プロジェクト(メールボックス、ドキュメント、アーカイブなど)の作成時に、移行元、移行先、および移行するアイテムの設定を行いました。MigrationWizには、プロジェクトをさらに高度にカスタマイズできる「詳細オプション(Advanced Options)」機能も備わっています。
オプションには、「一般オプション(General Options)」と「詳細オプション(Advanced Options)」があります。「詳細オプション(Advanced Options)」で、サポートオプション(Support Options)を使用すると、プロジェクトをより高度に構成することができます。
オプションを使用するには:
- 「プロジェクトの編集」をクリックします。
- 「詳細オプション(Advanced Options)」をクリックします。
一般オプション
一般オプションは、基本レベルの設定を行うものです。
通知
- Send successful migration email notifications to: 移行が成功した場合の通知先を選択します。
- Send failed migration email notifications to: 移行が失敗した場合の通知先を選択します。
- Customize the "notification" email: 成功、失敗、および資格情報リクエストのメールをカスタマイズします。特定のデータを表すコードとして特定のキーワードを使用します。 OAuth 2.0では、カスタマイズされたメールを使用することはできず、デフォルトのメールのみが使用可能となっています。
Markdown構文を使用して、メールの書式を設定することができます。
フィルタリング
「フィルタリング」タブでは、移行するアイテムの範囲を設定することができます。「日付(By Date)」または「フォルダー(By Folder)」によるフィルターオプションが選択可能です。
- Only migrate items newer than the specified date: 指定した日付よりも新しいアイテムをすべて移行します。
- Only migrate items older than the specified date: 指定した日付よりも古いアイテムをすべて移行します。ここで設定した日付フィルターよりも、「移行を開始」>「前段階移行(Pre-Stage Migration)」で設定する日付フィルターが優先され、日付は上書きされます。
- Filter folders (RegEx): 正規表現コマンドを入力して、移行するフォルダーをフィルター処理します。このオプションは、「By Folder」タブ内で設定します。
メンテナンス
- Number of days before this project, if unused, will be automatically deleted: このプロジェクトが未使用の場合に自動削除されるまでの日数を定義します。プロジェクトは、必要な期間だけ保持されます。プロジェクトが使用されない状態が続いた場合、このパラメータで特に定義されていない限り、180日後にそのプロジェクトは削除されます。
- Log subjects of failed items: アイテムが正常に移行されなかった場合、このオプションを選択してから「エラーの再試行(Retry Errors)」を実行すると、アイテムの件名とパスが取得されます(取得可能な場合のみ)。
ライセンス
- 「ライセンス」タブでは、アイテムあたりのライセンスの最大消費数を設定することができます。
パフォーマンス(Performance)
- Preferred BitTitan Datacenter: 移行は、世界中の多くのデータセンターで実行されます。移行を実行するデータセンターを選択します。デフォルトでは、移行を実行する認証済みユーザーに最も近いデータセンターが選択されます。
- Maximum number of concurrent migrations: このパラメータは、同時に実行できる移行の数を定義するものです。 この数を超える多くの移行を同時に開始しても、実際に同時移行される移行の数は、ここで指定した数が上限となります。
- Maximum number of errors per migration: 移行中にエラーが発生すると、それまでに確認されたエラーの総数が、このしきい値に達しているかどうかの確認が行われます。達している場合、その移行は失敗と見なされます。達していなければ、移行は続行されます。
特定の移行タイプにおけるオプション
メールボックス
- 移行元:
- Migrate from(移行元):「メールボックス(Mailbox)」、「アーカイブ(Archive)」(アーカイブプロジェクトの場合のみ)、「回復可能なアイテム」のいずれかを選択します。「回復可能なアイテム」領域から移行する場合は、訴訟ホールドを有効にすることをお勧めします。
- Use Impersonation to Authenticate(認証に偽装を使用する)
- 移行先:
- Migrate to(移行先):「メールボックス(Mailbox)」、「アーカイブ(Archive)」、「回復可能なアイテム」のいずれかを選択します。 「回復可能なアイテム」領域に移行する場合は、訴訟ホールドを有効にすることをお勧めします。
- Destination Mailbox Language(移行先メールボックスの言語)
- Use Impersonation to Authenticate(認証に偽装を使用する)
失敗したアイテム
一部のオプションは、メールボックス内の特定のアイテムが移行されるかどうかに影響を与える場合があります。これらのオプションにより、移行すべきアイテムの移行が妨げられていないことを確認してください。
プロジェクトレベル
「詳細オプション(Advanced Options)」で、次のうちの1つまたは複数が有効になっていないかどうかを確認します:
- フォルダーによるフィルタリング(By Folder)
- 日付によるフィルタリング(By Date)
- ファイル拡張子によるフィルタリング(By File Extensions): カレンダー、メール、連絡先などを移行しません。
アイテムレベル
「詳細オプション(Advanced Options)」で、次のうちの1つまたは複数が有効になっていないかどうかを確認します:
- フォルダーによるフィルタリング(Filter Folders)
- ファイル拡張子によるフィルタリング(By File Extensions): カレンダー、メール、連絡先などを移行しません。
詳細オプション(Advanced Options)
「詳細オプション(Advanced Options)」を使用すると、移行をより高度に構成することができ、特別な処理が可能になります。
アーカイブへの移行
アーカイブからアーカイブへの移行を実行するには、アーカイブプロジェクトの「詳細オプション(Advanced Options)」で、「移行元/移行先(Source/Destination)」タブ内の「移行先(Migrate to)」を「アーカイブ(Archive)」に設定します。
受信者アドレスマッピング
メールボックス移行では、特にユーザー名やドメイン名を変更する場合などに、受信者アドレスマッピングを使用して、ユーザー情報を移行元から移行先に正しくマップする必要があります。次のリストは、移行時に変換されるプロパティを、アイテムごとに示したものです。
メール
- Sender
- From
- ToRecipients
- CcRecipients
- BccRecipients
予定
- SenderEmailAddress
- SentRepresentingEmailAddress
- senderName
- sentRepresentingName
- RequiredAttendees
- Organizer
- OptionalAttendees
- Resources
受信者アドレスマッピングには、次のような利点があります。
- 同じドメイン名のまま、またはドメイン名を変更して、移行元テナントから移行先テナントへ移行する場合、「完全移行(Full Migration)」または「差分移行 (Delta Migration)」の実行後であっても、すべてのメールが返信可能な状態を維持します。
- 同じドメイン名のまま、またはドメイン名を変更して、移行元テナントから移行先テナントへ移行する場合、カレンダーの所有権と表示名が、移行先で一致します。
- 1つの移行元ドメインから複数の移行先ドメインへ移行する場合、移行先ドメインごとにプロジェクトを作成して、受信者アドレスマッピングを行う必要があります。
使用事例:
- Microsoft 365からMicrosoft 365への移行で、同じドメイン名を保持する場合は、次のような受信者アドレスマッピング設定をプロジェクトに追加する必要があります。手順については、本シナリオの移行ガイドを参照してください。
`RecipientMapping="@sourcetenant.onmicrosoft.com->@destinationdomain.com"`
- 新しいドメイン名に移行する場合。
- 移行元ドメイン = Sourcedomain.com
- 移行先ドメイン = Destinationdomain.com
- 例:「james@Sourcedomain.com」を「james@Destinationdomain.com」に移行する場合、「james@Sourcedomain.com」のすべてのエントリが、移行中に「james@Destinationdomain.com」に変更されるようにします。
`RecipientMapping="@sourcetenant.onmicrosoft.com->@destinationdomain.com"` `RecipientMapping="@sourcedomain.com->@destinationdomain.com"`
大規模な移行の場合
受信者アドレスマッピングの数が多い(5000以上)と、移行のパフォーマンスが大幅に低下する場合があります。大規模な移行を実行する場合は、「UseHashMapRecipientMapping=1」を追加することにより、この問題を解消することができます。
以下は、この「詳細オプション(Advanced Options)」を追加した場合と追加しなかった場合の、プロジェクト構成と予想される動作の比較です。
RecipientMapping=”user01@source.com->user01@destination.com” |
従来の方法で受信者アドレスマッピングが行われます。 この場合、5000のマッピングが設定されているため、移行中は移行速度の低下が予想されます。 |
UseHashMapRecipientMapping=1 |
従来と同じ方法で受信者アドレスマッピングを構成して、新しいオプションを追加します。 MigrationWizは、従来とは異なる方法で受信者アドレスマッピングを処理するので、パフォーマンスが大幅に向上します。
|
注:
MigrationWizで新しいオプション「UseHashMapRecipientMapping=1」を追加すると、「RecipientMapping」の各アイテムは、直接マッピングされたアイテムと見なされます。したがって、正確なSMTPアドレスで正しくマッピングが設定されていることを確認する必要があります。
例:RecipientMapping=”user01@source.com->user01@destination.com”
ユーザープレフィックスの変更
移行中にユーザーのSMTPアドレスを変更する場合は、受信者アドレスマッピングを使用して、メッセージヘッダーが新しいプレフィックスに書き換えられるようにします。たとえば、「john.doe@sourcedomain.com」を「john.doe2@destinationdomain.com」に変更する場合などです。このような変更は、企業の合併などに伴う移行で、既存のMicrosoft 365テナントにデータを移行する際にユーザー名の競合が発生した場合などに必要になります。
プロジェクトの「詳細オプション(Advanced Options)」で、ユーザープレフィックスの受信者アドレスマッピングを追加する方法は、以下の通りです。
「サポート(Support)」タブ内の「サポートオプション(Support Options)」フィールド:
- 受信者アドレスマッピングは、各プロジェクトの「詳細オプション(Advanced Options)」で、「サポート(Support)」タブ内の「サポートオプション(Support Options)」フィールドに追加します。
- RecipientMapping="john.doe@abc.com->john.doe2@xyz.com"
- 受信者アドレスマッピングによる変更処理は、マッピングが「サポートオプション(Support Options)」フィールドに追加された順に行われますので、注意が必要です。オプションリストの最上部にあり、最初に実行されたプレフィックスマッピングが、後から実行されるドメインレベルの受信者アドレスマッピングオプション(例:RecipientMapping="@abc.com->@xyz.com")に上書きされることがないように注意してください。マッピングによる変更処理は、リストの上から下に向かって順番に行われます。したがって、受信者アドレスマッピングは、実行する順序通りに正しく追加するようにしてください。
- 同じ移行で複数のプロジェクトが進行中の場合は、同じマッピングが他のプロジェクトにも設定されていることを確認してください。
- MigrationWizでは、移行プロセス中にSMTPの書き換えが行われます。プロジェクト内のメールボックスの移行元および移行先SMTPアドレスによって、移行元と移行先のマッチングが行われます。移行中にメールヘッダーに加えられる変更とは、相関関係はありません。このような特徴から、受信者アドレスマッピングは必須であり、これを設定することによって移行後も返信可能な状態が保証されます。
移行先の言語
「カレンダー」と「連絡先」の言語は、移行先メールボックスのフォルダー名の言語と同じである必要があります。たとえば、「カレンダー」はフランス語では「Calendrier」、「連絡先」はオランダ語では「Contactpersonen」になります。
G Suite (Gmail API)の制限
G Suite (Gmail API)からG Suite (Gmail API)への移行のみ:
複数の移行元ラベルを移行先の1つのラベルにマップする場合は、移行を開始する前に、移行先に親ラベルを作成する必要があります。
例:3つの移行元ラベル(「ABC」、「PQR」、「XYZ」)を移行先の1つの親ラベル(「移行先ラベル」)にマップする場合、移行を実行する前に、移行先メールボックスに親ラベル(「移行先ラベル」)を作成する必要があります。
移行中のユーザーの自動再マッピングを有効にする
MigrationWizでは、移行元メールアドレスを新しい移行先メールアドレスに再マップする「詳細オプション(Advanced Options)」を、プロジェクトレベルまたは個々のアイテムレベルで追加することができます。
これを設定するには、「サポート(Support)」タブ内の「サポートオプション(Support Options)」フィールドに、次のテキストを追加します:
AutoRemapMigratingUser=1
このオプションが有用な例をいくつか示します。
- 新しいドメイン名に移行する場合。たとえば、移行元ドメインが「Sourcedomain.com」で、移行先ドメインが「Destinationdomain.com」の場合。例:james@Sourcedomain.comをjames@Destinationdomain.comに移行する場合、james@Sourcedomain.comのすべてのエントリが、移行中にjames@Destinationdomain.comに変更されます。
- 移行元メールボックスを別の移行先メールボックスに移行する場合。たとえば、james@Sourcedomain.comをbob@Destinationdomain.comに移行する場合。
注:
- MigrationWizでは、このオプションが設定されていない限り、移行中のユーザーの自動再マッピングは行われません。
- お客様が必要と判断してこのオプションを設定した場合を除き、移行中にコンテンツが変更されることがないように、デフォルトではこの設定は行われていません。
- 再マッピングの代わりに、「詳細オプション(Advanced Options)」の「RecipientMapping」を使用することもできます。このオプションの詳細については、受信者アドレスマッピングをプロジェクトに追加するには?を参照してください。
このオプションを追加した場合の動作パターンの概要は次の通りです。
- 自動的に再マップされるもの:
- メールアドレス(例:移行元ドメイン名が「Sourcedomain」で、移行先ドメイン名が「Destinationdomain」の場合、「james」のメールボックスは、james@Sourcedomain.comからjames@Destinationdomain.comに再マップされます。)
- 表示名
- 対象となるアイテム:
- メール(送信者、受信者、CCやBCCアドレスなどの追加エントリ)
- カレンダー(主催者、出席者、カレンダーアイテム内のリソースルームなどの追加エントリ、任意出席者)
- 以下を含む:
- ItemAttachment(アイテムのすべての添付ファイル)
- RecurrenceException(カレンダー内の定期的な会議の例外)
このオプションには次の制限があります。
- 実際のMIMEコンテンツの受信者アドレスマッピングはサポートされていないため、ZimbraなどのMIMEコンテンツベースのメールの移行では、メールアドレスの再マッピングは行われません。
- 補足:MIMEコンテンツは、ほとんどのメールシステムで、メッセージの「詳細の表示(Show Details)」に表示されます。
このオプションがどのようなシナリオでサポートされるかを説明します。
- 移行元がExchange 2003以降、またはMicrosoft 365の場合
- 注:Exchange 2003は、WebDAVを使用して移行されます。Exchange 2007は、WebDAVまたはEWSを使用して移行されます。Exchange 2010以降は、EWSを使用して移行されます。
- 移行元がGoogleアプリの場合
- 制限:カレンダーエントリの移行では、このオプションはサポートされています。メールエントリの移行では、MIMEコンテンツに基づいて移行が行われるため、このオプションはサポートされていません。
- 移行元がZimbraの場合
- 制限:カレンダーエントリの移行では、このオプションはサポートされています。メールエントリの移行では、MIMEコンテンツに基づいて移行が行われるため、このオプションはサポートされていません。
- 移行元がLotus Notesの場合
- 注:
- Lotus Notesの受信者は、ローカルのLotusExtractorで、MIMEコンテンツではなくLotusWebServiceItemの属性として抽出されます。
- Domino/Lotusサーバー上のメールアドレスは、SMTPではなくX400形式であるため、LotusExtractorには、これらのメールアドレスの変換およびマッピングを行うトランスレータが備えられています。
- 移行元がGroupWiseの場合
- 移行元がPOPの場合
- 移行元がIMAPの場合
このサポートオプションを追加する正確な手順については、ヘルプセンターの記事、サポートオプションをプロジェクトや単一のアイテムに追加するには?を参照してください:AutoRemapMigratingUser=1
注:テキストは大文字と小文字が区別されるため、上記の通りに正確に入力してください。
通知メールのカスタマイズ
MigrationWizから送信される、移行の成功や失敗、または顧客のユーザーからの資格情報リクエストの通知メールは、カスタマイズすることができます。
MigrationWizで通知メールをカスタマイズするには、次の手順を実行します:
- MigrationWizにサインインします。
- MigrationWizダッシュボードで、「マイ・プロジェクトへ」をクリックします。
- ページの左上隅で、該当するワークグループを選択します。
- 通知メールをカスタマイズするプロジェクトをクリックします。
- 上部のメニューバーの「プロジェクトの編集」をクリックし、「詳細オプション(Advanced Options)」をクリックします。
- 「通知」タブ内の「通知メールをカスタマイズする(Customize the "notification" email)」セクションで、次のいずれかのタブを選択します:
- 成功した移行の通知メールをカスタマイズするには、「成功(Success)」タブを選択し、「「成功した移行」の通知メールをカスタマイズする(Customize the "successful migration" email)」のチェックボックスをオンにします。
- 失敗した移行の通知メールをカスタマイズするには、「失敗(Failed)」タブを選択し、「失敗した移行の通知メールをカスタマイズする(Customize the "failed migration" email)」のチェックボックスをオンにします。
- ユーザーからの資格情報リクエストの通知メールをカスタマイズするには、「資格情報(Credentials)」タブを選択し、「資格情報リクエストの通知メールをカスタマイズする(Customize the "request credentials" email)」のチェックボックスをオンにします。
- 「件名」または「メッセージ」のテキストボックスに、編集内容を入力します。通知メールで現在サポートされているのは、単純なテキストのカスタマイズのみです。
- 以下に示すパラメータを使用すると、通知メールをさらにカスタマイズすることができます。これらのパラメータは、MigrationWizと構成済みプロジェクトから情報を収集します。
- 通知メールの編集が完了したら、「保存(Save)」をクリックします。
MigrationWizの通知メールは、お客様のBitTitanユーザーアカウントからではなく、「support@migrationwiz.com」から送信されます。この設定は変更できません。万が一の悪用防止のための機能です。
パラメータ
プロジェクトの種類: 移行プロジェクトの種類(メールボックス移行、ドキュメント移行など)。
- SourceSystem:移行元環境(ホスティングされたExchange、G Suite、Microsoft 365など)。
- SourceIdentifier: 移行元アカウント(user@domain.com)。
- DestinationSystem:移行先環境(ホスト型Exchange、G Suite、Microsoft 365など)。
- DestinationIdentifier: 移行先アカウント(user@domain.com)。
- AdminFullName: MigrationWizの管理者の完全な表示名(John Doe)。
- AdminEmailAddress: MigrationWizの管理者のメールアドレス(user@domain.com)。
- FailureMessage:失敗した移行のエラーメッセージ。(原因:移行元の資格情報を確認できませんでした。(Your migration failed checking source credentials.))。 このパラメータは、失敗した移行の通知メールでのみ使用します。
- CredentialsUrl:ユーザーが資格情報を入力するURL (https://migrationwiz.bittitan.com/user-credentials/input?i=xxxxxx)。 このパラメータは、資格情報リクエストの通知メールでのみ使用します。
フォルダーパスの最大長
SharePointとOneDriveでサポートされているフォルダーパスの最大長は400文字ですが、これは、ルートフォルダー(SharePoint/OneDrive固有のフォルダーやサイトURL)を含むパス全体の長さであるということを覚えておく必要があります。ルートフォルダーは、移行元がGoogleドライブの場合は存在しませんが、SharePoint/OneDriveの場合は短縮することができます。
MigrationWizは現在、ShrinkFoldersMaxLength=nで、50から350までの値をサポートしています。「n」には、希望するフォルダーパスの最大文字数を入力します。50文字という最小値は、ファイル名およびSharePoint/OneDrive固有のルートフォルダー拡張子用のスペースを確保するためのものです。次の表では、パスの違いを比較することができます。太字部分は、移行元から移行先への移行中に変更されるパスを示しています。
Googleドライブ SharePoint |
Folder1/Folder2 sites/Sitename/DocumentLibrary/Folder1/Folder2 |
Googleドライブ OneDrive |
Folder1/Folder2 personal/username_tenantname_onmicrosoft_com/Documents/Folder1/Folder2 |
SharePoint SharePoint |
sites/Site/DocLib/Folder1/Folder2 sites/LongSitename/LongDocumentLibrary/Folder1/Folder2 |
SharePoint OneDrive |
sites/Site/DocLib/Folder1/Folder2 personal/username_tenantname_onmicrosoft_com/Documents/Folder1/Folder2 |
OneDrive SharePoint |
personal/username_tenantname_onmicrosoft_com/Documents/Folder1/Folder2 sites/Sitename/DocumentLibrary/Folder1/Folder2 |
OneDrive OneDrive |
personal/username_tenantname_onmicrosoft_com/Documents/Folder1/Folder2 personal/longusername_longtenantname_onmicrosoft_com/Documents/Folder1/Folder2 |