本記事では、GoogleサイトからMicrosoft 365 SharePointサイトへのサイトページ移行について説明します。
Googleサイトから目的のMicrosoft 365 SharePointサイトに、サイト構造と埋め込みドキュメントを移行するには、ドキュメントプロジェクトを設定して、共有ドキュメントライセンスを使用する必要があります。本移行プロジェクトでは、「共有ドキュメント50GBライセンス(Shared Document 50GB License)」または「共有ドキュメント100GBライセンス(Shared Document 100GB License)」のみが使用可能です。
MigrationWiz
MigrationWizは移行ツールであり、同期ツールではありません。移行完了後に移行元のアイテムに変更が加えられた場合、その変更は移行先には反映されません。同様に、移行先で加えられた変更も、移行元には反映されません。MigrationWizには、(同期エージェントのような)「ライブ」での変更のモニタリング機能はなく、ユーザーの操作なしに競合解決などを処理することはできません。
本移行タイプでは、移行先のSharePointサイトの自動プロビジョニングは、サポートされていません。移行先のSharePointサイトは、事前に作成しておく必要があります。
二要素認証または多要素認証を使用した移行は、サポートされていません。
MigrationWizでは、移行可能な最大ファイルサイズは、移行タイプと環境によって異なります。ただし、60GBを超えるファイルを移行することはできません。
前提条件
移行プロジェクトを円滑に進めるには、次の前提条件に留意してください。
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Googleサイトは、公開設定で構成する必要があります。
-
Googleサイトのページは、新しいGoogleサイト形式である必要があります。以前のGoogleサイトは、サポートされていません。
重要
旧サイトから新サイトへの変換方法については、以前のGoogleサイトを新しいGoogleサイトに変換するを参照してください。制限
GoogleサイトからMicrosoft 365 SharePointサイトへの移行における制限の一部を以下に示します。制限には、現在の移行先の機能によるものと、使用しているAPIに起因するものがあります。
- MigrationWizは、SharePointのチームサイトおよびコミュニケーションサイトへの移行のみをサポートしています。
- 移行対象となるのは、管理者権限を持つアカウントのみです。ただし、管理者ロールを割り当てられたユーザーのアカウントは移行されます。
- デフォルトでは、サイトの作成時に権限は移行されません。
- Google共有ドライブおよびGoogleドライブからSharePointまたはOneDriveサイトに移行されたファイルは、元のファイルにはリンクされません。
-
MigrationWizでは、公開設定のGoogleサイトのみが移行されます。限定公開設定のGoogleサイトを移行することはできません。
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Googleサイトのフォントタイプおよびサイズは、移行先のSharePointサイトの書式設定の制限により、移行されません。
- SharePointサイトは、折りたたみ可能なコンテンツをサポートしていないため、Googleサイトの折りたたみ可能なコンテンツは、プレーンテキストとして移行されます。
-
SharePointサイトは、HTML埋め込みウェブページをサポートしていないため、Googleサイトのレイアウトとコンテンツが歪むことがあります。
-
Googleサイトでは、メニュー階層の深さに制限はありませんが、SharePointサイトでは、2つの階層のみがサポートされています。そのため、第3階層以降のメニューは、第2階層と同じ階層に移行されます。
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Googleサイトでは、1セクションあたり最大4つの列をサポートしていますが、SharePointサイトでは、3つの列しかサポートしていません。そのため、4番目の列は、次の新しいセクションの最初の列として移行されます。
- MigrationWizでは、Googleサイトをプレーンテキスト形式で移行します。他の形式でのエクスポートは、サポートされていません。
- 移行プロセス中に、次のエラーが表示される場合があります。
- 「画像の作成中にエラーが発生しました。(Error while creating image.)」このエラーは、通常、移行先での画像の作成中に問題が発生したことを示します。このエラーメッセージが表示されても、すべての画像ファイルの移行が問題なく正常に完了することがテストで示されているため、このエラーは無視してください。
- 「移行先の資格情報を確認できませんでした。MigrationWizのフルコントロール権限アプリまたは委任権限アプリが、Azureポータルで利用可能であることを確認してください。(Your migration failed while checking destination credentials. Please verify the MigrationWiz Full Control App or Delegate App is available at Azure portal.)」このエラーは誤りです。間違ったユーザー名またはパスワードを入力すると、上記のメッセージが表示されます。正しいメッセージは次の通りです。「移行元または移行先の資格情報を確認できませんでした。管理者のユーザー名またはパスワードが無効であると思われます。(Your migration failed while checking source or destination credentials. The administrator username or password seems to be invalid.)」
移行できるアイテム
本セクションでは、GoogleサイトからSharePointサイトへの移行で、マッピングによって移行されるアイテムと、それ以外のすべての移行可能なアイテムについて説明します。
GoogleサイトからMicrosoft SharePointサイトへの移行プロジェクトでは、2つの主要なアイテムタイプが移行されます。
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サイト構造:個々のページのレイアウト、コンテンツ、およびサイトのページ階層
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サイトに埋め込まれたドキュメント:サイト内の埋め込みファイルのみが移行されます。
重要
マイドライブ内のフォルダーも移行対象に含まれます。これは、これらのフォルダーがユーザーのGoogle共有ドライブの一部であるためです。
- Googleサイトのテーマ
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Googleサイトのフッター
-
Googleサイトのファビコン
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GoogleサイトのCloud Search(Google Workspaceサービスまたはサードパーティのデータソースで、組織のコンテンツ全体を検索する機能)
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Googleサイトの埋め込みフォーム
-
Googleサイトの埋め込みチャート
- 共有ドライブのコンポーネント
- ドライブのチャートコンポーネント
-
同じページ内の特定のセクションを指すリンク
GoogleサイトからSharePointサイトへの移行で、マッピングされるアイテムは以下の通りです。
新しいGoogleサイト |
SharePointサイト |
サイト名 |
サイト名 |
ページタイトル |
ページタイトル |
サブページ |
サブページ |
新しいメニューセクション |
新しいメニューセクション |
埋め込まれたページ全体 |
埋め込まれたページ全体 |
レイアウト |
レイアウト |
セクション |
セクション |
背景画像 |
背景画像 |
ロゴ |
サイトロゴ |
ナビゲーションバーのメニュー |
ナビゲーションバー |
目次 |
本文 |
画像 |
画像 |
画像カルーセル |
画像ギャラリー |
テキストボックス |
テキストボックス |
埋め込み |
埋め込み |
折りたたみ可能なグループ |
本文 |
ボタン |
ボタン |
新しいリンク |
新しいリンク |
YouTube |
YouTube |
分離記号 |
分離記号 |
プレースホルダー |
セクション内のセル |
Googleマップ |
Bingマップ |
Googleカレンダー |
SharePoint予定表 |
ドライブ内のファイル(ドキュメント)、埋め込みフォルダー |
(埋め込み)ドキュメントライブラリ |
ドキュメント |
ドキュメントライブラリ |
ドキュメントの権限 |
ドキュメントの権限 |
Googleドキュメント |
埋め込みファイルビューアー - Word |
Googleスプレッドシート |
埋め込みファイルビューアー - スプレッドシート |
Googleスライド |
埋め込みファイルビューアー - スライド |
移行元環境を準備する
Googleサイトエンドポイント
このエンドポイントでは、テナントにサービスアカウントを設定して、Google APIを有効にする必要があります。
警告
移行を成功させるには、移行前にGoogleサイトのテーマ、フッター、ファビコン、Cloud Search、フォーム、チャートを除外してください。また、移行元のドライブのチャートコンポーネントおよび共有ドライブのコンポーネントも、MigrationWizではサポートされていないため、除外してください。前提条件
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Google Cloud Platformのサブスクリプション
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Google特権管理者アカウント
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Google Workspaceテナントにサービスアカウントを設定する知識
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サービスアカウントは、MigrationWizプロジェクトを作成する前に設定する必要があります。
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管理者にはGoogleドライブの権限が必要です。
Googleプロジェクトを作成する
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Google Cloud Platform (GCP)コンソールにアクセスし、特権管理者としてログインします。次のいずれかの方法を選択します。
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Google Cloud Platformコンソールを初めて使用する場合は、利用規約に同意し、「プロジェクトを作成(Create Project)」をクリックします。
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以前にGoogle Cloud Platformコンソールを使用したことがある場合は、画面上部の最新のプロジェクト名の横にある「下へ(Down)」をクリックして、プロジェクトリストを開きます。「新しいプロジェクト(New Project)」をクリックします。
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プロジェクト名を入力し、「作成(Create)」をクリックします。
サービスアカウントのAPIを有効にする
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Google Cloud Platformコンソールにアクセスし、「メニュー(Menu)」 「APIとサービス(APIs & Services)」 「ライブラリ(Library)」をクリックします。
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以下のAPIを選択し、「有効にする(Enable)」をクリックして、有効化します。APIごとに操作を繰り返します。
- Googleテナント内で各サービスが有効になっていることを確認してください。
ユーザーが利用するサービスを制御する方法については、次のガイドを参照してください。Google Workspaceユーザー向けにサービスを有効または無効にする
顧客のテナントでサービスアカウントを作成する
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Google Cloud Platformコンソールで、「メニュー(Menu)」 「IAMと管理(IAM & Admin)」 「サービスアカウント(Service Accounts)」をクリックします。
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「サービスアカウントを作成(Create Service Account)」をクリックして、名前を入力します。
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「作成(Create)」をクリックします。
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「ロールを選択(Select a role)」ドロップダウンメニューから「オーナー(Owner)」を選択して、新しいサービスアカウントにオーナーの役割を付与します。
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「完了(Done)」をクリックします。
- 「サービスアカウント(Service Accounts)」のページで、上記の手順で作成したサービスアカウントの「アクション(Actions)」列の下にある縦の3点リーダー「⋮」をクリックし、「鍵を管理(Manage Keys)」をクリックします。
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「鍵を追加(Add key)」をクリックします。
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「新しい鍵を作成(Create new key)」をクリックします。
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「鍵のタイプ(Key type)」として、JSON形式が選択されていることを確認します。
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「作成(Create)」をクリックします。
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「閉じる(Close)」をクリックします。
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鍵は必ずJSONファイルとしてダウンロードし、ファイルの名前と保存場所を書き留めてください。このJSONファイルは、移行プロジェクトで移行エンドポイントを設定する際に使用します。
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JSONファイル内の “type”、“private_key”、“client_email” の各フィールドには、情報が記載されている必要があります。これらのフィールドは必須で、空欄になっていると、エンドポイント作成時にファイルをアップロードできません。
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-
上記の手順3で作成したサービスアカウントを特定します。
-
「操作(Actions)」の右上隅にある列表示オプション「|||」ボタンをクリックして、そのサービスアカウントの「一意のID(Unique ID)」フィールドを特定します。
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「一意のID(Unique ID)」のチェックボックスをオンにします。
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「OK」をクリックします。
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「一意のID(Unique ID)」フィールドの番号をコピーします。この番号は、クライアントIDとして後の手順で使用します。
-
クライアントIDは、管理者アカウントのパスワードと同様に、厳重に管理してください。
-
-
移行のスコープを設定する
Google管理コンソールのダッシュボードで、次の手順を実行します。
- 「セキュリティ(Security)」をクリックします。
- 「APIの制御(API controls)」をクリックします。
-
「APIの制御(API controls)」ページで、「ドメイン全体の委任(Domain-wide delegation)」セクションを特定します。
-
「ドメイン全体の委任を管理(Manage domain-wide delegation)」をクリックします。
-
「新しく追加(Add new)」 をクリックします。
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「クライアントID(Client ID)」フィールドに、サービスアカウントの一意のIDを入力します。
-
「OAuthスコープ(OAuth scopes)」フィールドに、次のスコープを入力します。
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「承認(Authorize)」をクリックします。
移行先環境を準備する
以下の手順に従って、移行先環境を準備します。
-
移行に使用するSharePoint Online管理者またはサイトコレクション管理者のアカウントを作成するか、テナントのグローバル管理者アカウントを使用します。
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SharePointサイトを作成し、ドキュメントライブラリが存在するサイトのURLを書き留めます。
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移行先のSharePoint Onlineサイトに、追加のドキュメントライブラリを作成します(任意)。作成方法については、次のMicrosoftのガイドの手順に従ってください。ドキュメントライブラリの概要
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必要なすべてのユーザー/グループ(外部ユーザーがいる場合は、それを含む)がSharePointサイトに設定され、移行先のドキュメントライブラリの使用が可能になっていることを確認します。
重要
本シナリオでは、移行先環境はコミュニケーションサイトまたはチームサイトである必要があります。それ以外の場合は、移行を実行することができません。
- 新しいコミュニケーションサイト - 移行時に自動的に作成されます。
- 既存のコミュニケーションサイト - 移行前に手動で作成するか、移行先の既存のコミュニケーションサイトを使用することもできます。
- 既存のチームサイト - テンプレートを使用して、移行前に手動で作成することができます。または、移行先の既存のチームサイトを使用することもできます。
チームサイトの自動作成はサポートされていないため、注意してください。
SharePointのアプリケーション権限
移行先環境の設定を続行するには、以下のアプリケーション権限オプションのいずれかを選択し、それぞれの手順に従って、移行先の権限レベルを有効にします。
最も簡単な方法は、テナントの作成時に設定したグローバル管理者アカウントを使用することです。移行にグローバル管理者アカウントを使用しない場合は、代わりに新しい管理者アカウントを作成することができます。このユーザーアカウントには、SharePointを含むライセンスを割り当て、プロジェクトの移行先SharePointのサイトコレクション管理者権限を付与する必要があります。
-
Microsoft 365でユーザーを作成し、SharePointを含むライセンスを割り当てます。詳細な手順については、Microsoftの記事、ユーザーを追加して同時にライセンスを割り当てるを参照してください。
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管理者権限を設定します。プロジェクトでエンドポイントの管理者として使用するユーザーアカウントに、以下のいずれかの権限レベルを付与します。
- グローバル管理者。グローバル管理者の権限を設定する手順については、次のMicrosoftのガイドを参照してください。Microsoft 365管理センターで管理者ロールを割り当てる
- SharePoint管理者。サイトコレクション管理者の権限およびプロジェクトの設定については、MigrationWiz - アクセス権限の要件を参照してください 。
- アプリをインストールするには、テナントにグローバル管理者アカウントでサインインしている必要があります。
- MigrationWiz-SharePoint-Delegatedに移動し、プロンプトが表示されたら、アプリのアクセスに同意します。「許可(Accept)」をクリックすると、BitTitanログインページにリダイレクトされます。これは通常の動作で、ログインページは閉じることができます。
SharePointでアプリベースの認証を有効にすると、セキュリティが強化されるだけでなく、Microsoftによるスロットリングの発生を低減することができます。以前のMicrosoft 365認証では、Microsoftによるスロットリングの発生頻度が高かったため、この認証方法が実装されました。アプリベースの認証は、Microsoft 365テナントに特有のものです。
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グローバル管理者としてサインインしていることを確認します。
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MigrationWiz-SharePoint-FullControlに移動し、プロンプトが表示されたら、アプリのアクセスに同意します。
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Microsoft 365管理ポータルで、「MigrationWiz」という名前の新しいセキュリティグループを作成します。
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プロジェクトで移行するデータを保有していない、新しいユーザーを作成します。このアカウントには、管理者ロールを割り当てる必要はありません。また、既存のユーザーを使用することもできます。このユーザーには、SharePointライセンスが適用されている必要があります。
-
上記の手順で作成したセキュリティグループに、新しい(または既存の)ユーザーをメンバーとして追加します。所有者として追加しても、ここでは機能しません。
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MigrationWizプロジェクトを作成します。
-
移行元および移行先エンドポイントの作成時に、上記の手順4で作成したユーザーの資格情報を、そのユーザーが属する各エンドポイントにそれぞれ入力します。
-
MigrationWizプロジェクトの「詳細オプション(Advanced Options)」で、「サポート(Support)」タブ内の「サポートオプション(Support Options)」フィールドに、「UseApplicationPermission=1」を追加します。
権限を削除する手順については、後述の移行後の手順セクションで説明します。
MigrationWizでの手順
重要
移行は、二段階に分けて実行する必要があります。操作の順序については、以下の説明を参照してください。
ライセンス
GoogleサイトからMicrosoft 365 SharePointサイトへの移行でサポートされているライセンスタイプは、「共有ドキュメントライセンス(Shared Document License)」です。
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「共有ドキュメント50GBライセンス(Shared Document 50GB License)」および「共有ドキュメント100GBライセンス(Shared Document 100GB License)」の両方を使用することができます。
-
どちらのライセンスも、サイトごとに、各ライセンスの移行可能な最大量のデータを移行することができます。
-
1サイトあたり100GBを超えるデータを移行する場合は、移行する総データ量に応じて、十分な数のライセンスを購入してください。たとえば、6つのサイトがあり、そのうちの2つのサイトにそれぞれ200GBの埋め込みデータがある場合、8つのライセンスを購入する必要があります。
ライセンスを購入する
以下の手順に従って、ライセンスを購入します。
-
上部のナビゲーションバーで、「購入(Purchase)」をクリックします。
-
必要なライセンスタイプの「選択(Select)」ボタンをクリックします。
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購入するライセンスの数を入力します。「今すぐ購入(Buy Now)」をクリックします。
-
必要に応じて、「請求先住所(Billing Address)」を入力します。
-
「次へ(Next)」をクリックします。
-
「注文内容(Order Summary)」を確認し、「支払い方法(Payment Method)」を入力します。
-
「購入する(Place Your Order)」をクリックします。
支払いが受領されると、ライセンスが発行されます。
-
クレジットカードで購入する場合、決済後すぐにライセンスが使用可能になります。
-
電信送金(100ライセンス以上)で購入する場合は、支払いが受領、承認された後に、ライセンスが使用可能になります。
-
注文書は、処理コストが発生するため受け付けていません。
どちらの場合も、支払いが承認されたことがメールで通知された時点で、ライセンスがログインアカウントで使用可能になります。
クーポンの引き換えやその他のライセンスタイプなど、ライセンスの詳細については、MigrationWizのライセンスおよびライセンス付与を参照してください。
ドキュメント移行プロジェクトを設定する
GoogleサイトからSharePointサイトへの移行を実行するには、次の手順に従ってください。
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MigrationWizダッシュボードで、「マイ・プロジェクトへ」をクリックします。
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「プロジェクトを作成(Create Project)」をクリックします。
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「ドキュメントプロジェクトを作成(Create a Document Project)」を選択します。
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「次のステップ」をクリックします。
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「プロジェクト名(Project Name)」に名前を入力し、「顧客(Customer)」の一覧から顧客を選択します。新しい顧客を作成する場合は、次の手順に従います。
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「新規(New)」をクリックし、「プライマリメールドメイン(Primary Email Domain)」や「会社名」などの必要事項を入力します。
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「保存(Save)」をクリックします。
-
-
「次のステップ」をクリックします。
-
「移行元の設定」で、「エンドポイント(Endpoint)」ドロップダウンメニューから、「Google Modern Sites」を選択します。エンドポイントが作成されていない場合は、次の手順に従います。
-
「新規」をクリックし、「エンドポイント名(Endpoint Name)」フィールドに名前を入力します。
-
「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」ドロップダウンメニューから、「Google Modern Sites」を選択します。
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JSONファイルをアップロードして、サービスアカウントを設定します。
-
「特権管理者ユーザー名(Super Administrative Username)」フィールドに、Google Workspaceの有効な特権管理者アカウントのメールアドレスを入力します。特権管理者のドメインは、エンドユーザーのドメインと同じである必要があります。
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-
「移行先の設定(DESTINATION SETTINGS)」で、「エンドポイント(Endpoint)」ドロップダウンメニューから、「SharePoint Sites」を選択します。 エンドポイントが作成されていない場合は、次の手順に従います。
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「新規」をクリックし、「エンドポイント名(Endpoint Name)」フィールドに名前を入力します。
-
「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」ドロップダウンメニューから、「SharePoint Sites」を選択します。
- SharePointサイトのURLを書き留めます。
- 「Microsoft 365ユーザー名(Microsoft 365 Username)」と「Microsoft 365パスワード(Microsoft 365 Password)」の各フィールドに、Microsoft 365管理者の資格情報を入力します。
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-
「保存して概要へ移動」をクリックします。
-
「保存」をクリックします。
サイトを追加する
次のいずれかのオプションを使用して、移行するアカウント(アイテム)をプロジェクトに追加します。
-
クイック追加(Quick Add):アイテムを1つずつ追加することができます。移行元と移行先のサイトアドレスをそれぞれ入力してください。
-
一括追加:CSVテンプレートを使用して、多くのサイトをプロジェクトに一括で追加することができます。詳細については、MigrationWiz - 詳細オプションと一般オプションの記事の「一括追加」セクションを参照してください。
いずれの場合も、プロジェクトのダッシュボードに移動し、「新しいアイテムを追加(Add New Items)」をクリックして、「クイック追加(Quick Add)」または「一括追加」を選択します。
重要
移行元サイトおよび移行先サイトのURLは、MigrationWizの既定の構文に従って入力してください。
詳細オプション
推奨オプション
次のオプションは、本移行シナリオで最も有用なオプションです。
- UseApplicationPermission=1 アプリベースの認証を選択した場合は、このサポートオプションを追加します。追加しないと、移行を実行することはできません。
資格情報を検証する
-
検証するアイテムを含むプロジェクトを開きます。
-
検証するラインアイテムを選択します。
-
ダッシュボードの「移行を開始」ボタンをクリックします。
-
ドロップダウンリストから、「資格情報の検証(Verify Credentials)」を選択します。
-
検証が完了したら、「ステータス(Status)」セクションを選択し、検証結果を表示します。
移行を実行する
「エラーの再試行(Retry Errors)」を実行する
ユーザーリストを確認し、「移行に失敗しました(Failed)」という赤いエラー表示をクリックします。表示された情報に従って、操作を行ってください。
問題が解決しない場合は、サポートに連絡してください。
マルチサイクル移行
マルチサイクル移行では、移行先のSharePointサイト全体が上書きされます。MigrationWizでは、個々のHTMLページまたはページのセクションに、ウォーターマークを付けることはできません。そのため、移行元で編集を行うと、移行先のすべてのサイトページが上書きされます。これは、ページ構造とページのコンテンツにのみ適用されます。
マルチサイクル移行では、埋め込みドキュメントは別に処理されます。既存のワークフローに従って、個々のファイルにウォーターマークが付けられます。そのため、移行元で編集が行われたドキュメントのみが移行されます。移行先のファイルが上書きされることはありません。
考慮すべき点
GoogleサイトからSharePointサイトへのマルチサイクル移行を実行する場合は、次の点に注意してください。
- MigrationWizでは、必要に応じて、いつでもリセット機能を有効にすることができます。さらに、このリセット機能は、マルチサイクル移行プロセスに影響を与えることはなく、移行プロセス中に発生する可能性があるエラーまたは例外を修正するのに役立ちます。
- MigrationWizでは、個々のHTMLページまたはページのセクションに、ウォーターマークを付けることはできません。そのため、移行元でウォーターマークを付けることにより、移行先に変更を反映することができます。
- マルチサイクル移行では、ドキュメント以外の、サイト内のすべてのアイテムが上書きされます。つまり、
サイトのコンテンツと画像は、移行元からのコンテンツおよび画像に置き換えられます。ただし、前回の移行後に新たに移行元に追加されたドキュメント、または編集が行われたドキュメントは、移行先に移行されます。
移行後の手順
認証アプリを削除する
Microsoft Entra管理センターで、認証アプリを削除することができます。
- Microsoft Entra管理センターにサインインします。
- Microsoft Entra IDを選択します。
- ウィンドウの左サイドバーで、「ID(Identity)」 「アプリケーション(Applications)」 「エンタープライズアプリケーション(Enterprise applications)」に移動します。
- 「管理(Manage)」セクションで、「すべてのアプリケーション(All applications)」を選択し、設定したアプリケーション権限(MigrationWiz-SharePoint-DelegatedまたはMigrationWiz-SharePoint-FullControl)を特定して選択します。
- 「管理(Manage)」 「プロパティ(Properties)」に移動し、プロパティバーから「削除(Delete)」を選択します。