MigrationWizでは、移行に「エンドポイント」を使用して、移行元環境や移行先環境との接続および通信を円滑に行うことができます。MigrationWizのエンドポイントは、接続設定および管理者資格情報のプリセットを備えた管理オブジェクトです。
エンドポイントでは、移行するアイテムの数や種類、移行順序、移行元環境や移行先環境に固有の設定など、他の情報についても定義することができます。
MigrationWizでは、エンドポイントのプリセットを使用して、移行元と移行先間の接続を容易に確立することができます。
MigrationWizでは、移行元または移行先の各環境ごとに、その環境用に特別に構成されたエンドポイントが、少なくとも1つは用意されています。エンドポイントには、各環境の要件に応じて、ユーザーマッピング、ファイルの種類の変換、情報の保護に役立つ特定の詳細オプションが組み込まれている場合があります。一部の環境では、異なる種類の移行を管理するために、複数のエンドポイントが関連付けられている場合があります。たとえば、複数の「OneDrive」エンドポイントを提供することで、GCCの移行やバージョンおよびメタデータの移行を可能にしています。
エンドポイントは、移行を実行する前に設定する必要があります。新しいエンドポイントは、MigrationWizで設定することができます。以下の手順に従って、MigrationWizでエンドポイントを作成してください。
既存のエンドポイントを選択する場合、ドロップダウンリストには、エンドポイントが最大10までしか表示されないため、注意が必要です。既存のエンドポイントが10を超える場合は、検索する必要があります。エンドポイント検索では、大文字、小文字、数字が区別されます。たとえば、「customer」を検索する場合、「Cust0mer」と入力すると、検索結果は表示されません。作成したエンドポイントのリストを作り、固有のスペルや大文字の使用について記録しておくことをお勧めします。
エンドポイントは、既存のものを使用することも、新しく作成することもできます。
本ガイドは、エンドポイントタイプごとに、使用するライセンス、サポートしている移行シナリオ、権限要件、その他の関連情報について説明した簡易マニュアルです。詳細情報については、各移行ガイドおよびその他のドキュメントを参照してください。
各シナリオの完全なリストについては、MigrationWizがサポートしている移行シナリオ(Supported MigrationWiz Migration Scenarios)を参照してください。
各セクションでは、個々のエンドポイントの概要を説明しています。エンドポイントの詳細を表示するには、アコーディオンをクリックして開いてください。アコーディオンを閉じるには、タイトルをクリックします。
Google製品
MigrationWizでは、Google Workspaceメールボックス、Googleドライブ、およびGoogle Vaultの移行をサポートしています。移行ガイドおよびサポートドキュメントについては、Mailboxを参照してください。
「G Suite (Gmail API)」エンドポイント
GoogleのテナントでIMAPが無効になっている場合でも、Google APIを使用することにより、メールボックスを移行することができます。 多くの企業は、セキュリティ上の理由から、デフォルトでIMAPを無効にしています。移行にIMAPエンドポイントを使用する場合、通常の移行プロセスに加え、IMAPを有効にする追加の手順が必要になります。APIエンドポイントを使用すると、その手順を省略することができます。Google APIを使用して移行する
メールボックスの移行に使用します。移行元エンドポイントとしても移行先エンドポイントとしても使用することができます。
サポートしている接続エンドポイント
- Google Workspace (Gmail API)
- Microsoft 365
必要なライセンスタイプ
「ユーザー移行バンドル(User Migration Bundle)」ライセンスが必要です。各ユーザーに手動で適用する必要があります。
必要な詳細オプション
StoreOverflowGooglePropertiesInNotes=1
StoreOverflowGooglePropertiesInNotesPrefix="enter your text here"
要件および前提条件
- Google Cloud Platformのサブスクリプション
- Google特権管理者アカウント
- Google Workspaceテナントにサービスアカウントを設定する知識
- サービスアカウントは、MigrationWizプロジェクトを作成する前に設定する必要があります。
特に考慮すべき点
このエンドポイントは、「Microsoft 365」エンドポイントまたは「G Suite (Gmail API)」エンドポイントとの組み合わせでのみ使用することができます。「G Suite (IMAP)」エンドポイントは、「G Suite (Gmail API)」エンドポイントとの互換性はありません。
エンドポイントを設定する
- 「新規」をクリックします。
- 「エンドポイント名(Endpoint Name)」フィールドに、名前を入力します。
- 「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」ドロップダウンメニューから、「G Suite (Gmail API)」 を選択します。
- JSONファイルをアップロードして、サービスアカウントを設定します。
- Google Workspaceアカウントの有効な「特権管理者メールアドレス(Super Administrator Email Address)」を入力します。特権管理者のドメインは、エンドユーザーのドメインと同じである必要があります。
「G Suite (IMAP)」エンドポイント
このエンドポイントは、メールボックスの移行で、移行元または移行先のいずれかのエンドポイントとして使用します。移行ガイドおよびサポートドキュメントについては、Mailboxを参照してください。
サポートしている接続エンドポイント
- Google Workspace (IMAP)
- オンプレミスExchange
- ホスト型Exchange
- Microsoft 365
ライセンスタイプ
本移行には、「ユーザー移行バンドル(User Migration Bundle)」ライセンスが必要です。
推奨される詳細オプション
(^All Mail$|^All Mail/)
- 移行サイクルから「すべてのメール」ラベルを除外します。これにより、移行サイクルが高速化されます。
- 最大同時移行数(Maximum number of concurrent migrations)を設定します。デフォルトでは、この値は100に設定されています。クラウドからクラウドへの移行の場合、移行元環境と移行先環境の両方で多数の同時移行を処理できるため、この値は500などの非常に大きい値に設定することができます。
StoreOverflowGooglePropertiesInNotes=1
StoreOverflowGooglePropertiesInNotesPrefix="enter your text here"
要件および前提条件
移行を開始する前に、OAuth 2.0を設定して有効にする必要があります。手順については、該当する移行ガイドを参照してください。
このエンドポイントには、エンドユーザーと同じドメインの管理者メールアドレスが必要です。
エンドポイントを設定する
- 「エンドポイント(Endpoints)」をクリックします。
- 「エンドポイントを追加(Add Endpoint)」をクリックします。
- 「エンドポイント名(Endpoint Name)」フィールドに、名前を入力します。
- 「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」で、「G Suite/Gmail」を選択します。
- 管理者メールアドレスを入力します。 このアカウントは、Google管理ポータルへの管理者アクセス権を持つアカウントです。
- 「ドメイン(Domains)」フィールドには、移行するすべてのドメインを追加する必要があります。つまり、プロジェクトのユーザーの移行元ドメイン名が「Sourcedomain.com」、移行先ドメイン名が「Destinationdomain.com」の場合、エンドポイントの作成時に、これらの両ドメインを「ドメイン(Domains)」フィールドに確実に追加することが重要です。 ドメインを追加するには、「+」ボタンをクリックする必要があります。
「Google Drive (Own Service Account)」エンドポイント
「Google Drive (Own Service Account)」エンドポイントは、ドキュメントの移行に使用します。移行ガイドおよびサポートドキュメントについては、Documentを参照してください。
サポートしている接続エンドポイント
- OneDrive
- SharePoint Online
- Dropbox
- SharePoint Online (GCCおよび中国)
ライセンスタイプ
本移行タイプには、「ユーザー移行バンドル(User Migration Bundle)」ライセンスが推奨されます。
推奨される詳細オプション
InitializationTimeout=8
初期化のタイムアウト値を8時間に増やします。-
DocumentBrowsingMode=FullCopy
ユーザーがアクセス可能なすべてのコンテンツを、関連付けられた権限とともに移行します。 MapPermissionEmailByPairsInProject=1
プロジェクトのラインアイテムのメールアドレス設定に基づいて、自動でマッピングを適用します。たとえば、abc@source.comをpqr@destination.comにマップします。これは、同じプロジェクト内のすべてのラインアイテムに適用されます。移行先がGoogleドライブの場合のグループのマッピングは、大文字と小文字が区別されます。
要件および前提条件
-
Google Cloud Platformのサブスクリプション
-
Google特権管理者アカウント
-
Google Workspaceテナントにサービスアカウントを設定する知識
-
サービスアカウントは、MigrationWizプロジェクトを作成する前に設定する必要があります。
- 移行可能な1ファイルあたりの最大サイズは、60GBです。
エンドポイントを設定する
- 「エンドポイント(Endpoints)」をクリックします。
- 「エンドポイントを追加(Add Endpoint)」をクリックします。
- 「エンドポイント名(Endpoint Name)」フィールドに、名前を入力します。
- 「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」で、「Google Drive」を選択します。
- 該当するフィールドに、Google管理者アカウントのメールアドレスとドメイン名を入力します。
「Google Drive」エンドポイント (Own Service Account以外)
このエンドポイントは、「Google Drive (Own Service Account)」エンドポイントと同様に機能しますが、移行中にいくつかの追加手順が必要です。詳細については、Googleドライブの移行手順 - Own Service Account以外の移行 (Google Drive Migration Steps - For Non-Own Service Account Migrations)を参照してください。
「Google Shared Drives」エンドポイント
「Google Shared Drives」エンドポイントは、Google共有ドライブの移行専用のエンドポイントです。Google共有ドライブの移行に、「Google Drive」エンドポイントを使用することはできません。「Google Shared Drives」エンドポイントは、一般的なGoogleドライブの移行には使用できません。移行ガイドおよびサポートドキュメントについては、Documentを参照してください。
サポートしている接続エンドポイント
- Google共有ドライブ
ライセンスタイプ
本移行シナリオでは、「共有ドキュメントライセンス(Shared Document License)」を使用します。
- プロジェクトのラインアイテムごとに1つのライセンス(つまり、Google共有ドライブからGoogle共有ドライブへの移行ごとに1つ)
- データ制限:1ライセンスあたり50GB
要件および前提条件
- 移行先の共有ドライブには、移行先テナントのマネージャーロールを持つアクティブなメンバーが少なくとも1人は含まれている必要があります。 1人もいない場合、移行は成功しません。
- 移行先にマネージャーロールを持つアクティブなメンバーがいない場合は、詳細オプションの「SetDestinationAdminAsSharedDriveManager=1」を使用することができます。
- この詳細オプションを使用すると、移行先エンドポイントの管理者IDが、移行先の共有ドライブのマネージャーメンバーとして設定されます。
エンドポイントを設定する
- 「新規」をクリックして、移行元エンドポイントを作成します。
- エンドポイント名(Endpoint Name): 任意の名前を入力してください。
- エンドポイントタイプ(Endpoint Type): 「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」ドロップダウンリストから、「Google Shared Drives」を選択します。
- サービスアカウントの資格情報(Service Account Credentials): 移行元のサービスアカウント用に作成されたJSONファイルを選択します。
- 特権管理者ユーザー名(Super Administrative Username): 移行元テナントの特権管理者のメールアドレスを入力します。
- 「追加(Add)」をクリックします。
「Google Vault」エンドポイント
このエンドポイントは、1つのGoogle Vaultインスタンスを別のGoogle Vaultインスタンスに移行する場合にのみ使用します。移行ガイドおよびサポートドキュメントについては、Google Vaultを参照してください。
サポートしている接続エンドポイント
- Microsoft 365
ライセンスタイプ
本移行シナリオでは、「ユーザー移行バンドル(User Migration Bundle)」ライセンスを購入することをお勧めします。
要件および前提条件
エクスポートサーバー: BitTitanのGoogle Vault Extractorは、ローカルで管理されているサーバーで実行する必要があります。 エクスポートサーバーのセットアップと保守は、顧客が行います。エクスポートサーバーは必要不可欠であり、BitTitanでは提供していません。 ローカルのワークステーション、オンプレミスサーバー、または仮想サーバーを使用することができます。
Google Vault Extractorのセットアップと構成
エンドポイントを設定する
- 「新規」をクリックします。
- 「エンドポイント名(Endpoint Name)」フィールドに、名前を入力します。
- 「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」で、「Google Vault」を選択します。
- 表示されたフィールドに、「ストレージアカウント名(Storage Account Name)」と「アクセスキー(Access Key)」を入力します。
- 「追加(Add)」をクリックします。
- 「次のステップ」をクリックします。
Microsoft 365製品
「Exchange」エンドポイントおよび「Microsoft 365」エンドポイントは、特定の地域や米国政府のオプションを含む、広範なメールボックス移行に使用することができます。これらのエンドポイントには、「SharePoint」、「OneDrive for Business」、「Teams」、「Exchange」などが含まれます。
「Exchange Server」エンドポイント
「Exchange」エンドポイントは、すべてのオンプレミスExchangeおよびホスト型Exchangeの移行において、移行元エンドポイントとしても移行先エンドポイントとしても使用することができます。移行ガイドおよびサポートドキュメントについては、Mailboxを参照してください。
サポートしている接続エンドポイント
- Microsoft 365
- オンプレミスExchange(移行先として2013以降が使用可能)
- ホスト型Exchange
- Google Workspace
必要なライセンスタイプ
「ユーザー移行バンドル(User Migration Bundle)」ライセンス
要件および前提条件
- 新しいADフォレストを設定します。
- フォレストの信頼を設定します。
- Active Directory移行ツール(ADMT)を実行して、新しいフォレストにオブジェクトを移行します。
- 新しいフォレストに移行先のExchange Serverをインストールします。
- 新しいExchange Serverで、Exchangeユーザーを作成します。
すべてのExchange移行で、移行に使用する管理者アカウントに対するスロットリングを無効にすることをお勧めします。手順については、移行ガイドを参照してください。
特に考慮すべき点
Exchange 2003、2007、および2010は、Microsoftによるサポートが終了しました。MigrationWizでは、これらのバージョンについては、移行元エンドポイントとしてのみ使用することができます。この移行元エンドポイントは、SBSの移行にも使用することができます。
エンドポイントを設定する
- 「新規」をクリックします。
- 「エンドポイント名(Endpoint Name)」フィールドに、名前を入力します。
- 「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」で、「Exchange Server 2003+」を選択します。
- 「OWA URL(Outlook Web Access URL)」を入力します。
- 資格情報を提供します:「資格情報を提供する(Provide Credentials)」のラジオボタンをクリックし、管理者資格情報を入力します。
- 「追加(Add)」をクリックします。
- 「次のステップ」をクリックします。
「Microsoft 365 Public Folders」エンドポイント
このエンドポイントは、Microsoft 365およびExchange Onlineのパブリックフォルダーの移行に使用します。移行ガイドおよびサポートドキュメントについては、Exchange Onlineのパブリックフォルダーの移行(Exchange Online Public Folder Migrations)を参照してください。
サポートしている接続エンドポイント
- Microsoft 365のパブリックフォルダー
必要なライセンスタイプ
パブリックフォルダーライセンス(Public Folder License)
要件および前提条件
パブリックフォルダーの移行には、移行の成功に不可欠ないくつかの特別な手順があります。移行を開始する前に、移行ガイドとサポートドキュメントをよく確認してください。
特に考慮すべき点:GCCの移行
政府テナントの移行では、「Microsoft 365 Public Folders (US Government)」エンドポイントを使用します。その他の手順はすべて同じです。
エンドポイントを設定する
- 「新規」をクリックします。
- 「エンドポイント名(Endpoint Name)」フィールドに、名前を入力します。
- 「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」で、「Microsoft 365 Public Folders」を選択します。
- 資格情報を入力します。
- 「追加(Add)」をクリックします。
- 「次のステップ」をクリックします。
「Exchange Server Public Folder」エンドポイント
このエンドポイントは、ホスト型ExchangeまたはオンプレミスExchangeのパブリックフォルダーの移行に使用します。移行ガイドおよびサポートドキュメントについては、Exchange Onlineのパブリックフォルダーの移行(Exchange Online Public Folder Migrations)を参照してください。
サポートしている接続エンドポイント
- Exchange Serverのパブリックフォルダー
必要なライセンスタイプ
パブリックフォルダーライセンス(Public Folder License)
要件および前提条件
パブリックフォルダーの移行には、移行の成功に不可欠ないくつかの特別な手順があります。移行を開始する前に、移行ガイドとサポートドキュメントをよく確認してください。
エンドポイントを設定する
- 「新規」をクリックします。
- 「エンドポイント名(Endpoint Name)」フィールドに、名前を入力します。
- 「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」で、「Microsoft 365 Public Folders」を選択します。
- 資格情報を入力します。
- 「追加(Add)」をクリックします。
- 「次のステップ」をクリックします。
「Microsoft 365」エンドポイント
「Microsoft 365」エンドポイントおよび「Exchange Online」エンドポイントは、メールボックスの移行に使用します。移行ガイドおよびサポートドキュメントについては、Mailboxを参照してください。
サポートしている接続エンドポイント
- Exchange OnlineおよびMicrosoft 365
- Google Workspace
- オンプレミスExchange(2013以降)
必要なライセンスタイプ
「ユーザー移行バンドル(User Migration Bundle)」ライセンス
特に考慮すべき点
Exchangeの移行では、スロットリングが発生する場合があります。スロットリングをバイパスする手順については、該当するシナリオの移行ガイドを参照してください。
エンドポイントを設定する
- 「新規」をクリックします。
- 「エンドポイント名(Endpoint Name)」フィールドに、名前を入力します。
- 「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」で、「Microsoft 365」を選択します。
- 表示されたフィールドに、「管理者ユーザー名(Administrator Username)」と「管理者パスワード(Administrator Password)」を入力します。これは、グローバル管理者、または移行元環境を準備する際に作成した管理者である必要があります。
- 「追加(Add)」をクリックします。
- 「次のステップ」をクリックします。
「OneDrive for Business」エンドポイント
「OneDrive for Business」エンドポイントは、ドキュメントの移行に使用します。このエンドポイントには、3つのバリエーションがあります:「OneDrive for Business (Microsoft 365ユーザー) - ドキュメント、権限、バージョン、およびメタデータ」、「OneDrive for Business (Microsoft 365ユーザー) - ドキュメントおよび権限」、「OneDrive for Business (GCCまたは中国の移行) - ドキュメントおよび権限」。移行ガイドおよびサポートドキュメントについては、OneDrive移行とSharePoint移行 を参照してください。
サポートしている接続エンドポイント
- OneDrive for Business
- OneDrive for Business (GCCおよび中国)
- Dropbox
必要なライセンスタイプ
「ユーザー移行バンドル(User Migration Bundle)」ライセンス
エンドポイントを設定する
- 「エンドポイント(Endpoints)」をクリックします。
- 「エンドポイントを追加(Add Endpoint)」をクリックします。
- 「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」で、「OneDrive for Business」を選択します。
-
移行タイプを選択します:「OneDrive for Business (Microsoft 365 User) - Documents, Permissions, Versions and Metadata」、「OneDrive for Business (Microsoft 365 User) - Documents and Permissions」、または「OneDrive for Business (GCC or China migrations) - Documents and Permissions」
- 「資格情報を提供する(Provide Credentials)」オプションは、選択したままにします。
- 「追加(Add)」をクリックします。
「SharePoint Online」エンドポイント
このエンドポイントは、ライセンスが必要な2つのタイプの移行(SharePoint OnlineからGoogleドライブへの移行、およびSharePointからSharePoint Onlineドキュメントライブラリへの移行)に使用します。SharePoint Onlineドキュメントライブラリへの移行シナリオは、Microsoft 365グループの移行にも適用できます。
3つめのオプションであるSharePointからSharePoint (GCCおよび中国)への移行では、ライセンスは必要ありませんが、このエンドポイントを使用します。
移行ガイドおよびサポートドキュメントについては、OneDrive移行とSharePoint移行 を参照してください。
サポートしている接続エンドポイント
- SharePoint Online
- SharePoint (GCCおよび中国)
- SharePoint Onlineドキュメントライブラリ
必要なライセンスタイプ
- SharePoint OnlineおよびSharePoint (GCCおよび中国)の移行には、「ユーザー移行バンドル(User Migration Bundle)」ライセンスが必要です。
- SharePoint OnlineドキュメントライブラリおよびMicrosoft 365グループの移行には、「共有ドキュメントライセンス(Shared Document License)」が必要です。
制限
- MigrationWizでは、移行可能な最大ファイルサイズは、移行タイプと環境によって異なります。ただし、60GBを超えるファイルを移行することはできません。
エンドポイントを設定する
- 「エンドポイント(Endpoints)」をクリックします。
- 「エンドポイントを追加(Add Endpoint)」をクリックします。
- 「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」で、「SharePoint」を選択します。
- 最上位のSharePointドキュメントライブラリのURL(サイトのURL)を入力します。
- 表示されたフィールドに、「管理者ユーザー名(Administrator Username)」と「管理者パスワード(Administrator Password)」を入力します。これは、グローバル管理者、SharePoint Online管理者、またはサイトコレクション管理者のアカウントである必要があります。
- 「追加(Add)」をクリックします。
「Microsoft Teams」エンドポイント
「Microsoft Teams」エンドポイントは、Planner、プライベートチャット、GCCおよび中国、ドキュメントのバージョンおよびメタデータの移行など、Microsoft Teams移行の複数のバリエーションに使用します。移行ガイドおよびサポートドキュメントについては、Microsoft Teamsを参照してください。
サポートしている接続エンドポイント
- Microsoft Teams
必要なライセンスタイプ
本移行タイプでは、チームごとに「コラボレーションライセンス(Collaboration License)」が必要です。
- 各チームで、1ライセンスにつき最大100GBのデータ移行が可能です。
- 1チームあたり100GBを超えるデータを移行する場合は、移行するデータの総量に応じて、十分な数のライセンスを購入してください。たとえば、6つのチームがあり、そのうちの2つのチームに200GBずつのデータがある場合、8つのライセンスを購入する必要があります。
- ライセンスはチームごとに適用され、有効期限は購入日から12か月です。
要件および前提条件
Teamsで、アプリケーションのアクセス許可が承認されていることを確認します。
移行元にはTeams-ReadOnlyAppまたはMigrationWiz-Teams-FullControlを使用し、移行先にはMigrationWiz-Teams-FullControlを使用します。
該当する手順に従ってください。
-
Microsoft 365管理ポータルに、グローバル管理者としてサインインしていることを確認します。
-
移行元でアクセス許可を有効にするには、Teams-ReadOnlyAppまたはMigrationWiz-Teams-FullControlのいずれかに移動し、プロンプトが表示されたら、アプリによるアクセスに同意します。
- 移行先でアクセス許可を有効にするには、MigrationWiz-Teams-FullControlに移動し、プロンプトが表示されたら、アプリによるアクセスに同意します。
- 「ドキュメントの権限」を移行する場合は、移行元テナントと移行先テナントの両方で、MigrationWiz-Teams-FullControlを使用する必要があります。
移行元および移行先の両テナントで、以下の手順5から7を実行します。 -
Microsoft 365管理ポータルで、「MigrationWiz」という名前の新しいセキュリティグループを作成します。セキュリティグループを作成したことがない場合は、Microsoftのガイドに従ってください。
-
新しいユーザーを作成します。このユーザーアカウントは、有効なTeamsライセンスが割り当てられた、クラウド専用アカウントである必要があります。オンプレミス環境およびハイブリッド環境のユーザーアカウントは、サポートしてません。
-
作成したセキュリティグループに、新しいユーザーをメンバーとして追加します。 重要: このユーザーについては、Active Directoryフェデレーションサービスおよび多要素認証をオフにする必要があります。
-
MigrationWizプロジェクトを作成します。
-
エンドポイントの作成時に、新しいユーザーの資格情報を入力します。
特に考慮すべき点
本移行は、移行するアイテムによって手順が異なる場合があります。適切なガイドを選び、内容をよく確認してください。
その他のメールボックス移行用エンドポイント
「GroupWise」エンドポイント
「GroupWise」エンドポイントは、メールボックス移行で、移行元エンドポイントとしてのみ使用することができます。移行ガイドおよびサポートドキュメントについては、GroupWiseの移行(GroupWise Migrations)を参照してください。
サポートしている接続エンドポイント
- Google Workspace
- オンプレミスExchange
- Microsoft 365
必要なライセンスタイプ
「ユーザー移行バンドル(User Migration Bundle)」ライセンス
エンドポイントを設定する
- 「新規」をクリックします。
- 「エンドポイント名(Endpoint Name)」フィールドに、名前を入力します。
- 「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」で、「GroupWise 7+」を選択します。
- 移行するすべてのドメイン(移行元ドメインと移行先ドメインの両方)を追加する必要があります。つまり、プロジェクトのユーザーの移行元ドメイン名が「Sourcedomain.com」、移行先ドメイン名が「Destinationdomain.com」の場合、エンドポイントの作成時に、これらの両ドメインを「ドメイン(Domains)」フィールドに確実に追加することが重要です。ドメインを追加する場合は、「+」ボタンをクリックする必要があります。
- 「GroupWise SOAP URL」を入力します。
- 「資格情報を提供する(Provide Credentials)」のラジオボタンをクリックし、「信頼されたキー(Trusted Key)」を入力します。
- 「追加(Add)」をクリックします。
複数のリンクされていないポストオフィスエージェント(POA)がある場合、POAごとに個別の移行元エンドポイントを作成します。
「IMAP」エンドポイント
「IMAP」エンドポイントは、メールボックスの移行に使用する、移行元専用のエンドポイントです。移行ガイドおよびサポートドキュメントについては、IMAPの移行(IMAP Migrations)を参照してください。
サポートしている接続エンドポイント
- ホスト型Exchange
- オンプレミスExchange 2013以降
- Google Workspace
- Microsoft 365
必要なライセンスタイプ
「ユーザー移行バンドル(User Migration Bundle)」ライセンス
要件および前提条件
IMAPメールシステムには、さまざまなバージョンがあります。このため、実際の「完全移行(Full Migration)」プロジェクトの実行前に、1つまたは複数のメールボックスを対象に、「トライアル移行(Trial Migration)」を実行することをお勧めします。 「トライアル移行(Trial Migration)」が完了したら、移行先のフォルダー構造を確認して、ディレクトリ構造が正しいことを確認します。
「トライアル移行(Trial Migration)」を実行するには、次の手順に従います。
- MigrationWizアカウントにサインインします。
- 該当する移行プロジェクトをクリックします。プロジェクトをまだ作成していない場合は、プロジェクトを作成し、ユーザーをプロジェクトに追加します。
- 「トライアル移行(Trial Migration)」を実行するユーザーを選択します。
- 「移行を開始」をクリックします。
- ドロップダウンリストから、「トライアル移行(Trial Migration)」を選択します。
- 「トライアル移行を開始」をクリックします。
特に考慮すべき点
「IMAP」エンドポイントは、さまざまな移行元環境に使用することができます。お客様の環境によっては、移行元の設定手順が多少異なる場合があります。
エンドポイントを設定する
- 「エンドポイント(Endpoints)」をクリックします。
- 「エンドポイントを追加(Add Endpoint)」をクリックします。
- 「エンドポイント名(Endpoint Name)」フィールドに、名前を入力します。
- 「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」で、「IMAP」を選択します。
-
「サーバー名(Server Name)」は、次の形式で入力する必要があります: imap.example.com
-
「サーバーポート(Server Port)」を入力します。原則として、「サーバーポート(Server Port)」は、「143」または「993」(SSLを使用している場合)のいずれかになります。
-
SSLを使用している場合は、「SSLを使用(Use SSL)」にチェックを入れます。
「Lotus Notes」エンドポイント
「Lotus Notes」エンドポイントは、Lotus NotesメールボックスとLotus Notesリソースルームの移行に使用する、移行元専用のエンドポイントです。移行ガイドおよびサポートドキュメントについては、Lotus Notesを参照してください。
サポートしている接続エンドポイント
- Microsoft 365 (Lotus Notesのリソースと会議室用)
- オンプレミスExchange
- Microsoft 365
必要なライセンスタイプ
「ユーザー移行バンドル(User Migration Bundle)」ライセンス
要件および前提条件
Lotus Notesには、メッセージングシステム用のリモートAPIがないため、MigrationWizを使用するには、ローカルソフトウェアをインストールする必要があります。Lotus Extractorは、Dominoサーバーから抽出したデータをMigrationWizプラットフォームに安全にストリーミングするための、小さなコンソールアプリケーション(スタンドアロンの.exeファイル)です。Lotus Extractorをインストールする手順と要件については、移行ガイドの「移行元環境を準備する」セクションを参照してください。Lotus Extractorのインストール後、MigrationWizのWebポータルで、移行の管理(移行の停止および開始、統計情報の表示など)を行うことができます。
エンドポイントを設定する
- 「新規」をクリックします。
- 「エンドポイント名(Endpoint Name)」フィールドに、名前を入力します。
- エンドポイントタイプ(Endpoint Type): Lotus Notes 6.5+
- 「サーバー名(Server Name)」フィールドに、Lotus Extractorの識別子を入力します。
- 設定したExtractorごとに、個別に移行元エンドポイントを作成します。これらのエンドポイントは、MigrationWizプロジェクトを設定する際に使用します。Extractorごとに、1つのMigrationWizプロジェクトを設定します。
- Lotus Extractorの識別子は、Lotus Extractorの設定時に生成され、Lotus Extractorウィンドウの上部に表示されます。
「Zimbra」エンドポイント
「Zimbra」エンドポイントは、メールボックス移行で、移行元エンドポイントとしてのみ使用することができます。移行ガイドとよくある質問については、Zimbraを参照してください。
サポートしている接続エンドポイント
- Google Workspace
- オンプレミスExchange 2013以降
- Microsoft 365
必要なライセンスタイプ
「ユーザー移行バンドル(User Migration Bundle)」ライセンス
エンドポイントを設定する
- 「エンドポイント(Endpoints)」をクリックします。
- 「エンドポイントを追加(Add Endpoint)」をクリックします。
- 「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」で、「Zimbra 6.5+」を選択します。
- 移行するすべてのドメイン(移行元ドメインと移行先ドメインの両方)を追加する必要があります。つまり、プロジェクトのユーザーの移行元ドメイン名が「Sourcedomain.com」、移行先ドメイン名が「Destinationdomain.com」の場合、エンドポイントの作成時に、これらの両ドメインを「ドメイン(Domains)」フィールドに確実に追加することが重要です。ドメインを追加する場合は、「+」ボタンをクリックする必要があります。
-
「Zimbra ServerのURL(Zimbra Server URL)」を入力します。
-
「資格情報を提供する(Provide Credentials)」のラジオボタンをクリックし、管理者資格情報を入力します。
- 「追加(Add)」をクリックします。
- 「次のステップ」をクリックします。
その他のドキュメント移行用エンドポイント
「Dropbox」エンドポイント
「Dropbox」エンドポイントは、ドキュメント移行で、移行元エンドポイントとしても移行先エンドポイントとしても使用することができます。移行ガイドおよびサポートドキュメントについては、Dropboxの移行(Dropbox Migrations)を参照してください。
サポートしている接続エンドポイント
- Dropbox
- Googleドライブ
- OneDrive for Business
- OneDrive for Business (GCCおよび中国)
- SharePoint
必要なライセンスタイプ
「ユーザー移行バンドル(User Migration Bundle)」ライセンス
要件および前提条件
Dropboxの最新のアップデートにより、現在は管理者アクセス権を自動で取得することはできません。今後、デフォルトでチームフォルダーにアクセスできるようにするには、管理コンソールで自分自身をフォルダーに追加する必要があります。管理者は、管理コンソールのチームフォルダーページで、すべてのチームフォルダーに常にアクセスすることができます。
特に考慮すべき点
重要: MigrationWizでは、「詳細オプション(Advanced Options)」を使用しない限り、現時点ではDropboxのチームフォルダーを移行することはできません。
MigrationWizでは現在、Dropboxの新しいチームスペースの移行はサポートしていません。
Dropboxのヘルプドキュメントに記載されている通り、「一部のチームでは、新しいチームフォルダー構造にアクセスすることができます。dropbox.comで、人の記号が1つ付いた紫色のフォルダーアイコンが表示される場合は、新しいチームスペースがあることを意味します。」
移行可能な1ファイルあたりの最大サイズは、60GBです。
エンドポイントを設定する
- 「エンドポイント(Endpoints)」をクリックします。
- 「エンドポイントを追加(Add Endpoint)」をクリックします。
- 「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」で、「Dropbox」を選択します。
- 「資格情報を提供する(Provide Credentials)」オプションは、選択したままにします。
- 「追加(Add)」をクリックします。
「File Server Home Directories & File Server File Shares」エンドポイント
このエンドポイントは、ファイルサーバーのホームディレクトリまたはファイルサーバーのファイル共有の移行に使用する、移行元専用のエンドポイントです。移行ガイドおよびサポートドキュメントについては、ファイルサーバーの移行(File Server Migrations)を参照してください。
サポートしている接続エンドポイント
ファイルサーバーのホームディレクトリ
- OneDrive for Business
- Dropbox
- OneDrive for Business (中国およびGCC)
ファイルサーバーのファイル共有
- SharePoint
- SharePoint Online
- SharePoint Online (GCCおよび中国)
- Dropbox
必要なライセンスタイプ
「ユーザー移行バンドル(User Migration Bundle)」ライセンス
ファイルサーバーのファイル共有からSharePointへの移行では、ライセンスは必要ありません。
エンドポイントを設定する
- 「エンドポイント(Endpoints)」をクリックします。
- 「エンドポイントを追加(Add Endpoint)」をクリックします。
- 「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」で、「Azure File System」を選択します。
-
表示されたフィールドに、「ストレージアカウント名(Storage Account Name)」と「アクセスキー(Access Key)」を入力します。
- 「追加(Add)」をクリックします。
「PST」エンドポイント
このエンドポイントは、PST(ポータブルストレージテーブル)インスタンスを新しい環境に移行する時の移行元エンドポイントとして、または、メールボックスまたはインプレースアーカイブメールボックスをPSTファイルに変換する時の移行先エンドポイントとして使用します。移行ガイドおよびサポートドキュメントについては、PSTの移行(PST Migrations)を参照してください。
サポートしている接続エンドポイント
- Google Workspace
- Microsoft 365
- メールボックスのロケーション
必要なライセンスタイプ
「ユーザー移行バンドル(User Migration Bundle)」ライセンス
特に考慮すべき点
メールボックスまたはインプレースアーカイブメールボックスをPSTにエクスポートするプロジェクトでは、移行先でAzureのBring Your Own Storageコンテナーを使用します。これにより、メールボックスがPSTにエクスポートされた後、すべてのPSTファイルが保持されます。エクスポートされたメールボックスは、ユーザーメールボックスごとに1つまたは複数のPSTファイルとして、Azureコンテナーに保存されます。BitTitanのAzureストレージは、PST移行の移行元エンドポイントにのみ使用することができます。
メールボックス内のデータ10GBごとに、1つの新しいPSTが作成されます。これにより、エクスポート速度が上昇し、効率が向上します。
エンドポイントを設定する
- 「エンドポイント(Endpoints)」をクリックします。
- 「エンドポイントを追加(Add Endpoint)」をクリックします。
- 「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」で、「PST」を選択します。
-
移行するすべてのドメイン(移行元ドメインと移行先ドメインの両方)を追加する必要があります。つまり、プロジェクトのユーザーの移行元ドメイン名が「Sourcedomain.com」、移行先ドメイン名が「Destinationdomain.com」の場合、エンドポイントの作成時に、これらの両ドメインを「ドメイン(Domains)」フィールドに確実に追加することが重要です。ドメインを追加する場合は、「+」ボタンをクリックする必要があります。
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表示されたフィールドに、「ストレージアカウント名(Storage Account Name)」と「アクセスキー(Access Key)」を入力します。