用
- 絵文字
- インライン画像とステッカー
- コードスニペット
- ハイパーリンク
- GIF
- メンション(プレーンテキスト)
- タイムスタンプ(UTC表記)
- 削除されたメッセージの通知 - 削除されたメッセージは、移行先でも削除の状態が維持され、「元のメッセージが削除されました」と表示されます。
- 「チャット」タブ内の投稿とファイル
-
プライベートチャット(メールボックス移行で移行することができます。Outlookでのみ表示され、Teamsでは表示されません。)
-
1対1のチャット
-
グループチャット
-
会議中のチャット
-
ファイル:
- パブリックチームおよびチャネル内のファイル
- プライベートチャネル内のファイル
メンバーシップ:
- 静的メンバーシップは、移行することができます。
チーム設定
- チームの説明
- チームの写真
- ゲストの権限 - 移行先にゲストが存在し、移行前に移行先でゲストの権限が有効になっている場合、移行元のゲストアクセスを移行することができます。設定は、Microsoft Teams管理センターで行うことができます。
- メンバーの権限
- チャネルの作成と更新
- プライベートチャネルの作成
- チャネルの削除と復元
- アプリの追加と削除
- タブの作成、更新、削除
- コネクタの作成、更新、削除
- メッセージの削除
- メッセージの編集
- タグの使用 - @teamまたは@「チーム名」(チームのメンバー全員に通知が送られます。)
- タグの使用 - @channelまたは@「チャネル名」(メンションされたチャネルのメンバー全員に通知が送られます。)
- ゲストの権限
- チャネルの作成と更新
- チャネルの削除
- その他の権限
- Giphyを有効にする
- ステッカーとミームを有効にする
- ミームのアップロードを許可する
- 不適切なコンテンツをフィルター処理する
チャネル設定(パブリックチャネル)
-
- チャネルのモデレーション
- 新しい投稿を開始する権限
- メンバーにチャネルメッセージへの返信を許可する
- ボットにチャネルメッセージの送信を許可する
- コネクタにチャネルメッセージの送信を許可する
OneNote:
- タブ
Planner
- タブ
- プラン
- タイトル
- 所有者
- 設定(ラベル、説明、共有範囲)
- バケット
- タイトル
- 表示順序:デルタ(差分)サイクルでは、サイクル間に表示順序の1対1マッピングは行われません。詳細については、「制限」セクションをご覧ください。
- プラン(バケットが属するプラン)
- タスク
- タイトル
- 担当者
- ラベル/カテゴリ
- 親バケット
- プログレス
- 開始日
- 期限
- タスクの詳細
- メモ
- カードに表示
- チェックリスト
- 添付ファイル*
- 添付ファイルのプレビュー
- 説明
- コメント
- 優先度
- グラフ
* チームのSharePointサイトの添付ファイルリンクのみが、自動的に再マップされます。
- タスクで直接アップロードされたファイル(ファイルは最終的にチームのSharePointサイトに保存されます)は、自動的に再マップされます。
- SharePointファイルへのリンク(チームのSharePointサイトにすでに存在していたファイルへのリンク)は、再マップされます。
- 外部リンクを含む他のリンクは、再マップされません。
移行されないアイテム
チーム:
- チームの表示順序 - チームは、移行先でドラッグアンドドロップで手動で並べ替えることができます。
-
タブ(Webサイトタブ、Word、Excel、PowerPointおよびPDFタブ、ドキュメントライブラリタブ、Wikiタブ、Microsoft Streamタブ、PowerBi、SharePointページおよびリストタブ、カスタムタブ)
投稿:
- タグ
- 「いいね」とリアクション
- ファイルおよび会議出席依頼へのリンク
- ファイルのプレビュー
- ハイパーリンクのプレビュー
- 投稿内のチーム会議への招待
- カレンダーのプレビュー - カレンダーは添付ファイルです。Graph APIは、添付ファイル付きのメッセージの送信をサポートしていません。
- チームの記録
メンバーシップ:
- 動的メンバーシップ - 移行できるのは、静的メンバーシップのみです。動的メンバーシップは、ユーザーが再作成する必要があります。
設定:
- ユーザー固有の設定 - お気に入り、プロフィール写真、ステータスメッセージ、保存されたメッセージ
- メンバーにカスタムアプリのアップロードを許可する
- チームコード
- チャネル設定:標準/プライベート。これは、APIの制限によるものです。デフォルトの設定は、移行後も保持されます。
- Teamsのグローバル(組織全体)メッセージングポリシーおよびカスタムメッセージングポリシーは、現在サポートされていません。これらのポリシーは、Microsoft Teamsのユーザーが利用できるチャットおよびチャネルメッセージング機能を制御するために使用されます。
その他:
- Wiki
- Yammer
- Power BIレポート
- その他のアプリ/タブ
Planner
- タスクの詳細(Microsoft Graph APIの制限によるものです。)
- 作成者
- 作成日
- 最終更新者
- 最終更新日
- 完了者
- 完了のタイムスタンプ
- 担当者の優先度
Teamsプライベートチャット
移行できるアイテム | 移行されないアイテム |
チャットのタイトル |
リアクション |
チャット参加者 |
フォーム |
GIF | Polly |
埋め込み画像 |
保存されたメッセージ |
添付ファイル |
非アクティブ化されたユーザーからのチャット |
「重要」とマークされたチャット |
外部テナントとのチャット (ユーザーがテナントのゲストの場合) |
チャットで編集されたメッセージ |
チャットに直接貼り付けられたリンク、ドキュメントおよび画像 |
称賛(アイコン/画像は移行されません。) |
|
ステッカー |
Googleドライブ
- フォルダー
- 共有しているフォルダー
- 権限
- G Suiteのネイティブファイル(Googleフォームを除く)
- コードファイル
- ドキュメント
- 画像
- 実行可能ファイル
- 動画
- 音声ファイル
- テンプレート(テンプレートが適用されたファイルは、移行することができます。)
- 作成日(作成日は、「移行した日」の日付に変更されます。)
- スクリプト/マクロ(ドキュメントに移行する場合、スクリプトはマクロに変換されません。)
- コメント
- ファイル/フォルダー権限
- 「共有アイテム」内のアイテム/フォルダー。これらのアイテム/フォルダーを移行するには、ユーザーの「マイドライブ」に追加し、中程度のモードを使用して移行する必要があります。
- ショートカット(GoogleドライブからGoogleドライブへの移行シナリオでのみ移行することができます。)
- 共有ドライブ(チームドライブとも呼ばれる)
- 移行先がSharePoint Onlineの場合のみ
移行されないアイテム
- 個人/無料のGoogleドライブは、サポートされていません。
- ファイル/フォルダーのショートカット
Google Vault(移行元の場合のみ)
移行できるアイテム
- フォルダー
- メール
G Suite
移行できるアイテム - エンドポイントがIMAPまたはG Suite(Gmail API)の場合
- 受信トレイ
- フォルダー/ラベル
- メール
- ミュートされたメール(通常のメールとして)
- 連絡先
- カレンダー(カレンダー内のGoogleハングアウト会議へのリンクを含む)
- カレンダー通知
Googleハングアウトへのリンクは、Google Meetingに追加された新しいデフォルト機能です。Microsoft 365には、対応するプロパティがありません。したがって、移行先がMicrosoft 365の場合、Googleハングアウトへのリンクは、Microsoft 365の会議説明本文の先頭に追加されます。
制限
- G Suiteを移行元とする移行では、連絡先グループ(連絡先フォルダーのサブフォルダーのように見えます)内の連絡先は、移行先の最上位の連絡先フォルダーに移行されます。移行先では、連絡先グループごとにフォルダーが作成されますが、連絡先は分類されません。
- カレンダーには、複数の所有者を設定することができます。所有者とは、「変更を加えて共有を管理する」権限を持つユーザーのことを指します。デフォルトでは、この権限を持つユーザーに共有カレンダーが移行されます。
どのインスタンスでも移行されないアイテム
- カレンダーリマインダー
- 予定
- チャットメッセージの添付ファイル
- ビジネス向けGoogleグループ(フォーラムや共同トレイを含む)
移行元がG Suiteの場合に移行されないアイテム
- カレンダーの添付ファイル
- カレンダーリマインダー
- ToDoリスト
- チャットとチャット履歴
- カテゴリ(カテゴリフラグ:ソーシャル、プロモーション、更新、フォーラム)
- Googleドライブにリンクされたメールの添付ファイル
- 特定のカレンダーの色
注:すべての色カテゴリのメタタグは移行されますが、Microsoft 365ではGoogle G Suiteからの直接のカラーマッピングは行われません。このため、一部の色はマッピングされず、Microsoft 365のカレンダーエントリの色として表示されません。
移行先がG Suiteの場合に移行されないアイテム
- カレンダーの添付ファイル
- 定期的な予定の例外
- ビジネス向けGoogleグループ(フォーラムや共同トレイを含む)
移行元にGoogle APIエンドポイントを使用する場合
Google APIエンドポイントを使用する場合は、以前と同様に上記のすべてのアイテムを移行することができます。また、APIエンドポイントの場合、次のアイテムの移行も可能になります。これらのアイテムは、IMAPエンドポイントを使用する場合は移行されません。
移行できるアイテム
- カテゴリ(カテゴリフラグ:ソーシャル、プロモーション、更新、フォーラム)
- スヌーズおよびスケジュールされたメール - 通常のメールのように、移行先のカスタムラベルに移行されます。メールのプロパティは移行されません。
- チャット履歴 - チャットのメッセージは、サポートオプション「MigrateChats=1」を使用して、メールメッセージ(件名なし)として移行先に移行されます。
Google共有ドライブ
移行できるアイテム
- ファイル
- フォルダー
- 権限
- バージョン(最大25)
- メタデータ
- ファイル/フォルダー名
- 更新日(移行された最新バージョンの更新日)
- 更新者
- 作成日(移行された最新バージョンの作成日)
- 「説明」は、移行先の「タイトル」列に移行されます。移行できる文字数は、「タイトル」フィールドの現行の文字数制限内に限られます。
- 「作成者」のメタデータは移行されますが、内容が正確でない場合があります。現在のところ、これを回避する方法はありません。
- ショートカットは、ターゲットファイルが同じ共有ドライブ内に存在する場合、.URLファイルとして移行先のドキュメントライブラリに移行されます。ショートカットは、関連するすべてのドキュメントと権限が移行された後に、後続の移行ステップで移行されます。
移行されないアイテム
- 一部のGoogle独自のフォーマットのファイル(ドキュメント、スプレッドシート、スライドなど)では、ファイルのバージョンにカスタム名を指定することができます。このようなカスタム名を使用したバージョン名は、移行されません。
- Google独自のフォーマットのファイルに対するマイナーリビジョンは、移行されません。
- Googleサイト、マップ、Apps Scriptのファイルは、サポートされていません。
- Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドに埋め込まれた動画/ハイパーリンクは、Google独自のファイルがMicrosoft 365のフォーマットに変換される際に、正確に移行されない場合があります。
- .TMPファイルは、サポートされていません。
- ショートカットは、ターゲットファイルが移行先に存在しない場合、移行されません。
- Googleフォームのバージョンは、サポートされていません。
- Google図形描画ファイル(画像に変換されたファイル)のバージョンは、正しく移行されません。移行されたすべてのバージョンで、最新バージョンと同じコンテンツが表示される場合があります。これは、現行のAPIの制限によるもので、現在のところ回避する方法はありません。
- 15GBを超えるファイルの移行は、現在サポートされていません。
Exchange
移行できるアイテムは、バージョンによって異なります。
Exchangeが移行元の場合、次の条件において、カレンダー権限が移行されます。
移行元でカレンダー権限を持つアカウントのプライマリSMTPアドレスのプレフィックスと一致するプライマリSMTPアドレスのプレフィックスを持つアカウントが移行先に存在した場合。ただしリソースカレンダーの権限は、移行されません。
Exchangeが移行元でも、次の場合は、カレンダー権限は移行されません。
移行元でカレンダー権限を持つアカウントのプライマリSMTPアドレスのプレフィックスと一致するプライマリSMTPアドレスのプレフィックスを持つアカウントが移行先に存在しない場合。
- 非アクティブなメールボックス
Exchange Server 2003(移行元の場合のみ)
移行できるアイテム
- 受信トレイ
- フォルダー
- メール
- 連絡先
- カレンダー
- タスク
- ジャーナル
- メモ
- 投稿(移行先がExchangeまたはMicrosoft 365の場合)
Exchange Server 2007以降
移行できるアイテム
- 受信トレイ
- フォルダー
- メール
- 連絡先
- カレンダー
- タスク
- ジャーナル
- メモ
- BCC受信者
- 投稿(移行先がExchangeまたはMicrosoft 365の場合)
Exchange Server 2010 SP1以降
移行できるアイテム
- 受信トレイ
- フォルダー
- メール
- 連絡先
- カレンダー
- タスク
- ジャーナル
- メモ
- 投稿(移行先がExchangeまたはMicrosoft 365の場合)
- サーバー側のルール
- フォルダー権限
どのExchangeインスタンスでも移行されないアイテム
- メールテンプレート
- メールフラグ(移行先がG Suiteの場合)
- 安全な/ブロックされた送信者リスト
- メール設定
- メールボックスフォルダーまたはパブリックフォルダーに保存されているスタンドアロンドキュメント(例:IPM.Documentアイテムタイプ)
- システムパブリックフォルダー
- 付箋フォルダー
Exchange 2003で移行されないアイテム:パブリックフォルダー、メールアイテムのBCC受信者、またはカレンダーエントリの任意出席者(Microsoft Exchange WebDAV APIでは、これらのアイテム情報は移行されません。)
Exchange 2007で移行されないアイテム:パブリックフォルダーの権限
Exchangeのパブリックフォルダー
注:パブリックフォルダーは、他のパブリックフォルダーまたは共有メールボックスにのみ移行することができます。パブリックフォルダーが、ユーザー個人のメールボックスまたはMicrosoft 365グループのメールボックスに移行されたり、その逆が行われたりすることはありません。移行先エンドポイントがExchangeオンプレミスの場合、メールが有効なパブリックフォルダーはサポートされていないため、手動でメールを有効にする必要があります。
Exchange 2007
移行できるアイテム
- パブリックフォルダー
- サブフォルダー
Exchange 2010 SP1以降およびMicrosoft 365
移行できるアイテム
- パブリックフォルダー
- サブフォルダー
- ユーザー権限
- メールが有効なセキュリティグループの権限(デフォルトおよび匿名ユーザーの権限は、サポートされていません。)
Exchangeアーカイブ
Exchange Server 2003およびExchange Server 2007以降のアーカイブは、サポートされていません。
Exchange Server 2010 SP1以降
移行できるアイテム
- フォルダー
- メール
- 連絡先
- カレンダー
- タスク
- ジャーナル
- メモ
- サーバー側のルール
- フォルダー権限
- BCC受信者
Dropbox
注:Dropboxが移行元として設定されている場合、共有フォルダーおよびアイテムは移行先に移行できますが、共有権限は移行されません。同様に、Dropboxが移行先として設定されている場合、共有フォルダーおよびアイテムは移行元から移行できますが、共有権限は移行されません。
移行できるアイテム
- フォルダー
- 共有フォルダー
- コードファイル
- ドキュメント
- 画像
- フォーム
- 実行可能ファイル
- 動画
- 音声ファイル
移行されないアイテム
- 共有フォルダー権限
- メモ
- ブックマーク
- タグ
- チーム
- バージョン履歴
- .paperファイル
ファイルサーバー
(移行元の場合のみ)
移行できるアイテム
- フォルダー構造
- ファイル
- 権限
GroupWise 7以降
移行できるアイテム
移行先がExchangeまたはMicrosoft 365の場合:
- 受信トレイ
- フォルダー
- メール
- 連絡先
- カレンダー
- タスク
移行先がExchangeまたはMicrosoft 365以外の場合:
- 受信トレイ
- フォルダー
- メール
移行されないアイテム
- 共有フォルダー
- 移行先がG Suiteの場合、連絡先およびカレンダーのアイテム
- マルチユーザーフォルダー
- 頻度の高い連絡先
- 連絡先候補
IMAPとPOP
移行できるアイテム
- 受信トレイ
- フォルダー
- メール
POP
移行できるアイテム
- 受信トレイ
- メール
Lotus Notes 6.5以降9.0.1まで
移行できるアイテム
- 受信トレイ
- フォルダー
- メール
- 連絡先
- カレンダー
- タスク
移行されないアイテム
- 配布グループ
- すべてのドキュメントビュー
- メールグループ
- ジャーナル
- ゴミ箱フォルダー内のアイテム
- カレンダーイベント内のリソースフィールド
- タスクのアラームおよびリマインダー
PSTアーカイブ
ユーザーのAzureストレージからのPSTファイル
移行できるアイテム
- フォルダー
- メール
- 連絡先
- カレンダー
- タスク
- ジャーナル
- メモ
移行されないアイテム
- フォローアップフラグ
PST BitTitanストレージ
UploaderWizを使用してBitTitanストレージにアップロードされたPSTファイル
移行できるアイテム
- フォルダー
- メール
- 連絡先
- カレンダー
- タスク
- ジャーナル
- メモ
Amazonストレージ
ストレージクラス「Glacier」のアイテム(Amazonの保持ポリシーによってコールドストレージにアーカイブされたアイテム)は、移行されません。
Zimbra 6以降
移行できるアイテム
- 受信トレイ
- フォルダー
- メール
- 連絡先
- カレンダー
- タスク
移行されないアイテム
- タグ