はじめに
MigrationWizでユーザーとデータを移行するには、プロジェクトを設定して使用します。各プロジェクトは、カスタマイズすることができ、含まれるユーザーは千人を超える場合もあれば、少数の場合もあります。プロジェクトは追加、編集、または削除できますが、削除すると復元することはできません。
BitTitanの厳格なデータ保護ポリシーに基づき、プロジェクトは180日後に削除されます。(詳細オプション「(Advanced Options)」でその他の設定をした場合を除く。)削除される期日が近づくと、警告がMigrationWizのWebインターフェイスとメールで通知されます。プロジェクトが見つからない場合は、削除を知らせる警告が迷惑メール(スパム)に入っていて見逃していないかを確認してください。
必要に応じて、プロジェクト間でユーザーとデータを移動したり、サブドメインとユーザーグループを管理するために複数のプロジェクトを作成することができます。
サブドメインのユーザー
同じ環境にあるすべてのユーザーを、同じプロジェクトを使用して移行することができます。さらに、管理者がすべてのActive Directoryオブジェクトにアクセスできる場合、追加の管理者アカウントは必要ありません。
組織的な目的で、一部の管理者はユーザーを複数のプロジェクトに分割することがあります。ただし、これは任意のオプションです。
プロジェクトの設定
プロジェクトの種類(Project Type):メールボックス、パブリックフォルダー、ドキュメント、アーカイブ、エンタープライズアーカイブ、コラボレーション、またはデータベースプロジェクトから選択します。使用可能なプロジェクトタイプの一覧はアクセス権によって異なるため、表示されない移行タイプがあります。
プロジェクト名(Project Name):移行プロジェクトを識別するために使用する名前。
移行元(Source):移行元のサーバーです。 編集アイコン(鉛筆アイコン)をクリックして、以下を変更します。
- サービスプロバイダーを選択(I Know My Service Provider):このオプションは、ホストされているプロバイダーから(またはプロバイダーに)移行する際に、フィールドに自動的に入力するのに役立ちます。
サーバーの種類:移行元のプラットフォームまたはサーバーの種類を選択します。
資格情報:選択したサーバーの種類に応じて、移行元にアクセスするために必要な資格情報の入力を求められます。
移行先(Destination):移行先のサーバーです。 編集アイコン(鉛筆アイコン)をクリックして、以下を変更します。
- サービスプロバイダーを選択(I Know My Service Provider):このオプションを選択すると、フィールドに自動的にデータが入力されます。
サーバーの種類:移行先のプラットフォームまたはサーバーの種類を選択します。
資格情報:選択したサーバーの種類に応じて、移行先にアクセスするために必要な資格情報の入力を求められます。
新しい移行プロジェクトを作成するには、次の手順に従います。
- MigrationWizアカウントにサインインします。
- 「マイ・プロジェクトへ(Go to My Projects)」ボタンをクリックします。
- 「プロジェクトを作成(Create Project)」 ボタンをクリックします。
- 作成するプロジェクトの種類をクリックします。
- 「次のステップ(Next Step)」をクリックします。
- プロジェクト名を入力し、「顧客(Customer)」を選択します。MSPCompleteに顧客を追加していない場合は、「新規(New)」をクリックして顧客を作成する必要があります。
- 「次のステップ(Next Step)」をクリックします。
- 「エンドポイント(Endpoint)」ドロップダウンメニューから、移行元エンドポイントを選択します。
- ホスティングされたExchangeプロバイダーから移行する場合は、「サービスプロバイダーを選択(Find My Service Provider )」ボタンをクリックします。 ドロップダウンリストからサービスプロバイダーを選択します。一覧に表示されていない場合は、移行元としてExchange 2003以降を選択し、OWA URLを入力します。
- 「エンドポイント(Endpoint)」ドロップダウンメニューから、移行先エンドポイントを選択します。 MSPCompleteでエンドポイントを顧客に追加していない場合は、「新規(New)」をクリックして移行先エンドポイントを作成します。
- 「保存して概要へ移動(Save and Go to Summary)」をクリックします。 テナントからテナントへの併用設定(Tenant to Tenant Coexistence)を使用してメールボックスを移行する場合は、「テナントからテナントへの併用設定を有効にする(Enable Tenant to Tenant Coexistence)」チェックボックスをオンにします。それ以外の場合は、チェックボックスをオフのままにします。
プロジェクトの編集
- https://www.bittitan.comにアクセスし、MSPCompleteアカウントにログインします。赤いアカウントボタンをクリックしてください。必要であれば資格情報を提供します。
- 左のナビゲーションバーで「すべての顧客 (All Customers)」を選択し、プロジェクトの設定を更新する顧客を選択します。
- 上部のナビゲーションメニューにある「プロジェクト(Projects)」をクリックします。選択した顧客のすべてのプロジェクトが一覧に表示されます。
- 設定を更新するプロジェクトを選択します。
-
上部のナビゲーションバーで、「プロジェクトの編集(Edit Project)」ボタンをクリックし、表示されたドロップダウンリストから「プロジェクトの編集(Edit Project)」を選択します。
-
編集するオプションをクリックします。オプション: 移行元設定、移行先設定(Destination Settings)、または「詳細オプション(Advanced Options)」。
-
必要に応じて変更し、「保存(Save Project)」クリックします。
プロジェクトタイプ
コラボレーション: コラボレーションプロジェクト(Collaboration Project)は、Microsoft Teamsを現在のテナントから別のテナントに移行します。コラボレーション移行(Collaboration Migration)により、すべてのチーム、チャネル、ファイル、および権限が移行されます。
ドキュメント: ドキュメントプロジェクトでは、ドキュメントドライブをクラウド間で移行します。ドキュメント移行では、移行元から移行先へ、フォルダー階層を維持したまま移行が行われます。
ハイブリッドExchange:ハイブリッドExchangeプロジェクトは、オンプレミスのMicrosoft Exchange2010以降の組織をOffice365に移行する際に使用されます。ハイブリッドプロジェクトは、通常バッチで処理され、長時間かかります。 ハイブリッド移行のプロセスは、標準の移行とは異なり、MigrationWizの「ハイブリッド(Hybrid)」タブで処理されます。
メールボックス: メールボックスプロジェクトは、プライマリユーザーメールボックスのコンテンツを古い環境から新しい環境に移行するために使用されます。ほとんどのメールボックスの移行では、電子メール、カレンダー、および連絡先を移行できます。
メールボックスの移行の場合、メールボックスにアクセスするための管理者資格情報が必要です。多くの移行シナリオで、移行元メールボックスへのフルアクセス権を持つ管理者アカウントが必要になります。
個人用アーカイブ(Personal Archive): 個人用アーカイブプロジェクトは、アーカイブメールボックスまたはPSTファイルを別の環境に移行するために使用します。
パブリックフォルダー:パブリックフォルダープロジェクトは、パブリックフォルダーの一部またはすべてを別のサーバーに移行するために使用します。ドキュメントの移行と同様に、フォルダー階層は移行元から移行先へ維持されます。
アイテムまたはユーザーの移動
プロジェクト間でアイテムを移動するには、CSVファイルを使用してアイテムを新しいプロジェクトにインポートするのではなく、ダッシュボードにある「アイテムを移動(Move Items)」ツールを使用します。これにより、ライセンスや統計情報も移動し、以前に各アイテムで消費されたライセンスを使用して、完全移行(デルタ)サイクルを再実行することも可能になります。
アイテムとユーザーは、タイプの異なるプロジェクト間で移動することはできません。例えば、メールボックスプロジェクト間で移動することはできますが、メールボックスプロジェクトからアーカイブプロジェクトに移動することはできません。
手順:
- 「移行元メール (Source Email) 」列の横にあるチェックボックスをクリックしてすべてのアイテムを選択するか、アイテム名の横にあるチェックボックスをクリックしてアイテムを1つずつ選択します。
- ダッシュボードの移動(Move Items) アイコンをクリックします。
- 移動先のプロジェクト名の横にあるラジオボタンをクリックします。
- 「アイテムの移動(Move Items)」ボタンをクリックします。
- 移動されたすべてのアイテムの数が 画面に表示されます。
プロジェクトのクローン
既存のプロジェクトのクローンを作成するには:
- MigrationWizを開きます。
- プロジェクトの一覧に移動します。
- クローンを作成するプロジェクトの名前をクリックします。
- 「プロジェクトの編集(Edit Project)」ドロップダウンボックスをクリックしてから、 「プロジェクトのクローン作成(Clone Project)」をクリックします。
- 「プロジェクトのクローン作成(Clone Project)」ページで、新しいプロジェクトに名前を付けてページの下部にある「プロジェクトのクローン作成(Clone Project)」ボタンをクリックします。
- この手順により、同様のエンドポイントと詳細オプション設定を使用して、オリジナルのプロジェクトのクローンが作成されます。
プロジェクトの自動削除期間の延長
デフォルトでは、最後にメールボックス移行を実行した後180日を経過すると、プロジェクトと関連するすべてのアイテムが削除されます。
プロジェクトの自動削除期間を変更するには:
- 。
- プロジェクトダッシュボードが表示されない場合は、「プロジェクト(Projects)」 タブをクリックします。
- 一覧からプロジェクト名(Project Name)をクリックします。
- 「プロジェクトの編集(Edit Project)」をクリックします。
- 「詳細オプション(Advanced Options)」をクリックします。
- 「メンテナンス(Maintenance)」タブで、プロジェクトが未使用の場合何日後に自動的に削除するか、値を変更します。
- 「オプションを保存する(Save)」をクリックします。
プロジェクトの管理
アカウントのプロジェクトが見つからない場合は、次の2つの点を確認してください。
- 正しいMigrationWizアカウントにログインしているか。
- プロジェクトの最終実行日。
プロジェクトはアカウントごとに作成されるため、ログインしたアカウントが間違っている場合、プロジェクトは見つかりません。別の原因としては、データのセキュリティ保護のため、180日間使用されなかったプロジェクトは削除されています。(削除される期間は「詳細オプション(Advanced Options)」で設定できます)。自動削除の期日前には:
- 遅くとも2週間前までに、MigrationWizのWebインターフェイスに警告を表示します。
- 事前にメールでリマインダーを送信します。
削除されたプロジェクトは復元できません。
プロジェクトが一旦削除されると、情報を元に戻すことはできません。
- デフォルトでは、180日間使用されなかったプロジェクトは削除されます。
- 自動削除期間の値(180日)は、プロジェクトごとに設定できます。
- 30日前にプロジェクトダッシュボードに警告が表示されます。
- MigrationWizアカウントに事前にメールで通知を送信します。
デフォルトの180日後に削除するポリシーは、プロジェクトに保存されている機密データなど、アカウントのセキュリティを保護するためのものです。