MigrationWizでは、堅実な統計レポートが提供され、トラブルシューティングと移行の管理に役立てることができます。 詳細な統計情報の一部は、メールボックス単位でのみ提供されます。それ以外の統計情報は、プロジェクト単位で提供されるグローバルな統計情報です。本記事では、統計情報へのアクセス方法と、統計情報の効果的な使用方法について説明します。また、いくつかの関連する質問についても説明します。該当する質問がない場合は、コメント欄に記入して送信してください。本記事に追加いたします。
統計情報へのアクセス
- MigrationWizアカウントにサインインします。
- 緑色の「マイ・プロジェクトへ(Go To My Projects)」バーをクリックします。プロジェクトの一覧が表示されます。
- 右端にある棒グラフのアイコンをクリックします。
- 「プロジェクトの統計情報をメールで送信(Email Project Statistics)」をクリックします。
- 「送信(Send)」ボタンをクリックすると、プロジェクトの統計情報が添付されたメールを受信することができます。
注:「詳細オプション(Advanced Options)」の「通知(Notifications)」 セクションで、「成功した移行の通知メールの送信先(Send successful migration email notifications to:)」 の 「追加の受信者(Additional Recipients)」の チェックボックスをオンにします。成功の通知を受信するアドレスを追加する場合、本セクションでのアドレス追加が必要となります。
Teams移行
- 「マイプロジェクト(My Projects)」から、該当するプロジェクトを選択します。
- 「アクション(Actions)」ドロップダウンをクリックします。
- 「プロジェクトのアクションログをメールで送信(Email Project Action Logs)」を選択します。
メールボックスごとの詳細な統計情報を表示するには
この統計情報には、データ転送のグラフ、フォルダーごとのアイテム数などの詳細な統計情報が含まれます。この統計情報は、メールボックス単位でのみ提供されます。
- (対象となるメールボックスを含む)プロジェクトをクリックします。
- 対象のメールボックスをクリックします。
プロジェクトのグローバル統計情報を受信するには
この統計情報には、移行されたメール数、各メールボックスの失敗したアイテムなど、詳細なグローバル統計情報が含まれます。この統計情報は、プロジェクト単位でのみ提供されます。
- 対象のプロジェクトを見つけます。
- リストビューの右側にある「プロジェクトの統計情報をメールで送信(Email Project Statistics)」のアクションアイコンをクリックします。
- 詳細なレポートがメールで送信されます。
フォルダーごとの成功とエラーの統計情報
「フォルダーの概要(Folder Summary)」には、フォルダーごとの成功とエラーの統計が表示されます。 次の操作を実行すると、成功したアイテムの数とエラーの数をフォルダー単位で表示することができます。
- MigrationWizアカウントにサインインします。
- 対象となるメールボックスを含むプロジェクトを開き、対象のメールボックスを見つけます。
- メールボックスの「ステータス(Status)」をクリックします。
統計情報とはどのようなものですか?
MigrationWizでは、移行に関する多くの統計情報が記録されます。この統計情報は、問題の特定、移行失敗のトラブルシューティング、今後の移行の迅速化に役立ちます。
移行元のアクティブ時間(Source Active Duration)(分):読み取りスレッドが移行元からデータをアクティブに読み取っている時間。
移行元の非アクティブ時間(Source Passive Duration)(分):読み取りスレッドが他のプロセスを待ってアイドル状態にある時間。
移行元のデータ速度(Source Data Speed)(メガバイト(MB)/時):移行実行時における読み取りスレッドの平均読み取り速度。
移行元のアイテム速度(Source Item Speed)(アイテム数/時):移行実行時における、1時間あたりに読み取られたアイテムの平均数。
移行先のアクティブ時間(Destination Active Duration)(分):書き込みスレッドが移行先にデータをアクティブに書き込んでいる時間。
移行先の非アクティブ時間(Destination Passive Duration)(分):書き込みスレッドが他のプロセスを待ってアイドル状態にある時間。
移行先のデータ速度(Destination Data Speed)(メガバイト(MB)/時):移行実行時における書き込みスレッドの平均書き込み速度。
移行先のアイテム速度(Destination Item Speed)(アイテム数/時):移行実行時における、1時間あたりに移行先に書き込まれたアイテムの平均数。
統計情報の一部が不正確となるのはなぜですか?
特定のプロジェクト設定において、移行されたアイテムの数がMigrationWizの統計情報に正しく反映されない場合があります。 具体的には、「回復可能なアイテム」領域への移行、または、フォルダーマッピングを使用して複数のフォルダーを1つのフォルダーに統合して移行する際などで、MigrationWizの統計情報が不正確となります。
たとえば、移行元に3つのフォルダーがあり、それぞれが10個のアイテムを保持しているとします。
フォルダーA:10個のアイテム
フォルダーB:10個のアイテム
フォルダーC: 10個のアイテム
これらのアイテムを移行先の1つのフォルダーに統合して移行するとします。移行先のフォルダーは現在は空です。
フォルダーABC:0個のアイテム
移行が開始されると、MigrationWizは、重複移行を防ぐために、以前に移行されたアイテムが移行先にあるかどうかをまず確認します。以前に移行されたアイテムがない場合は、フォルダーAの10個のアイテ厶がフォルダーABCに移行されます。MigrationWizには、フォルダーAの10個のアイテムが移行されたと表示されます。
次に、MigrationWizはフォルダーBに移り、同じように移行先の確認を行います。この際、10個のアイテムが検出されます。これらのアイテムは重複には当たらないため、MigrationWizによって合計アイテム数が加算され、フォルダーB内で見つかった10個のアイテムを移行します。MigrationWiz上では、フォルダーBでは20個のアイテムが移行されたと表示されます。
最後に、MigrationWizはフォルダーCに移り、同じように(移行先の)20個の移行済みアイテムを検出します。これらのアイテムも重複には当たらないため、MigrationWizによって合計アイテム数が加算され、フォルダーCの10個のアイテムが移行されます。MigrationWiz上では、フォルダーCでは30個のアイテムが移行されたと表示されます。
移行が完了すると、移行先のフォルダーABCには、想定通りの30個のアイテムが移行されています。しかし、MigrationWizの統計情報には、移行されたアイテムの数が正しく反映されず、移行中の各時点における移行済みアイテム数の合計が表示されます。
移行に失敗したアイテムの件名ログを有効にするには
デフォルトでは、移行に失敗したアイテムの件名は記録されない設定となっていますが、失敗したアイテムの件名ログを有効にすることができます。