本ガイドは、GoogleドライブからOneDrive for Businessにフォルダーとドキュメントを移行するための完全な導入手順書です。移行にはAzureサブスクリプションが必要です。移行が最速化され、スロットリングがバイパスされます。
本移行ガイドでは、実際に移行を実行するために必要な手順について説明します。移行の準備には、多くの手順を実行する必要があります。初めて移行を実行する際は、移行計画と戦略を参照してください。移行の計画と設定、および一般的な移行のベストプラクティスについて説明しています。移行を開始する前に、内容を確認することをお勧めします。
一部のアイテムタイプは移行されません。下のバーをクリックすると、移行できるアイテムタイプと移行されないアイテムタイプの全リストが表示されます。弊社では、お客様により良い移行体験を提供できるよう努めております。そのため、リストに表示されているアイテムは、今後変更される可能性があります。
MigrationWizは移行ツールであり、同期ツールではありません。移行完了後に移行元のアイテムに変更が加えられた場合、その変更は移行先には反映されません。同様に、移行先で加えられた変更も、移行元には反映されません。MigrationWizには、(同期エージェントのように)「ライブ」での変更のモニタリング機能はなく、ユーザーの操作なしに競合解決などを処理することはできません。
「共有アイテム(Shared with Me)」内のアイテムとフォルダーは移行されません。「マイドライブ(My Drive)」内のアイテムのみが移行されます。「共有アイテム(Shared with Me)」内のアイテムを移行するには、「マイドライブ(My Drive)」に追加する必要があります。
2要素認証あるいは多要素認証を使用した移行はサポートしていません。
エンドポイントの変更通知
For GovernmentまたはGoogleドライブからOneDrive for Business (中国)への移行の場合は、移行先エンドポイントの選択で、「OneDrive」ではなく「OneDrive GCC/China」を選択します。
Azure環境を設定する
Microsoft提供のAzureストレージを使用している場合は、以下の手順を省略することができます。
- Azureストレージのコストを見積もります。この手順は任意ですが、顧客に事前にストレージのコストを提供する際に有用です。
- Azureサブスクリプションを購入します。(1か月間無料の試用版を使用することもできますが、移行できるデータが少量となります。)
- Azureストレージアカウントを作成します。Blob Storageではなく、「STORAGE(汎用v1またはv2)」アカウントを作成してください。ストレージアカウント名とプライマリアクセスキーを書き留めます。移行先のOffice 365テナントと同じMicrosoftデータセンターに、Azureストレージアカウントを作成することをお勧めします。 移行のためにAzureコンテナーを作成する必要はありません。
- https://portal.azure.com/にログインします。
- 「ストレージ(Storage)」をクリックします。
- 下部にある「アクセスキーを管理(Manage Access Keys)」をクリックします。アクセスキーは、MSPCompleteで移行元エンドポイントを作成する際に入力する必要があります。移行先のOffice 365テナントと同じMicrosoftデータセンターに、Azureストレージアカウントを作成することをお勧めします。
- ストレージアカウント名とプライマリアクセスキーを次のように書き留めます:
- -accesskey これは、Blobのストレージアカウント名です。(例:accountname)
- -secretkey これは、ストレージアカウントのアクセスキーです。(例:W1RrDfkPNkfYfdVqizMNJjn5mXchwMP5uYBY8MsMqWTA7EubG911+4fZlki0Gag==)
移行元環境を準備する
移行元エンドポイント:Googleドライブ(Own Service Account)エンドポイント
移行元エンドポイントがGoogleドライブ(Own Service Account)の場合、テナントにサービスアカウントを設定して、Google APIを有効にする必要があります。移行元エンドポイントの環境を設定するには、次の手順に従ってください。
前提条件:
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Google Cloud Platformのサブスクリプション
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Google特権管理者アカウント
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G Suiteテナントにサービスアカウントを設定する知識
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サービスアカウントは、MigrationWizプロジェクトを作成する前に設定する必要があります。
Googleプロジェクトを作成する
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Google Cloud Platform (GCP)コンソールに移動し、特権管理者としてログインします。次のいずれかの方法を選択します:
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Google Cloud Platformコンソールを初めて使用する場合は、利用規約に同意し、「プロジェクトを作成(Create Project)」をクリックします。
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以前にGoogle Cloud Platformコンソールを使用したことがある場合は、画面上部の最新のプロジェクト名の横にある「下へ(Down)」をクリックして、プロジェクトリストを開きます。「新しいプロジェクト(New Project)」をクリックします。
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プロジェクト名を入力し、「作成(Create)」をクリックします。
- 新しいプロジェクトを作成したら、画面上部の現在のプロジェクト名の横にある「下へ(Down)」アイコンをクリックして、リストから新しく作成したプロジェクト名を選択します。
サービスアカウントのAPIを有効にする
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Google Cloud Platformコンソールで、「メニュー(Menu)」 > 「APIとサービス(APIs & Services)」 > 「ライブラリ(Library)」をクリックします。
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下記のAPIを選択し、「有効にする(Enable)」をクリックします。
APIごとに操作を繰り返します:-
Google Drive API
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Admin SDK
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Googleテナント内で各サービスが有効になっていることを確認してください。次のガイドに従うと、ユーザーが利用できるサービスを制御することができます: Google Workspaceユーザー向けにサービスを有効または無効にする
顧客のテナントでサービスアカウントを作成する
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Google Cloud Platformコンソールで、「メニュー(Menu)」 > 「IAMと管理(IAM & Admin)」 > 「サービスアカウント(Service Accounts)」をクリックします。
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画面の上部中央にある「+ サービスアカウントを作成(+ Create Service Account)」をクリックして、名前を入力します。
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「作成(Create)」をクリックします。
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「役割(Role)」ドロップダウンメニューから「オーナー(Owner)」を選択して、新しいサービスアカウントにオーナーの役割を付与します。
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「続行(Continue)」をクリックして次の手順に進み、「完了(Done)」ボタンをクリックします。
- 「サービスアカウント(Service Accounts)」のページに戻ります。
- 「サービスアカウント(Service Accounts)」のページで、上で作成したサービスアカウントの「操作(Actions)」列の下にある縦の3点リーダーをクリックします。
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「キーを作成(Create Key)」をクリックします。
- 「キーのタイプ(Key Type)」としてJSON形式が選択されていることを確認します。
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「作成(Create)」をクリックします。
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「閉じる(Close)」をクリックします。
キーは必ずJSONファイルとしてダウンロードし、ファイルの名前と場所を書き留めてください。このJSONファイルは、移行プロジェクトで移行エンドポイントを設定する際に使用します。
JSONファイルのフィールドには、“type”、“private_key”、 “client_email”が含まれている必要があります。これらの必須フィールドが空欄になっていると、エンドポイント作成時にファイルのアップロードに失敗します。
移行のスコープを設定する
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Google Cloud Platformコンソールで:
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- 「メニュー(Menu)」をクリックします。
- 「IAMと管理(IAM & Admin)」 をクリックします。
- 「サービスアカウント(Service Accounts)」をクリックします。
- 手順3で設定したサービスアカウントを特定します:顧客のテナントでサービスアカウントを作成します。
- サービスアカウントの「一意のID(Unique ID)」を特定し、番号をコピーします。このクライアントIDの番号は、後の手順で使用します。
- 「一意のID(Unique ID)」フィールドを表示するには、ビューへの追加が必要になる場合があります。「列表示オプション(Column display options)」ボタンをクリックし、「一意のID(Unique ID)」のチェックボックスをオンにし、「OK」をクリックします。
- クライアントIDは、管理者アカウントのパスワードと同様に厳重に管理してください。
- テナントでGoogle UIが更新されているかどうかに応じて、下記の2つのオプションのいずれかを実行します。
- G Suiteの管理ページに移動します。admin.google.com
- 「セキュリティ(Security)」をクリックします。
- 「API コントロール(API Controls)」をクリックします。
- 「ドメイン全体の委任(Domain-wide delegation)」の下にある「ドメイン全体の委任を管理(Manage domain-wide delegation)」をクリックします。
- G Suiteの管理ページに移動します。admin.google.com
- 「セキュリティ(Security)」をクリックします。
- 「詳細設定(Advanced Settings)」をクリックします。
- 「ドメイン全体の委任(Domain-wide delegation)」の下にある「ドメイン全体の委任を管理(Manage domain-wide delegation)」をクリックします。
- 「ドメイン全体の委任を管理(Manage domain-wide delegation)」のページで、「新しく追加(Add new)」をクリックします。
上記の手順を完了後:
- 「クライアントID(Client ID)」フィールドに、上記の手順でコピーした「一意のID(Unique ID)」を貼り付けます。
- 「OAuthスコープ(OAuth scopes)(カンマ区切り)」フィールドに、次のすべてのスコープを貼り付けます:
- 移行元エンドポイントの場合:
https://www.googleapis.com/auth/admin.directory.group.readonly, https://www.googleapis.com/auth/admin.directory.user.readonly, https://www.googleapis.com/auth/drive.readonly
- 移行元エンドポイントの場合:
- 「承認(Authorize)」をクリックします。
特定の「一意のID(Unique ID」と、IDに関連付けられたスコープが一覧表示されます。
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移行先環境を準備する
移行に使用する管理者アカウントをOffice 365で作成するか、または、テナントのグローバル管理者アカウントを使用します。
最も簡単な方法は、グローバル管理者アカウントを使用することです。グローバル管理者アカウントは、テナント作成時に設定したものです。移行にグローバル管理者アカウントを使用しない場合は、代わりに新しい管理者アカウントを作成することができます。新しい管理者アカウントには、各ユーザーのデータにアクセスするためのフルアクセス権を付与する必要があります。
移行プロセス中に各ユーザーのOneDrive for Businessプロファイルをプロビジョニングするためには、管理者アカウントにフルライセンスが付与されている必要があります。「個人用サイトはインスタンス化されていません(PermissionsUserNotLicensed)」 というエラーが発生した場合は、ユーザーのOneDriveコレクションが存在せず、移行に使用する管理者アカウントにフルライセンスが割り当てられていないことを意味します。問題を解決するには、管理者アカウントにライセンスを割り当て、移行を再度実行します。
委任された管理者権限の管理者アカウントを作成する
最も簡単な方法は、テナントの作成時に設定したグローバル管理者アカウントを使用することです。移行にグローバル管理者アカウントを使用しない場合は、代わりに新しい管理者アカウントを作成することができます。新しい管理者アカウントには、OneDrive for Businessを含むライセンスを割り当て、グローバル管理者権限またはSharePoint管理者権限のいずれかを付与する必要があります。
重要: 移行するユーザーアカウントを管理者アカウントとして使用しないようにしてください。共有権限が失われる問題が発生する可能性があります。
プロセス:
- Office 365でユーザーを作成し、OneDrive for Businessを含むライセンスを割り当てます。詳細な手順については、ユーザーを追加して同時にライセンスを割り当てるの記事を参照してください。
- 新しいユーザーにグローバル管理者権限またはOffice 365のSharePoint管理者権限を付与します。
- 管理者アカウントが、多要素認証ではなく基本認証を使用するように設定されていることを確認してください。
上記の手順を実行すると、指定したユーザーがOffice 365管理者センターに表示されます。ユーザーアカウントを完全にプロビジョニングするには、最大24 時間かかる場合があります。
アプリベースの認証の使用
アプリベースの認証は、SharePoint、OneDrive for Business、Office 365グループ(ドキュメント)、およびTeamsの移行で使用されます。この認証を有効にすると、セキュリティが強化され、Microsoftによるスロットリングが起きる可能性が減少します。以前のOffice 365認証では、Microsoftによるスロットリングの対象となる頻度が高かったため、この認証方法が実装されました。アプリベースの認証は、移行環境がOffice 365テナントの場合の認証方法です。
アプリベースの認証を使用するには、次の手順を実行します:
テナントにアプリケーションを追加する
移行先の権限レベルを設定する手順:
- MigrationWiz-SharePoint-FullControlに移動し、プロンプトが表示されたら、アプリへのアクセスに同意します。
- Office 365管理ポータルで、「MigrationWiz」という名前の新しいセキュリティグループを作成します。
- 新しいユーザーを作成します。
- 作成したセキュリティグループに、新しいユーザーをメンバーとして追加します。
- MigrationWizプロジェクトを作成します。
- エンドポイントを作成する際に、上記の手順で作成したユーザーの資格情報を入力します。
ライセンスを割り当てる
OneDrive for Businessを含むOffice 365ライセンスを、移行に使用する管理者アカウントに割り当てます。
- ユーザーがOneDriveを使用したことがない場合、MigrationWizでは、MSPCompleteで移行先エンドポイントを作成する際に入力した管理者アカウントの資格情報を使用して、移行する各ユーザーのOneDrive(SharePoint)プロファイルをプロビジョニングします。MigrationWizでは、ユーザーアカウントの作成は行いません。ユーザーアカウントは、事前に作成しておく必要があります。
- MigrationWizでは、ブロックされたユーザーのOneDriveプロファイルをプロビジョニングすることはできません。ユーザーがブロックされている場合、プロビジョニングエラーまたはアクセスエラーが発生します。
Office 365でアカウントを設定し、ライセンスを割り当てます。設定および割り当てには、いくつかの方法があります:
- 手動で1つずつ追加する。
- CSVファイルを使用して一括インポートする。詳細については、複数のユーザーを同時にユーザーに追加するの記事を参照してください。「移行元環境を準備する」セクションの手順3で作成したCSVファイルを使用することができます。
- PowerShellスクリプトを使用する。詳細については、PowerShell Microsoft 365ユーザーアカウントを作成するの記事を参照してください。
重要:権限を移行する場合、ユーザー名の「@」記号より前の部分が、Office 365とGoogleドライブで一致している必要があります。たとえば、Googleドライブのユーザーアカウントが「john.smith@domain1.com」の場合、「@」記号より前の「john.smith」が、Office 365でも同じである必要があります。ドメイン名は異なっていても構いません。詳細については、次を参照してください:Office 365でグループを設定します。Googleドライブのグループに割り当てられている権限を移行する場合は、Office 365のグループ名がGoogleドライブのグループ名と一致している必要があります。 ドメインに必要なOffice 365 CNAMEを作成します。詳細については、DNSレコードを追加して自分のドメインを接続するの記事を参照してください。Office 365のテナントで、アプリベースの認証を設定します。
移行後の手順
BitTitanのエンタープライズアプリを削除するには、次の手順を実行します:
- PowerShellを起動します。
- PowerShellをOffice 365に接続します。
- 次のコマンドを入力します:
Connect-AzureAD
- プロンプトに管理者資格情報を入力します。
- 次のコマンドを入力します:
Get-AzureADServicePrincipal -SearchString Migration
- 削除するアプリのオブジェクトIDを特定し、次のコマンドを入力します:
Remove-AzureADServicePrincipal -objectId <オブジェクトID>
MSPCompleteでの手順
ライセンス
MigrationWizで移行プロジェクトを実行するには、ライセンスが必要です。ライセンスの価格を確認する、もしくは購入するには、MSPCompleteまたはMigrationWizダッシュボードの上部にある「購入(Purchase)」ボタンをクリックします。
支払い方法: クレジットカードでのお支払いの他、条件を満たせば、電信送金も可能です。
- クレジットカードで購入する場合、支払い手続きは即座に行われます。支払い完了とともに、ライセンスがログインアカウントに付与されます。
- 100以上のライセンスを購入する場合は、電信送金を利用することができます。100以上のライセンスを購入すると、決済時に電信送金を利用するオプションが表示されます。電信送金で購入する場合、購買部および銀行で必要となる、電信送金の必要情報が記された請求書が生成されます。システムにより支払いが確認されると、すぐにライセンスがログインアカウントに付与されます。
本プロジェクトタイプでは、UMB(ユーザー移行バンドル)ライセンスを使用することをお勧めします。
ライセンスの購入方法:
-
-
- BitTitanアカウントにサインインします。
- 上部のナビゲーションバーで、「購入(Purchase)」をクリックします。
- 必要なライセンスタイプの「選択(Select)」ボタンをクリックします。
- 購入するライセンスの数を入力します。「今すぐ購入(Buy Now)」をクリックします。
- 必要に応じて「請求先住所(Billing Address)」を入力します。
- 「次へ(Next)」をクリックします。
- 「注文内容を確認(Review the Order Summary)」し、支払い方法を入力します。
- 「購入する(Place Your Order)」をクリックします。
-
UMB(ユーザー移行バンドル)ライセンスでは、ドキュメントおよびインプレースアーカイブを複数回移行することができます。
UMB(ユーザー移行バンドル)ライセンスでは、1ライセンスあたりの移行可能データ量に制限はありません。 UMB(ユーザー移行バンドル)ライセンスは、移行を実行する顧客のユーザーに適用され、1年間有効です。
詳細については、ライセンスに関するよくある質問を参照してください 。
MigrationWizでの手順
ドキュメント移行プロジェクトを作成する
- 「マイ・プロジェクトへ」をクリックします。
- 「プロジェクトを作成(Create Project)」をクリックします。
- 「ドキュメントプロジェクトを作成(Create a Document Project)」をクリックします。
- 「次のステップ」をクリックします。
- 「プロジェクト名(Project Name)」を入力し、「顧客(Customer)」を選択します。
- 「次のステップ」をクリックします。
エンドポイント
エンドポイントは、MSPCompleteではなくMigrationWizで作成します。MigrationWizでエンドポイントを作成する手順について、以下に説明します。
ドロップダウンリストから既存のエンドポイントを選択する場合、表示されるエンドポイントは最大10までとなります。エンドポイントが10を超える場合は、検索が必要になる場合があります。エンドポイント検索では、大文字、小文字、数字が区別されます。たとえば、「customer」の検索では、「Cust0mer」と入力しても、検索結果には表示されません。エンドポイントに固有のスペルや大文字を使用した場合は、これまでに作成したエンドポイントのリストを作成しておくことをお勧めします。
エンドポイントは、既存のものを使用することも、新しいエンドポイントを作成することもできます。
新しい移行元エンドポイントを作成するには:
- 「エンドポイント(Endpoints)」をクリックします。
- 「エンドポイントを追加(Add Endpoint)」をクリックします。
- 「Google Drive(Own Service Account)」を選択します。
- 上記の手順で作成したJSONファイルを選択し、移行元の特権管理者のユーザー名とパスワードを入力します。
- 該当するフィールドに、Google管理者アカウントのメールアドレスとドメイン名を入力します。このアカウントは、Google管理ポータルへの管理者アクセスが可能なアカウントです。管理者のメールアドレスのドメインは、エンドユーザーのドメインと同じものを使用します。
- 「追加(Add)」をクリックします。
新しい移行先エンドポイントを作成するには:
- 「エンドポイント(Endpoints)」をクリックします。
- 「エンドポイントを追加(Add Endpoint)」をクリックします。
- 「OneDrive for Business」を選択します。
- 必要な情報を入力します。
- 「追加(Add)」をクリックします。
ユーザーを追加する
移行するユーザーアカウントをプロジェクトに追加します。MigrationWizでは、ユーザーをシステムに一括でインポートすることができます。(注: エンドポイントがOneDriveの場合、メールアドレスは、テナントのユーザーの現在のユーザープリンシパル名と同じものを使用してください。)
大規模な移行の場合は「 一括追加 」、小規模な移行の場合は「クイック追加(Quick Add)」オプションを使用します。
1人または複数のユーザーをインポートするには:
- MigrationWizアカウントにサインインします。
- 一括インポートを実行するプロジェクトを選択します。
- 「新しいアイテムを追加(Add New Items)」をクリックします。
- 「クイック追加(Quick Add)」または「一括追加」をクリックします。
- ページの指示に従って、操作を行ってください。
詳細オプション(Advanced Options)を追加する
「サポート(Support) / サポートオプション(Support Options)」の設定:
コマンドの入力では、「=」記号の両側にスペースは入りません。また、大文字と小文字が区別されるため、コマンド内の大文字には特に注意してください。
- InitializationTimeout=8
- 初期化のタイムアウト値を8時間に増やします。
- IncreasePathLengthLimit=1
- ファイルパス名の文字数制限を400文字に増やします。
- RemoveExistingPermissionsWhenUnspecified=1
- 詳細については、記事を参照してください。
- ShrinkFoldersMaxLength=200 (推奨オプション)
- 詳細については、記事を参照してください 。ShrinkFoldersMaxLength=200 に設定することをお勧めします。
- このオプションは、状況に応じて高い値または低い値に設定することができます。 値は、ファイルシステムデータ、フォルダーパス(コレクションのルート)の一部であるメールアドレス、権限を有するドメイン名などの条件によって異なります。値を200に設定することで、あらゆるエッジケースを管理できる適切なセキュリティ範囲を維持しつつ、かつ合理的な制限を提供します。このオプションを有効にするかどうかは、ケースバイケースです。
- このオプションが必要な場合は、専用のプロジェクトを作成することをお勧めします。専用プロジェクト内で「詳細オプション(Advanced Options)」を追加します:ShrinkFoldersMaxLength=200 を設定し、「パスが長すぎる(path too long)」エラーが発生したファイルを、この専用プロジェクトに移動します。
- 以前の移行がこのオプションを使用せずに行われた場合は、移行先でストレージをリセットする必要があります。リセットしないと、2つのファイルシステム構造が移行先に表示されます。前回のサイクルと次のサイクルの間に、この「詳細オプション(Advanced Options)」を使用して、移行元ファイルシステムのフォルダー構造を変更した場合(たとえば、フォルダーの名前の変更、削除、新規作成など)、まったく異なる動的マッピングが行われ、移行先に異なる2つのファイルシステムが表示される場合があります。同じ親フォルダー内の複数のフォルダーの名前が10文字で切り捨てられている場合、最初の10文字が同じ場合は、1つのフォルダーに統合される可能性があります。
- DocumentBrowsingMode=Moderate
- 「マイドライブ(My Drive)」をスキャンして、移行プロジェクトの移行元メールアドレスを特定します。
- そのアカウントが所有するフォルダーのみが移行されます。ただし、フォルダー内のファイルについては、所有権に関係なくすべてのファイルが移行されます。
- アカウントが所有していないフォルダーに、アカウント所有のサブフォルダーがある場合、擬似フォルダーが移行先に作成され、移行後も適切な機能が維持されます。アカウントが所有していないフォルダー内のファイルは移行されません。
- フォルダーおよびドキュメントの共有権限も移行されます。
- 別のユーザーが所有するフォルダーやファイルは移行されません。
- 詳細については、 Googleドライブの移行に関するよくある質問を参照してください。
- RenameConflictingFiles=1
- 移行先でアプリベースの認証が使用されている場合は、
DestPersonalSiteIsProvisioned=1
を追加します。 - MapPermissionEmailByPairsInProject=1
- 通常、移行元と移行先でメールアドレスのプレフィックスが一致しない場合、権限を移行することはできません。しかし、「サポートオプション(Support Options)」の MapPermissionEmailByPairsInProject=1 を使用すると、メールアドレスが一致しない場合でも、権限を移行することができます。
-
すべてのGoogleドライブアカウントを、異なるMigrationWizプロジェクト間で分割した場合、プロジェクトをまたいですべてのユーザーのマッピングを行う代わりに、「サポートオプション(Support Options)」の MapPermissionEmailByPairsInCustomer=1 を使用します。
移行プロジェクトが長期にわたる場合、最後の移行サイクルの実行時に、以前に移行したアイテムの内容を確認するための追加の「詳細オプション(Advanced Options)」が必要になる場合があります。詳細については、サポートにお問い合わせください。
通知
- 「成功した移行の通知メールの送信先(Send successful migration email notifications to)」:「移行元メールアドレス(Source Email Address)」(ユーザーが現在もG Suite Gmailを使用している場合)または「移行先メールアドレス(Destination Email Address)」(ユーザーがすでにOffice 365を使用している場合)。
- 通知メールをカスタマイズします:「「成功した移行」の通知メールをカスタマイズする(Customize the "successful migration" email)」のチェックボックスをオンにし、「件名」と「メッセージ」を入力します。
- 成功した移行の通知メールの送信は、必須ではありません。 通知は、最終移行サイクルの前に設定する必要があります。「完全移行(Full Migration)」サイクルを1回のみ実行する場合は、直ちに設定してください。「前段階移行(Pre-Stage Migration)」戦略に沿って移行を実行する場合は、最後の「完全(差分)移行(Full (Delta) Migration)」サイクルの前に設定してください。
資格情報の検証(Verify Credentials)を実行する
- MigrationWizアカウントにサインインします。
- 検証するユーザーを含むプロジェクトを開きます。
- 検証するユーザーを選択します。
- ダッシュボードの「Start(移行を開始)」ボタンをクリックします。
- ドロップダウンリストから「資格情報の検証(Verify Credentials)」を選択します。
検証が完了すると、検証結果が「ステータス(Status)」セクションに表示されます。
ユーザーに通知する
移行が行われることをユーザーに通知します。すべてのユーザーにメールを送信し、移行の日時を伝えます。
移行を実行する
前段階移行(Pre-Stage Migration)サイクル
- 移行するユーザーを選択します。
- 上部の「Start(移行を開始)」ボタンをクリックします。
- 「前段階移行(Pre-Stage Migration)」を選択します。
- 「移行のスケジューリング」セクションのドロップダウンリストから、「90日前(90 Days Ago)」を選択します。
- 「移行を開始」をクリックします。
完全(差分)移行(Full (Delta) Migration)サイクル
- ユーザーを選択します。
- 上部の「Start(移行を開始)」ボタンをクリックします。
- 「完全移行(Full Migration)」を選択します。
- 「移行を開始」をクリックします。
エラーの再試行(Retry Errors)を実行する
ユーザーリストを確認し、「移行に失敗しました(Failed)」という赤いエラー表示をクリックします。表示された情報に従って操作してください。
問題が解決しない場合は、サポートにお問い合わせください。
統計情報のリクエスト
- MigrationWizダッシュボードの 「円グラフアイコン」 をクリックすると、プロジェクトのすべての移行統計情報をメールで受信することができます。