IP LockDown時に接続されるIPアドレス

MigrationWizは、数千のIPアドレスを含むグローバルな分散型の移行サーバー拠点を使用しています。場合によっては、セキュリティ上の理由から、事前に定義された IPアドレスのセットに対して、アクセス制限を行いたいと考えるネットワーク管理者がいるかもしれません。そのため、特定のIPセットのみを使用するようにMigrationWizコネクタをロックダウンする機能を提供しています。

IP LockDownが必要な場合は、コネクタを米国のデータセンター、または地域のAzureデータセンターのいずれかにバインドするオプションがあります。これにより、移行へ影響が及ぶことに留意してください。

• 移行データのトラフィックは、プロジェクトの設定時に選択した内容に応じて、米国のデータセンター、または地域のAzureデータセンターのいずれかを経由して処理されます。 
  

重要

• MigrationWizを使用したBitTitanの「アイテム自動検出(Autodiscover Items)」では、IP LockDownは機能しません。ユーザーをプロジェクトに追加するには、CSVファイルによる一括追加、または手動で行います。
• IP LockDownは、Microsoft 365からMicrosoft 365への併用移行では機能しません。
• Azureストレージを使用するプロジェクトでは、MicrosoftサーバーのIPが含まれていなければ、カスタムAzureストレージに対してIP LockDownは機能しません。Microsoftエンドポイントの詳細については、Microsoft 365のURLと IPアドレスの範囲を参照してください。

IP LockDownを使用するには、次の2つを行う必要があります。

1. 「詳細オプション(Advanced Options)」を設定する。 
2. ファイアウォールのポートを開く。

手順については以下の説明を参照してください。

MigrationWizでプロジェクトの詳細オプションを設定する

データセンターの設定とIP LockDownのサポートオプションを追加するには、次の手順に従ってください。

1. https://migrationwiz.bittitan.comを表示し、MigrationWizにサインインします。
2. プロジェクトダッシュボードにアクセスします。
3. 「プロジェクトの編集」をクリックし、「詳細オプション(Advanced Options)」 をクリックします。
4. 「パフォーマンス(Performance)」セクションの 「BitTitanデータセンター(Preferred BitTitan Data Center)」ドロップダウンメニューで、地域を選択します。
5. 「サポート(Support)」セクションの 「サポートオプション(Support Options)」フィールドに次のサポートオプションを追加します。Tags=IpLockDown!
6. 「保存(Save)」をクリックします。

ファイアウォールのポートを開く

ファイアウォールのポートを開くことにより、MigrationWizはBitTitanサーバーと通信できます。すべての移行では、次のポートを開く必要があります。 

• ポート80および443。
• Zimbraから移行する場合は、ポート7070および7071 も開く必要があります。

以下のBitTitanの各IPおよび下表の該当地域のデータセンターのIPを追加します。

これらはサポートやその他の通信のためにBitTitanが使用するIPなので、移行を実行する際に常に有効化する必要があります。

• BitTitanサポートサーバー:  40.65.119.127
• エンドポイント検証サーバー: 40.90.221.225
• デバッグサーバー: 4.246.73.44および4.246.89.197

次に、ご利用環境に最も近いデータセンターを見つけ、そのデータセンターのすべてのIPアドレスへのアクセスを許可するよう、ファイアウォールのポートを開きます（すべてのデータセンターに複数のIPアドレスがあるわけではありません）。アクセスは、現在いる地域のIPに対してのみ必要です。例えば、アジア太平洋地域にいる場合は、オーストラリアのIPに対してアクセスを許可する必要はありません。