よくある質問:MigrationWiz ー ステータスとスター(Stars)

MigrationWizでは、全体の移行プロセスにおいて、様々なステータス(Status)や、視覚的なサインを活用できます。ステータスならびに、プログレスバーやスター(☆印)については以下でご説明いたします。 

注:

  • ハイブリッドExchange環境の移行については、現在利用できるリージョンが限られています。  本機能は現在テスト中で、近い将来利用可能になります。

標準の移行ステータス

未送信(Not Submitted)

移行プロセスは送信されていません。ラインアイテム(ユーザー)に対し、何の動作も行っていません。

 

送信済み(Submitted)

移行プロジェクトが送信され、移行サーバーに割り当てられるのを待っています。 移行開始時間をスケジューリングした場合、「送信済み(X 時間後に開始されます(Submitted (will start in X hours))」と表示されます。このスケジューリングされた「送信済み」状態の際は、停止(「移行を中断」)する事が可能で、他の時間に開始するように再スケジューリングする事ができます。送信済み(Submitted)の状態は通常では数分以内に完了しますが、 スケジューリングされた時間、同時移行の数、特定のオプション等により、時間がかかる場合があります。 将来にスケジューリングされている移行プロジェクトを除き、「送信済み(Submitted)」状態の移行プロジェクトは停止(中断)できません。​

 

待機中(Queued)

移行プロジェクトが移行サーバー(ワーカー)に割り当てられました。サーバー(ワーカー)は、移行プロセスを開始する前に必要情報を収集します。収集される情報には、以前の移行サイクルに関する情報、ウォーターマーク情報、発生したエラーなどの情報が含まれます。ウォーターマークの詳細については、MigrationWiz はどのように重複を防止しますか?を参照してください。このプロセスは、収集する情報量や移行サーバー上での他のトラフィック量によっては、最大で15分程度かかる場合があります。「待機中(Queued)」状態の移行プロセスは停止できません。移行プロセスの「待機中(Queued)」状態が40分を超える場合は、サポートに連絡して調査を依頼してください。

まれに、メールボックスの移行開始までに、20分以上かかる場合があります。例えば、あるユーザーが10万個のメールボックスの移行プロジェクトを送信するなどした場合、移行サーバーに非常に高い負荷がかかり開始までの遅延が発生する可能性があります。 

 

ユーザー待ち(Waiting for User)

移行プロセスがユーザーによるログイン情報の送信を待機している状態です。このステータスメッセージは、(移行プロジェクトの)移行元、移行先の片方または両方のエンドポイントにおいて、管理者アカウントが設定されていない場合に表示されます。「ユーザー待ち(Waiting for User)」状態のユーザーは、削除およびリセットする事ができません。ユーザーに変更を加えるには、移行を停止する必要があります。「ユーザー待ち(Waiting for User)」状態は、ユーザーがメール(件名:ACTION REQUIRED: Information required for your migration)の指示に従ってユーザーログイン情報を入力するか、移行を停止してログイン情報がクリアされるまで解除されません。

 

移行中(Migrating)

「移行中」の状態では、MigrationWizは移行元および移行先エンドポイントへの接続を試み、その後、移行元のすべてのフォルダーをスキャンし、移行先でフォルダー構造を再構築し、プロジェクトに設定されたフォルダーマッピングを適用します。全てのフォルダーが確認・作成された後、移行先の全てのアイテムがウォーターマーク処理のためにスキャンされ(MigrationWiz はどのように重複を防止しますか?を参照)、移行元のアイテムと比較されます。このプロセスは、様々な要因に起因し、長く時間がかかる場合があります。プログレスバーは、移行の全体的な進行状況ではなく、移行が完了したフォルダーの割合を示します。ユーザーの移行状況は、ユーザーをクリックし、表示されるページの「移行されたアイテム(Migrated Items)」セクションでも確認できます。「アイテム合計数(total)」は、移行されたアイテム数を示します。「フォルダーの概要」セクションは、移行する全フォルダーの内、既に移行されたフォルダー数と、現在移行中のフォルダーを示します。進行中の移行はいつでも停止(中断)できます。

 

停止中(Stopping)

MigrationWizが移行停止のコマンドを受信すると、移行サーバーは作業中のプロセスを終了し、ライセンス(消費された場合)を利用可能なライセンスとしてアカウントに復旧し、移行が完全に停止したことを確認します。この停止プロセスは、フォルダーの数、フォルダー内アイテム数、および移行プロセスの状況に応じて、時間がかかる場合があります。場合によっては「停止中(Stopping)」の状態が30分続くことがあります。45分経過しても「停止中(Stopping)」の状態が続く場合は、サポートにお問い合わせください。

 

停止(Stopped)

「停止中(Stopping)」のプロセスが完了し、サーバーで移行プロセスが完全に停止したことが確認されました。この状態になった後は、ユーザーやプロジェクトに変更を加える等の操作をして、移行プロセスを再度開始する事が可能です。

 

失敗(Failed)

何らかの理由で移行が失敗しました。ユーザーをクリックするとエラーメッセージが表示されます。移行プロセスは停止しています。ライセンスは(消費された場合)、利用可能なライセンスとしてアカウントに復元されます。


ハイブリッドExchange環境の移行(Hybrid Exchange Migration)(近日公開予定)

未送信(Not Submitted)

ユーザー群は同期処理に送信されていません。この状態では、ユーザーをユーザー群に移動できます。

同期中(Syncing)

ユーザー群が送信され、同期プロセスが開始されました。ユーザーをユーザー群に移動する事ができなくなりました。ユーザー群からユーザーを除外する事はできますが、除外されたユーザーの移行情報はすべて削除されます。このプロセスでは、メールボックスの95%が同期され、Microsoftライセンスが移行先テナントのユーザーに適用されます。

同期済み (Synced)

メールボックスは95%正常に同期され、完了処理(Finalization)を保留しています。メールボックスは、完了処理(Finalization)が開始されるまで変更を同期し続けます。

完了処理(Finalizing)

完了処理プロセスが開始されました。このプロセスは、メールボックスの最後の5%を同期し、「詳細オプション(Advanced Options)」で設定された、すべてのメールボックス属性をユーザーに適用します。

完了処理終了(Finalized)

完了処理が正常に終了しました。ユーザーのメールボックスはOffice 365に移行され、事前に構成された設定が全て適用されました。ユーザーが現在使用しているメールボックスは、ハイブリッドExchangeメールボックスではなくOffice 365メールボックスです。

失敗(Failed)

何らかの理由でプロセスが失敗しました。同期または完了処理プロセスが終了しました。

 

「ユーザー待ち」状態を解除する方法

方法1:送信されたメールに従い、メールボックスを保持するユーザーがログイン情報の入力を完了すると、移行が開始されます。

ユーザーに送信されたメールの指示に従うよう促してください。本メールの件名は以下の通りです。「必要なアクション:移行に必要な情報 (ACTION REQUIRED: Information required for your migration)」メール内のリンクをクリックすると、セキュリティで保護されたアクセスフォームが表示されます。ユーザーは移行を開始するのに必要なログイン情報を安全に入力することができます。

 

方法2:ユーザーにログイン情報の入力を依頼するメールを再送信します。

「ユーザー待ち(Waiting for User)」状態で、ユーザーにログイン情報の入力を依頼するメールを再送信するには、以下の手順に従ってください。

  1. メールボックス(ユーザー)を選択します(ユーザー名の横にあるチェックボックスをクリックします)。
  2. ダッシュボードの上部にある「移行を中断(Stop)」ボタンをクリックします。
  3. ダッシュボードの上部にある「資格情報を消去する(Clear Credentials)」アイコンをクリックします。
  4. 移行が失敗した要因に応じて、「移行元の資格情報を削除(Clear Source Credentials)」 または「移行先の資格情報を削除(Clear Destination Credentials)」のチェックボックスをONにします。
  5. 資格情報を消去する(Clear Credentials)」ボタンをクリックします。
  6. メールボックスユーザーを選択し、移行を再度開始します。ログイン情報を依頼するメールがメールボックスユーザーに再送信されます。メールボックスユーザーは再送信されたメールの指示に従ってください。

 

方法3:MigrationWizダッシュボードからメールボックスユーザーを削除します。

注:

  • MigrationWizダッシュボードからユーザーを削除する際は、十分な注意が必要です。ユーザーをダッシュボードから削除すると、そのユーザーに対して以前に移行サイクルが実行されている場合、そのユーザーの移行統計情報も削除されます。移行先のメールボックスへ移行されたアイテム自体は削除されません。
  • メールボックスユーザーを削除すると、以前のメールボックス移行サイクルで消費したライセンスもすべて削除されます。
  • 「ユーザー待ち(Waiting for User)」状態のメールボックスユーザーは、ダッシュボードから直接削除することはできません。

メールボックスユーザーを削除するには、次の手順に従ってください。

  1. メールボックスユーザーを選択します(ユーザー名の横にあるチェックボックスをクリックします)。
  2. ダッシュボードの上部にある「移行を中断(Stop Migration)」ボタンをクリックすると、メールボックスライセンスがアカウントに復元されます(すでに消費された場合)。
  3. メールボックスユーザーを選択します(ユーザー名の横にあるチェックボックスをクリックします)。
  4. ダッシュボードの上部にある「アイテムの削除(Delete Items)」アイコンをクリックします。

注:

セキュリティ保護されたアクセスフォームにユーザーが無効なログイン情報を入力すると、ステータスが「ユーザー待ち」から「失敗(Failed)」に変わります。「失敗(Failed)」をクリックして、移行元または移行先のどちらのログイン情報が誤っているかを確認します。正しいログイン情報で移行を再送信するには、次の手順に従ってください。

  • メールボックスユーザーを選択します(ユーザー名の横にあるチェックボックスをクリックします)。
  • ダッシュボードの上部にある「資格情報を消去する(Clear Credentials)」アイコンをクリックします。
  • 移行が失敗した要因に応じて、「移行元の資格情報を削除(Clear Source Credentials)」 または「移行先の資格情報を削除(Clear Destination Credentials)」のチェックボックスをONにします。
  • 「資格情報を消去する(Clear Credentials)」ボタンをクリックします。
  • メールボックスユーザーを選択し、移行を再度開始します。ログイン情報を依頼するメールがメールボックスユーザーに再送信されます。メールボックスユーザーは再送信されたメールの指示に従ってください。

 

プログレスバー(Progress Bar)

プログレスバーの長さは、処理されたフォルダーの数を示します。通常、フォルダー内のファイル容量はフォルダー毎に異なるため、プログレスバーの長さが処理されたアイテム合計に対する割合になるとは限りません。移行しているフォルダー内のファイル容量が非常に大きい場合、プログレスバーは長時間同じ長さで”停止”した状態になることがあります。

表示される数値(例:112.18 MB)は、それまでに転送されたデータ量を示します。 この数値は転送されたデータ量の合計を示しており常に上昇しますが、プログレスバーの長さとは無関係です。

各メールボックスの移行進行状況統計の詳細にアクセスするには、以下の手順に従ってください。

  1. MigrationWizアカウントにサインインします。
  2. 詳細を確認したいアイテムのステータス(Status)列のステータスメッセージをクリックします。

注:「移行されたアイテムと移行速度(data: items migrated & transfer speed)」グラフのタイムスタンプは、統計情報の最終更新日時を示します。ページを更新してから数分以内に統計情報が更新されない場合、移行は「再試行モード(Retry Mode)」になっている事を示します。再試行回数の制限に達すると、統計情報は引き続き更新されるようになります。これはサーバーの設定にもよりますが、15~30分かかる場合があります。

 

スター(Stars)

ダッシュボードのスターは、特定のラインアイテム(ユーザー)を簡単に追跡できるMigrationWizの機能です。

スターには6種類の色があります。色には特に決められた意味はないため、自由に色を選択してご使用いただけます。 

スターカテゴリの使用方法:

  1. ラインアイテム(ユーザー)にスターを付ける:
    • プロジェクトページで、ラインアイテム(ユーザー)列の左端のスター(☆印)をクリックし、使用するスターの色を選択します。

注: 複数のラインアイテム(ユーザー)に一括で同じ色のスターを付けるには、複数のラインアイテムを選択状態にし、アイテムリストの最上列の凡例欄(「移行元メールアドレス(Source Email)」見出しの左)のスター(☆印)をクリックして色を選択します。これにより、以前に設定したスターの色は消去され、すべてのラインアイテム(ユーザー)が選択した色で設定されます。

 

スターの色でフィルターする方法

  1. スターによるラインアイテム(ユーザー)のフィルター:
    • 「フィルター(Filter)」ボタンをクリックします。
    • フィルターする色のスターを選択します。
    • 結果を確認します。

フィルターを解除する方法:

  • 「フィルター(Filter)」ボタンをクリックします。
  • フィルターとして使用している色付きスターの左のボックスからチェックを外します。

ダッシュボードには、スターを設定したラインアイテム(ユーザー)を含め、すべてのラインアイテムが表示されます。

スターを解除する方法:

  • 個々のラインアイテム(ユーザー)のスターをクリックし、選択ボックスの左端にある無色スターを選択します。

注: 複数のラインアイテム(ユーザー)からスターをまとめて削除することができます。削除したいスター付きラインアイテム(ユーザー)をすべて選択し、スター列の最上部(見出し列)にあるスターをクリックし、選択ボックスの左端の無色スターをクリックすると、選択したラインアイテム(ユーザー)すべてのスターが削除されます。

 

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