本記事は、MigrationWizを使用して、Microsoft 365のTeamsからTeamsへの移行を実行する方法について説明した、エンドツーエンドの移行ガイドです。MigrationWizでは、チーム、チャネル、会話、権限、およびファイルの移行をサポートしています。
初めての移行
初めて移行を実行する際は、移行プロセスを開始する前に、移行の詳細把握、計画、管理について説明したガイド、移行計画と戦略を参照してください。
MiggrationWizでは現在、GCCHプロジェクトの移行をサポートしています。詳細については、「Microsoft TeamsからMicrosoft Teamsへの移行ガイド(GCC Highの移行)(Microsoft Teams to Microsoft Teams Migration Guide for GCC High Migration)」を参照してください。
制限
MigrationWizは移行ツールであり、同期ツールではありません。移行完了後に移行元のアイテムに変更が加えられた場合、その変更は移行先には反映されません。同様に、移行先で加えられた変更も、移行元には反映されません。MigrationWizには、(同期エージェントのような)「ライブ」での変更のモニタリング機能はなく、ユーザーの操作なしに競合解決などを処理することはできません。ただし、バージョンとメタデータの移行(詳細については以下を参照)では、ドキュメントの新しいバージョンは、最初の移行サイクルの終了後に、後続のサイクルで移行されます。
2要素認証あるいは多要素認証を使用した移行は、サポートしていません。
MigrationWizでは、移行可能な最大ファイルサイズは、移行タイプと環境によって異なります。ただし、60GBを超えるファイルを移行することはできません。
特殊な移行、よくある質問、その他の情報については、Microsoft Teamsの移行に関するよくある質問 - 新しいエンドポイントおよびTeams移行のトラブルシューティングとエラーの参照(Teams Troubleshooting & Error Lookup)を参照してください。
Teams for Educationのテンプレートを移行する
MigrationWizでは、Microsoft Teams for Educationの移行をサポートしています(「クラスノートブック」を含む「クラス」テンプレートのみ)。現在、「PLC」または「スタッフ」テンプレートを使用したチームのノートブックの移行は、サポートしていません。
注:「PLC」または「スタッフ」テンプレートを使用したチームの移行では、移行前に移行先をプロビジョニングする必要があります。詳細については、セールスにお問い合わせください。
Planner
Plannerのコンテンツは、現在は移行することができます。詳細については、TeamsからTeamsへの移行 - Plannerコンテンツの移行(Teams to Teams Migrations - Migrating Planner Content)を参照してください。Plannerを移行する手順については、以下でも説明しています。
バージョンとメタデータ
MigrationWizでは現在、TeamsからTeamsへの移行でドキュメントのバージョンとメタデータをサポートしています。
移行できるアイテム
チーム:移行されたチームは、移行元と同じ順序で表示されるとは限りません。チームのリストは、ユーザーがドラッグアンドドロップで並べ替えることができます。
- パブリックチーム
- プライベートチーム
- 組織全体 - 組織全体のチームは、移行先でパブリックチームとして表示されます。管理者は、UIを介してプライバシーを組織全体に変更することができます。
- チームの画像
- チームの説明
チャネル:
- パブリックチャネル
- プライベートチャネル
会話:
- 移行先では、1チームあたり60のメッセージスレッドが表示されます。チャネルの会話履歴は、「会話履歴(Conversation History)」タブで、HTMLファイルとしてダウンロードすることができます。
- 会話の構造
- ルートメッセージ
- 返信
- 書式設定 - フォント、箇条書き、リスト、色
- 引用
- 絵文字
- インライン画像とステッカー
- コードスニペット
- ハイパーリンク
- GIF
- メンション(プレーンテキストとして)
- 削除されたメッセージの通知 - 削除されたメッセージは、移行先でも削除の状態が維持され、「元のメッセージが削除されました」と表示されます。
- 「チャット」タブ内の会話とファイル
-
プライベートチャット:
注:メールボックス移行で移行されます。Outlookでのみ表示され、Teamsでは表示されません。
-
1対1のチャット
-
グループチャット
-
会議中のチャット
-
ファイル:
- パブリックチームおよびチャネル内のファイル
- プライベートチャネル内のファイル
メンバーシップ:
- 静的メンバーシップが移行されます。
移行されるタブ:
- Word*
- Excel*
- PowerPoint*
- Webサイト
- Planner
- OneNote
*「Word」タブ、「Excel」タブ、および「PowerPoint」タブは、Microsoft Graph API 呼び出しの更新により、現在は移行することができません。
チーム設定
- チームの説明
- チームの画像
- ゲストの権限 - 移行先にゲストが存在し、移行の実行前に移行先でゲストの権限が有効になっている場合、移行元のゲストアクセスは移行されます。設定は、Microsoft Teams管理センターで行います。
- メンバーの権限:
- チャネルを作成、更新する。
- プライベートチャネルを作成する。
- チャネルを削除、復元する。
- アプリを追加、削除する。
- タブを作成、更新、削除する。
- コネクタを作成、更新、削除する。
- メッセージを削除する。
- メッセージを編集する。
- 「@team」または「@チーム名」タグを使用する。(チームのメンバー全員に通知が送られます。)
- 「@channel」または「@チャネル名」タグを使用する。(該当するチャネルのメンバー全員に通知が送られます。)
- ゲストの権限:
- チャネルを作成、更新する。
- チャネルを削除する。
- その他の権限:
- Giphyを有効にする。
- ステッカーとミームを有効にする。
- ミームのアップロードを許可する。
- 不適切なコンテンツをフィルター処理する。
チャネル設定(パブリックチャネル):
-
- チャネルのモデレーションを行う。
- 新規メッセージの投稿を許可する。
- メンバーによるチャネルメッセージへの返信を許可する。
- ボットによるチャネルメッセージの送信を許可する。
- コネクタによるチャネルメッセージの送信を許可する。
OneNote:
- タブ
Planner
- タブ
- プラン:
- タイトル
- 所有者
- 設定(ラベル、説明、共有範囲)
- バケット:
- タイトル
- 表示順序 - デルタ(差分)サイクルでは、表示順序の1対1マッピングは行われません。詳細については、制限セクションを参照してください。
- プラン(バケットが属するプラン)
- タスク:
- タイトル
- 担当者
- ラベル/カテゴリ
- 親バケット
- 進捗状況
- 開始日
- 期限
- タスクの詳細:
- メモ
- カードに表示
- チェックリスト
- 添付ファイル*
- 添付ファイルのプレビュー
- 説明
- コメント
- 優先度
- チャート
* チームのSharePointサイトにある添付ファイルへのリンクのみが、自動的に再マップされます。
- タスクで直接アップロードされたファイル(ファイルは最終的にチームのSharePointサイトに保存されます)は、自動的に再マップされます。
- SharePointファイルへのリンク(チームのSharePointサイトにすでに存在しているファイルへのリンク)は、再マップされます。
- 外部リンクを含む他のリンクは、再マップされません。
移行されないアイテム
チーム:
- チームの表示順序 - 移行先でドラッグアンドドロップで手動で並べ替えることができます。
会話:
- タグ
- 「いいね」とリアクション
- ファイルおよび会議出席依頼へのリンク
- ファイルのプレビュー
- ハイパーリンクのプレビュー
- 会話内のチーム会議への招待
- カレンダーのプレビュー - カレンダーは添付ファイルです。Graph APIでは、添付ファイル付きのメッセージの送信をサポートしていません。
- チームの会議記録
メンバーシップ:
- 動的メンバーシップ - すべてのメンバーシップが、静的メンバーシップとして移行されます。動的メンバーシップは、ユーザーが再作成する必要があります。
設定:
- ユーザー固有の設定(お気に入り、プロフィール写真、ステータスメッセージ、保存されたメッセージ)
- メンバーによるカスタムアプリのアップロードの許可
- チームコード
- チャネル設定(標準/プライベート) - これは、APIの制限によるものです。移行後は、デフォルトの設定になります。
- Teamsのグローバル(組織全体の)メッセージングポリシーおよびカスタムメッセージングポリシーは、現在はサポートしていません。これらのポリシーは、Microsoft Teamsでユーザーが利用できるチャットおよびチャネルメッセージング機能を、制御するために使用されます。
その他:
- Wiki
- Yammer
- Power BIレポート
- その他のアプリ/タブ
- Microsoft Teams Connect(別名:共有チャネル) - 移行するチームに共有チャネルが含まれている場合、共有チャネルはスキップされ、共有チャネル内の会話は移行されません。
Planner:
- タスクの詳細(Microsoft Graph APIの制限による):
- 作成者
- 作成日
- 最終更新者
- 最終更新日
- 完了者
- 完了のタイムスタンプ
- 担当者の優先度
移行されないタブ:
- ドキュメントライブラリ
- Wiki
- Stream
- Power BI
- SharePointページおよびリスト
- Yammer
- Flow
- カスタムタブ
- チームのドキュメントライブラリ外の任意の場所にリンクしているパブリックまたはプライベートチャネルのタブ
- 教育機関または政府(GCC High)のテナントのタブは、移行されません。これには、パブリックチャネル、プライベートチャネル、1対1のチャット、グループチャット、および会議中のチャットのタブが含まれます。
チームのプライベートチャット
移行できるアイテム | 移行されないアイテム |
チャットのタイトル |
リアクション |
チャット参加者 |
フォーム |
GIF | Polly |
埋め込み画像 |
保存されたメッセージ |
添付ファイル |
非アクティブ化されたユーザーからのチャット |
「重要」とマークされたチャット |
外部テナントのチャット (ユーザーがテナントのゲストの場合) |
チャット内で編集されたメッセージ |
チャットに直接貼り付けられたリンク、ドキュメント、画像 |
称賛(アイコン/画像は移行されません。) |
|
ステッカー |
ライセンス
本移行タイプでは、チームごとに「コラボレーションライセンス(Collaboration License)」が必要です。
- チームごとに、1ライセンスにつき最大100GBのデータ移行が可能です。
- 1チームあたり100GBを超えるデータを移行する場合は、移行するデータの総量に応じて、十分な数のライセンスを購入してください。たとえば、6つのチームがあり、そのうちの2つのチームが200GBのデータをそれぞれ保有している場合、8つのライセンスを購入する必要があります。
- ライセンスはチームごとに適用され、有効期限は購入日から12か月です。
前提条件
Teamsで、アプリケーション権限が承認されていることを確認します。
移行元にはTeams-ReadOnlyAppまたはMigrationWiz-Teams-FullControlを使用し、移行先にはMigrationWiz-Teams-FullControlを使用します。
注:Teams-ReadOnlyAppは、ドキュメントの権限の移行をサポートしていません。
-
Microsoft 365管理ポータルに、グローバル管理者としてサインインしていることを確認します。
-
移行元で権限を有効にするには、Teams-ReadOnlyAppまたはMigrationWiz-Teams-FullControlのいずれかに移動し、プロンプトが表示されたら、アプリによるアクセスを承諾します。
- 移行先で権限を有効にするには、MigrationWiz-Teams-FullControlに移動し、プロンプトが表示されたら、アプリによるアクセスを承諾します。
- 「ドキュメントの権限」を移行する場合は、移行元テナントと移行先テナントの両方で、MigrationWiz-Teams-FullControlを使用する必要があります。
移行元および移行先の両テナントで、以下の手順5から7を実行します。 -
Microsoft 365管理ポータルで、「MigrationWiz」という名前の新しいセキュリティグループを作成します。セキュリティグループを作成したことがない場合は、Microsoftのガイドに従ってください。
-
新しいユーザーを作成します。このユーザーアカウントは、有効なTeamsライセンスが割り当てられた、クラウド専用アカウントである必要があります。
重要:オンプレミス環境およびハイブリッド環境のユーザーアカウントは、サポートしていません。
-
作成したセキュリティグループに、新しいユーザーをメンバーとして追加します。
重要: このユーザーについては、Active Directoryフェデレーションサービスおよび多要素認証をオフにする必要があります。
-
MigrationWizプロジェクトを作成します。
-
エンドポイントの作成時に、新しいユーザーの資格情報を入力します。
新しいプロジェクトを作成する
重要:カスタムAzureストレージのアカウントに、MicrosoftサーバーのIPが含まれていない場合、IPロックダウンは機能しません。Microsoftエンドポイントの詳細については、Office 365のURLとIPアドレスの範囲を参照してください。
- 「マイ・プロジェクトへ」をクリックします。
- 「プロジェクトを作成(Create Project)」をクリックします。
- 「コラボレーションプロジェクト(Collaboration Project)」を選択します。
- プロジェクト情報を設定します。「プロジェクト名(Project Name)」を入力し、「顧客(Customer)」ドロップダウンリストから顧客を選択して、「次のステップ」をクリックします。
- 移行元エンドポイントを作成します。「新規」をクリックし、「エンドポイント名(Endpoint Name)」を入力して、「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」ドロップダウンリストから、「Microsoft Teams (Source)」を選択します。
- Microsoft 365の資格情報(MigrationWizセキュリティグループに追加したMicrosoft 365ユーザーのユーザー名とパスワード)を入力し、「追加(Add)」をクリックします。
- 次に、移行先エンドポイントを作成します。「新規」をクリックし、「エンドポイント名(Endpoint Name)」を入力して、「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」ドロップダウンリストから、「Microsoft Teams (Destination)」を選択します。
- 「エンドポイントタイプ(Endpoint Type)」を選択したら、「Microsoft Teams(ドキュメントのバージョンとメタデータを含む)(Microsoft Teams (with Document Versions and Metadata))」の移行タイプを選択します。
- Microsoft 365の資格情報を入力します。MigrationWizセキュリティグループに追加したMicrosoft 365ユーザーのユーザー名とパスワードを入力してください。
- 次の2つのAzureストレージオプションのいずれかを選択します。
- Microsoftが提供するAzureストレージを使用する(Use Microsoft Provided Azure Storage) - 本移行では、デフォルトでこのオプションが選択されています。
- カスタムAzureストレージを使用する(Use Custom Azure Storage)
「Microsoftが提供するAzureストレージを使用する」オプションは、ほとんどの移行に対応しており、お客様所有のストレージを使用する特別な理由がない限り、推奨されるオプションです。 お客様所有のストレージを使用する場合は、カスタムAzureストレージを使用するセクションを参照してください。
- 完了したら、「追加(Add)」 > 「保存して概要へ移動」をクリックし、「プロジェクトの概要」に移動します。
- 「移行元(SOURCE)」と「移行先(DESTINATION)」の両方が、「Microsoft Teams」であることを確認します。異なるエンドポイントタイプ間の移行は、サポートしていません。
- 次の手順では、資格情報の入力が必須です。すべての必須フィールドへの入力が完了すると、「更新(Update)」ボタンがアクティブになります。上記のすべての手順が完了したら、このボタンをクリックします。
カスタムAzureストレージを使用する
お客様所有のAzureストレージを使用する場合は、以下の手順に従ってください。
- Azure環境を準備します。
- Azureストレージのコストを見積もります。この手順は任意ですが、顧客に事前にストレージのコストを提供する際に有用です。詳細については、Azureのコストの見積もりを参照してください。
- Azureサブスクリプションを購入します。1か月無料の試用版を使用することもできますが、移行できるデータ量が少ないため、注意が必要です。
- ストレージアカウントを作成するには、移行先エンドポイント用のAzure StorageV2ストレージを作成する方法を参照してください。
「Blob Storage」ではなく、「StorageV2(汎用v2)」アカウントを作成してください。ストレージアカウント名とプライマリアクセスキーを書き留めます。(Azure内のストレージ画面で、下部にある「アクセスキーを管理(Manage Access Keys) 」をクリックします。) これらの情報は、MigrationWizの移行プロジェクトで、移行先を設定する際に必要となります。
移行先のMicrosoft 365テナントと同じMicrosoftデータセンターに、Azureストレージアカウントを作成することをお勧めします。移行のためにAzureコンテナーを作成する必要はありません。 - アクセスキー情報は、次のとおりです。
-
- -accesskey - Blobのストレージアカウント名です。(例:“accountname”)
- -secretkey - ストレージアカウントのアクセスキーです。(例:“W1RrDfkPNkfYfdVqizMNJjn5mXchwMP5uYBY8MsMqWTA7EubG911+4fZlki0Gag==”)
-
注:移行先エンドポイントの「Azureストレージアカウント名(Azure Storage Account Name)」の入力には、数字と小文字のみが使用可能です。大文字を入力すると、移行は失敗します。
ユーザープリンシパル名(UPN)のプレフィックスが変更された場合
ユーザーマッピング: デフォルトでは、ユーザープリンシパル名(UPN)のプレフィックスに基づいて、移行元から移行先へのユーザーマッピングが行われます。たとえば、ユーザープリンシパル名(UPN)が「name@domain.com」の場合、「name」の部分が照合されます。
移行先に同じプレフィックスを持つユーザーが複数いる場合(例:name@domain1.comとname@domain2.com)や、特定のユーザーのプレフィックスを移行先で変更する場合(例:name@source.com → name.full@destination.com)は、詳細オプションの「UserMapping="name@source.com->full.name@destination.com"」を使用して、各ユーザーに新しい名前または正しい名前を設定する必要があります。
-
ユーザーマッピングのコマンドは、「サポートオプション(Support Options)」セクションに入力します。マッピングが必要なユーザーごとに、1行が必要です。行を追加するには、「+」をクリックします。上の例のユーザープリンシパル名(UPN)アドレスを、実際のユーザープリンシパル名(UPN)アドレスに置き換えてください。
チームを追加する
チームを移行プロジェクトに追加する方法は、3つあります。3つのオプションのうちの1つ、または2つを使用します。プロセスを開始する前に、各オプションの説明をよくお読みください。「アイテム自動検出(Autodiscover Items)」の手順に従って、移行するすべてのチームを検出した後、「クイック追加(Quick Add)」または「一括追加」を選択します。一般的に、「クイック追加(Quick Add)」は小規模な移行、概念実証(POC)の移行、その他のテストに使用され、「一括追加」は大規模な移行および「完全移行(Full Migration)」サイクルに使用されます。プロジェクトに追加されたチーム名には、MailNicknameのみが使用されます。
アイテム自動検出(Autodiscover Items)
- MigrationWizプロジェクトページで、「新しいアイテムを追加(Add New Items)」のドロップダウンをクリックし、「アイテム自動検出(Autodiscover Items)」をクリックします。
- 「自動検出を開始」をクリックします。
- 「アイテムを検出(Discover Items)」をクリックします。 MigrationWizによって、移行元のチームが検出されます。 認証/資格情報の検証が成功すると、「ステータス」列に「 完了(Completed)」と表示され、失敗すると、エラーメッセージが表示されます。
- CSVファイルをダウンロードするには、「CSVをダウンロード(Download CSV)」アイコンをクリックします。移行元で検出されたすべてのチームの情報が記載された、CSVファイルが生成されます。このCSVファイルは、「一括追加」の実行時に、アップロードして使用することができます。
- 「アイテムをインポート」をクリックします。移行元で検出されたチームが、ラインアイテムとしてプロジェクトに追加されます。デフォルトでは、移行先のチームのMailNicknameは、移行元のチームのMailNicknameと同じものが設定されます。
クイック追加(Quick Add)
一般的に、「クイック追加(Quick Add)」オプションは、小規模な移行、概念実証(POC)の移行、およびその他のテストに使用されます。「クイック追加(Quick Add)」オプションでは、CSVファイルでのアイテム管理を必要とせず、特定のチームを移行することができます。
- 「新しいアイテムを追加(Add New Items)」をクリックします。
- 「クイック追加(Quick Add)」を選択します。
移行元のチームのMailNickNameに基づいて、特定のチームを1つずつ移行プロジェクトに追加することができます(例: TeamAwesome) 。移行先のマッピングを設定したり、必要に応じて、チーム名を変更することもできます。たとえば、移行元の「TeamAwesome」を移行先の同じ「TeamAwesome」にマップしたり、異なる「TeamFantastic」にマップすることもできます。
「TeamFantastic」がすでに移行先にある場合、「TeamAwesome」のデータは、移行先の既存の「TeamFantastic」に統合されます。移行先に「TeamFantastic」がない場合は、新規に作成され、移行元の「TeamAwesome」のデータが、新しい「TeamFantastic」に移行されます。
一括追加
「一括追加」オプションを選択すると、CSVテンプレートファイルを使用して、チームをプロジェクトに一括で追加することができます。このオプションは、多数のチームを新しい移行先にマップしたり、大規模な移行を行う場合に適しています。以前は手動で実行する必要がありましたが、並列(Parallel)移行機能の更新により、現在はユーザーインターフェース内で完了することができます。
- プロジェクトダッシュボードで、「新しいアイテムを追加(Add New Items)」をクリックします。
- 「一括追加」を選択します。
- 「アイテム自動検出(Autodiscover Items)」プロセスで生成されたCSVファイルをアップロードする手順が、インターフェース内に表示されます。アップロード後に列を編集して、チーム名やマッピングを変更することができます。
詳細オプション(Advanced Options)
ForceSharePointOnlineEnvironment=1:デフォルトでは、チームのSharePointドキュメントは、「tenant.sharepoint.com」エンドポイントに移行されます。カスタムSharePointドメインを使用している場合、ファイルは正しく移行されません。この詳細オプションを設定することにより、実際のドメイン名に「sharepoint.com」が含まれていなくても、チームがSharePoint Onlineを使用していることが、MigrationWizによって認識されます。
移行を開始する
推奨される移行手順
200チームのバッチごとに
-
最初に、チームの枠組みを作成します。「移行を開始」をクリックし、「完全移行(Full Migration)」を選択します。「チームの作成(Teams Creation)」にのみチェックマークを入れ、「移行を開始」をクリックします。
-
すべてのチームの作成が完了したら、次のフェーズを開始するまで、少なくとも1時間待ちます。
-
残りのコンテンツにチェックマークを入れ、「移行を開始」をクリックします。
-
会話(Conversations)
-
ドキュメントとOneNote(Documents and OneNote)
-
Plannerの添付ファイルも、ドキュメント移行の一部として移行されます。
-
-
ドキュメントのメタデータ(Document Metadata)
-
ドキュメントのバージョン(Document Versioning)
-
ドキュメントの権限(Document Permissions) (必要に応じて)
-
-
「チャネルのタブ(Channel Tabs)」の移行は、少なくとも1回目のドキュメント移行が完了した後に開始します。
-
1つのバッチの移行が完了したら、次のバッチの移行を開始します。
-
移行先テナントへのカットオーバーの準備が整ったら、必要に応じて、以下の「プライベートチャネルの移行」セクションの手順に従い、「チームとチャネルのメンバーシップ(Teams and Channels Memberships)」および「Planner」の移行を開始します。これは、移行先のユーザーが、Teams移行イベントに関するメール通知を何度も受信するのを防ぐために、最後に行います。
重要
移行をリセットすると、次のサイクルは新しい移行の実行と見なされ、すべてのプラン、バケット、およびタスクが、新しいものとして移行先に再移行されます。会話も複製されます。
エラーをリセットすると、移行に失敗したプラン、バケット、タスク、会話のみが再移行されます。移行に失敗したバケットとタスクは、移行先の既存のプラン内にそれぞれ移行されます。
以前に移行された移行元の会話への返信は、後続のサイクルでは、移行先に反映されません。後続の移行サイクルでは、直前の移行が正常に完了した後に移行元で開始された、新しい会話のみが移行されます。
チャネルに「OneNote」タブと「Planner」タブの両方があり、ユーザーがそれらを同時に移行する選択をした場合、移行先のチャネルでのタブの表示順序は、次のようになります。
- OneNote
- Planner
エラーを解決する
エラーの種類は多岐にわたるため、移行エラーが発生した場合は、コラボレーション移行のエラーリストを参照し、各記事の「解決策(Resolution)」セクションに記載されている手順に従ってください。
移行が正常に完了したにもかかわらず、移行先のチームに表示されないチームメンバーがいる場合、ユーザーの同期に時間がかかっている可能性があります。
これは、1つのチームに多数のユーザーが所属している場合に発生することがあります。すべてのユーザーが移行されたことを確認するには、Microsoft 365管理ポータルにログインし、移行したグループ(チーム)のページに移動して、メンバーリストを表示します。表示されているメンバーの数が、移行プロジェクトで設定した数と同じであることを確認します。すべてのメンバーが、数時間以内にチームのインターフェースに同期されます。
移行後の操作
移行が完了したら、移行用に作成したMicrosoft 365ユーザーアカウントとMigrationWizセキュリティグループを削除します。
Azure認証アプリも削除する必要があります。
- 移行が完了したら、移行用に作成したMicrosoft 365ユーザーアカウントとMigrationWizセキュリティグループを削除します。 また、次の手順に従って、Azure認証アプリも削除する必要があります。
- PowerShellを起動します。
- PowerShellをMicrosoft 365に接続します。
- 次のコマンドを入力します:Connect-AzureAD
- プロンプトに管理者資格情報を入力します。
- 次のコマンドを入力します:Get-AzureADServicePrincipal -SearchString Migration
- 削除するアプリのオブジェクトIDを特定し、次のコマンドを入力します:Remove-AzureADServicePrincipal -objectId <the object id>
特殊な移行
チャネルの会話の移行
MigrationWizでは、チームごとに60のメッセージスレッド(60のルートメッセージとすべての返信)が、デフォルトで移行されます。
MigrationWizでは、各チームのチャネルの総数を収集し、チームごとに最新の60スレッドを取得します。取得するメッセージスレッドの数は、チャネル間で同じになるように調整されます。たとえば、チームに6つのチャネルがある場合、1チャネルあたり10のメッセージスレッドが取得されます。
チャネルのすべての会話履歴は、「会話履歴(Conversation History)」 タブで、HTMLファイルとしてダウンロードすることができます。
次の詳細オプションを使用すると、移行できるメッセージスレッドの数を増やすことができます。
- TeamsMaxConversationPostPerTeam=XX
- 「XX」の部分を、移行したいメッセージスレッドの数に置き換えます。たとえば、「TeamsMaxConversationPostPerTeam=1000」は、1チームあたり1000のメッセージスレッドを読み込みます。
このオプションは、移行速度を低下させる恐れがあるため、使用する場合は注意が必要です。
- 「XX」の部分を、移行したいメッセージスレッドの数に置き換えます。たとえば、「TeamsMaxConversationPostPerTeam=1000」は、1チームあたり1000のメッセージスレッドを読み込みます。
プライベートチャネルの移行
プライベートチャネルは、「チームとチャネルのメンバーシップ(Teams and Channels Memberships)」が、移行するアイテムタイプとして選択されている場合、デフォルトで移行されます。
プライベートチャネルは、「チームの設定(Setting up Teams)」フェーズではなく、「データを移行(Migrate Data)」フェーズで、移行先に作成されます。プライベートチャネルの移行の詳細については、次のセクションを参照してください。
-
新しい詳細オプションの「TeamsSkipPrivateChannel=1」を追加すると、プライベートチャネルの移行をスキップすることができます。
- 移行元のユーザーがチャネルの所有者の場合、移行先での役割に関係なく、移行後も所有者の役割が保持されます。
- MigrationWizでは、(以前の「チームの権限(Teams Permissions)」移行の動作と同様に、) 移行先の余分なユーザーを削除しません。
移行元のプライベートチャネルでの役割 |
移行先のプライベートチャネルでの役割 |
移行後の役割 |
役割なし |
所有者 |
所有者 |
役割なし |
メンバー |
メンバー |
役割なし |
役割なし |
役割なし |
メンバー |
所有者 |
メンバー |
メンバー |
メンバー |
メンバー |
メンバー |
役割なし |
メンバー |
所有者 |
所有者 |
所有者 |
所有者 |
メンバー |
所有者 |
所有者 |
役割なし |
所有者 |
- 移行を実行する前に、ユーザーマッピングを適切に設定する必要があります。
- 「チームとチャネルのメンバーシップ(Teams and Channels Memberships)」は、「Planner」と共に、最後の移行フェーズで移行する必要があります。
- 移行先テナントで、プライベートチャネルの作成が制限されていないことを確認してください。
アーカイブされたチームのプライベートチャネルを移行することはできますか?
いいえ。Microsoft APIの制限により、移行することはできません。
プライベートチャネルの移行をスキップすることはできますか?
はい。移行を開始する前に、詳細オプションの「TeamsSkipPrivateChannel=1」をプロジェクトに追加してください。
移行を実行する前に、移行先テナントに関して注意すべき前提条件はありますか?
移行先テナントで、プライベートチャネルの作成が制限されていないことを確認してください。
チャネルのタブの移行
MigrationWizでは、TeamsからTeamsへの移行の一部として、チャネルのタブの移行をサポートしています。政府(GCC High)のテナントのタブは、移行されません。これには、パブリックチャネル、プライベートチャネル、1対1のチャット、グループチャット、および会議中のチャットのタブが含まれます。
「チャネルのタブ(Channel Tabs)」アイテムタイプは、「完全移行を開始(Start Full Migration)」フライアウトウィンドウで選択することができます。
- 「移行を開始」をクリックし、「完全移行(Full Migration)」を選択して、「完全移行を開始(Start Full Migration)」フライアウトウィンドウを表示させます。
- 「データを移行(Migrate Data)」を選択します。
- 「チャネルのタブ(Channel Tabs)」アイテムタイプにチェックマークを入れます。
「チャネルのタブ(Channel Tabs)」オプションが選択されている場合、次のタブがデフォルトで移行されます。
- OneNote
- Word
- Excel
- PowerPoint
- Webサイト(サイトへのリンクは、Teamsアプリでのみ機能し、Web版のTeamsでは機能しません。これは、Microsoftの制限によるものです。)
タブは、以前の「OneNote」タブの移行手順と同様に、ドキュメントの移行サイクルが正常に完了した後に、追加のサイクルで移行します。
移行が成功すると、すべてのタブが移行先テナントのチームに追加され、すべてのリンクが正しく再マップされます(チャネルのタブのみ)。
移行されたタブは、タブが属するチーム/チャネルの「チームの概要(TEAMS SUMMARY)」セクションの「フォルダー(Folder)」フィールドに表示されます。
「移行されたアイテム」セクションには、移行されたタブの数が表示されます。
メールで送信されるすべてのプロジェクト統計情報には、タブのデータも含まれます。
重要:ドキュメントを移行せずに、チャネルのタブのみを単独で移行することはできません。
移行できるアイテム
次のアイテムは、「チャネルのタブ(Channel Tabs)」アイテムタイプが選択されている場合にのみ移行されます。
OneNoteのドキュメント/ノートブック
- 移行された各チーム(パブリックチームとプライベートチームの両方)の既存/デフォルトのOneNoteノートブック。
- 新しいOneNoteノートブック。新しいOneNoteノートブックは、各チャネルに関連付けられた(SharePointサイト内の)特定のフォルダーに、自動的に保存されます。
- パスワードで保護されたノートブックも、移行されます。
- プロジェクトのチーム/ラインアイテムに関連付けられたOneNoteドキュメントのみが、移行されます。
「OneNote」タブ
「チャネルのタブ(Channel Tabs)」アイテムタイプが選択されている場合にのみ、移行されます。
- 「OneNote」タブは移行され、移行先テナントに作成されます。これは、パブリックチャネルとプライベートチャネルの両方に当てはまります。
- プライベートチャネルでは、OneNoteドキュメントがすでに移行先のプライベートチャネルに作成/追加されている場合、コンテンツは移行されますが、タブは作成されません。ただし、「OneNote」タブが親チームで作成/追加された後に、そのチームのプライベートチャネルにリンクとして追加された場合は、「OneNote」タブが作成され、OneNoteのコンテンツが、その作成された「OneNote」タブに移行されます。
OneNoteのコンテンツ
- 「ドキュメントの権限(Document Permissions)」にチェックマークを入れて、ドキュメントの権限の移行を有効にすると、OneNoteの権限が移行されます。
- すべてのOneNoteコンテンツ(セクション、ページ、タイトル、表など)の構造/書式設定も、移行されます。
シナリオ/ユースケース:「OneNote」タブはどこから追加されましたか? |
OneNoteノートブックは移行されますか? |
「OneNote」タブは作成されますか? |
移行元の各チームのデフォルト/既存のOneNoteノートブック |
はい |
はい |
移行元のチームで作成された新しいOneNoteノートブック |
はい |
はい |
移行元の親チームで作成/追加された後に、そのチームのプライベートチャネルにリンクとして追加されたOneNoteノートブック |
はい |
はい |
移行元のプライベートチャネルで作成/追加されたOneNoteノートブック |
はい |
いいえ |
別のチームのSharePointサイトにあるOneNoteノートブック |
はい (その別のチームが、MigrationWizによってすでに移行されている場合のみ) |
いいえ |
(移行元の個人用OneDriveに保存されている)個人用OneNoteノートブック |
いいえ |
いいえ |
「OneNote」タブの移行中にエラーが発生した場合は、「アイテムをリセットする」サイクルを実行して、エラーをリセットしてから、移行を再実行してください。エラーをリセットせずに移行を再実行すると、すべてのOneNoteノートブックとタブが再作成されます。
その他のタブ
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Word
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Excel
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PowerPoint
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PDF
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Webサイト
移行されないアイテム
- ユーザー個人のOneDriveアカウントにあるOneNoteドキュメント。
- このアイテムタイプは、標準のMigrationWizドキュメントプロジェクトで移行されます。警告メッセージが表示されます。
制限
タブ
- タブに関連付けられているOneNoteが、指定のチームに保存されていない場合、その「OneNote」タブは、移行先に作成されません。警告メッセージが表示されます。これは、個人のOneDriveのURLが変更されたか、他のチームの状態および移行の進捗状況が確認できないことが、原因として考えられます。
- 移行後、「OneNote」タブには、デフォルトでセクションの最初のページが表示されます。
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プライベートチャット(1対1のチャット、グループチャット、会議中のチャット)のタブは、サポートしていません。
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教育機関および政府のテナントのタブは、現在はまだサポートしていません。これには、パブリックチャネル、プライベートチャネル、1対1のチャット、グループチャット、および会議中のチャットが含まれます。
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チームのメインドキュメントライブラリ外の任意の場所にリンクしているパブリックチャネルのタブは、移行されません。
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プライベートチャネルまたはチームのメインドキュメントライブラリ外の任意の場所にリンクしているプライベートチャネルのタブは、移行されません。
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「Webサイト」タブは、Web/ブラウザ版のTeamsでは、サポートしていません。デスクトップアプリケーションのTeamsでのみ、サポートしています。(これは、Microsoftの制限によるものです。)
ノートブック
チームの移行中に、(チームのSharePointサイトのSiteAssetsドキュメントライブラリにある)チームのデフォルトのOneNoteノートブックを移行する場合、適用されるシナリオには、次の3つがあります。
シナリオ1 - 移行先に存在しない新しいチームへの移行
移行元チームのデフォルトのノートブックは、そのまま移行され、移行が完了すると、移行先のデフォルトのノートブックとして表示されます。
シナリオ2 - 移行元と同じ表示名を持つ既存のチームへの移行(デフォルトのノートブックの表示名は、MailNicknameに基づかないため、ここではMailNicknameは問われません。)
移行元チームのデフォルトのノートブックは、移行先にある既存のデフォルトのノートブックに移行されます。
Microsoftの何らかの制限により、移行先チームのデフォルトのノートブックがプロビジョニングされなかった(または存在しなかった)場合でも、移行元チームのデフォルトのノートブックは移行され、移行されたノートブックは、移行先のデフォルトのノートブックとして表示されます。
シナリオ3 - 移行元とは異なる表示名を持つ既存のチームへの移行(デフォルトのノートブックの表示名は、MailNicknameに基づかないため、ここではMailNicknameは問われません。)
移行元チームのデフォルトのノートブックと、移行先チームのデフォルトのノートブックが、自動でマッピングされます。つまり、ノートブックの名前が異なる場合でも、移行元チームのデフォルトのノートブックのコンテンツは、ユーザーによる手動のマッピングを必要とせずに、移行先チームのデフォルトのノートブックに自動的に移行されます。(デフォルトのノートブックの名前が異なるのは、チームのデフォルトのノートブックの命名規則で、チームの表示名を使用するように定義されているためです)。
Microsoftの何らかの制限により、移行先チームのデフォルトのノートブックがプロビジョニングされなかった(または存在しなかった)場合、移行元のノートブックは、マッピングなしでそのまま移行されますが、移行されたノートブックは、移行先のデフォルトのノートブックとして表示されません。
タブの移行
タブの移行は、移行プロセスの一部として行う必要があります。Teams移行において、必ずしも必要なプロセスではないため、切り離して行います。
*「Word」タブ、「Excel」タブ、および「PowerPoint」タブは、Microsoft Graph API 呼び出しの更新により、現在は移行することができません。
詳細オプション(Advanced Options)
TeamsMigrateChannelTabs=1
この詳細オプションは、2021年10月6日より前に作成されたプロジェクトにのみ使用します。これにより、「Word」タブ、「Excel」タブ、「PowerPoint」タブ、「PDF」タブ、および「Webサイト」タブの移行が有効になります。
移行
- MigrationWizのユーザーが、Teams-ReadOnlyAppまたはMigrationWiz-Teams-FullControlのいずれかに同意していることを確認します。
- MigrationWizにログインします。
- Teams移行のための「コラボレーションプロジェクト(Collaboration Project)」を作成します。
- 必要なエンドポイント:「Microsoft Teams (Source)」と「Microsoft Teams (Destination)」
- 「アイテム自動検出(Autodiscover Items)」、「クイック追加(Quick Add)」、または「一括追加」を実行し、チームをプロジェクトに追加します。
- 移行するチームを選択します。
- 「移行を開始」をクリックし、「完全移行(Full Migration)」を選択します。「チームの作成(Teams Creation)」にチェックマークを入れ、「移行を開始」をクリックします。
- チームのプロビジョニングが完了するまで、24時間待ちます。
- 「チャネルのタブ(Channel Tabs)」以外のデータを移行します。
- 移行するチームを選択します。
- 「ドキュメントとOneNote(Documents and OneNote)」、およびその他の任意のアイテムタイプにチェックマークを入れ、「チャネルのタブ(Channel Tabs)」は選択せずに、「移行を開始」をクリックします。
- OneNoteサービスによってOneNoteドキュメントが検出されるまで、約4時間待ちます。
- 「チャネルのタブ(Channel Tabs)」を含むデータを移行します。
- 「チャネルのタブ(Channel Tabs)」と、その他の移行が必要なアイテムタイプを選択します。
- 「チャネルのタブ(Channel Tabs)」と共に、「ドキュメントとOneNote(Documents and OneNote)」を再び選択すると、直前の移行の後に新しく作成されたドキュメントを移行することができます。
よくある質問
新しいMicrosoft 365アプリのタブ、「PDF」タブ、および「Webサイト」タブは、デフォルトで移行されますか?
はい。ただし、2021年10月6日以降に作成された新しいプロジェクトの場合に限られます。「チャネルのタブ(Channel Tabs)」アイテムタイプにチェックマークを入れて移行を実行すると、次のタブがデフォルトで移行されます:
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Word
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Excel
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PowerPoint
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PDF
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Webサイト
ただし、2021年10月6日より前に作成された既存のプロジェクトの場合、これらの新しいタブを移行するには、詳細オプションの「TeamsMigrateChannelTabs=1」を追加する必要があります。「OneNote」タブは、デフォルトで移行されます。
警告メッセージの「スキップされたタブ:チャネルの「タブ名」は… (Skipping Tab: [TabName] for the Channel... )」は、何を意味しますか?
タブに関連付けられたファイルが、移行元環境のルートにも、タブが属するプライベートチャネルのドキュメントライブラリにも保存されていないため、MigrationWizでは、そのタブを再マップすることができません。これは、既知の制限です。これらのタブは、移行先に手動で再作成することをお勧めします。
名前に特殊文字が含まれるチームの移行
本セクションの説明は、「アイテム自動検出(Autodiscover Items)」を使用する移行に特有のものです。チーム名に絵文字などの特殊文字が含まれている場合、生成されたCSVファイルをExcelで開くことができない場合があります。以下の手順に従うと、特殊文字が含まれたCSVファイルをインポートできる場合があります。
「アイテム自動検出(Autodiscover Items)」の完了後:
- 「アイテム自動検出(Autodiscover Items)」プロセスで生成されたCSVファイルをダウンロードします。
- Excelを開き、「データ」→「テキストまたはCSVから」をクリックします。
- ファイルタイプとして「CSV」を選択し、ファイルを参照します。
- Excelのインポートウィザードで、「元のファイル」を「65001: Unicode (UTF-8)」に変更します(または、正しい言語のエンコーディングを選択します)。
- 「区切り記号」を「コンマ」に変更します。
- 「読み込み」のドロップダウンから「読み込み先」をクリックし、CSVをインポートするワークシートを選択して、「OK」をクリックします。
- 上記の手順は、ほとんどのバージョンのExcelで機能しますが、一部のバージョンでは、CSVファイルを開くことができない場合があります。
- MigrationWizに戻ります。
- 「一括追加」を選択し、編集したCSVファイルをアップロードします。
- 「完全移行(Full Migration)」をクリックし、移行を開始します。
- 移行が完了したら、チームとチャネルが移行先テナントに正常に表示されているかどうかを、各ユーザーに確認してもらいます。
- MigrationWizダッシュボードの「棒グラフアイコン」をクリックすると、プロジェクトの移行統計情報をメールで受信することができます。
Teams移行のサポートオプション
サポートオプション | 説明 |
TeamsMaxConversationMessage=XXX | 移行元テナントから読み込むメッセージスレッドの数を制限します。たとえば、「TeamsMaxConversationMessage=1000」は、1000のメッセージスレッドのみを読み込みます。 |
TeamsMaxConversationPostPerTeam=XXX |
移行先のチームのチャネルに書き込む、1チームあたりのメッセージスレッド数を増やします。最小値は0、最大値は1000です。デフォルトでは、メッセージスレッドの数は60に設定されています。 注:1つのメッセージスレッドを書き込むのに0.5秒かかるため、高い値を設定すると、移行にかかる時間が長くなります。 |
TeamsMigratePrivateChannel=1 | プライベートチャネルは、会話やドキュメントも含めて、プライベートチャネルとして移行されます。ユーザーは移行されません。ユーザーは手動で、またはPowerShellスクリプトを使用して、移行先に追加する必要があります。プライベートチャネルの移行セクションを参照してしてください。 |